この辺で 一区切りしたいので
最後に五年生の時の作文を一つ挙げて 締め括りにしておく
誠に下手な文章であるが 我が家の状況が述べられている
<綴り方:五年生> 我が家
僕の家は杖突峠の登り口にあります
表の方は ずっと黒い塀をめぐらしてあります
塀の内に石碑があります
それは 僕の家のひいおじい様に大勢のお弟子があって
ひいおじい様が亡くなった時 皆で其の碑をたてたんださうです
石碑の横の方には 紅葉・梅・つつじなど色々な木があります
又 大きな桂の木もあります
石垣に負えには いてふ・ばら・ぼたん・梅・いちご・すいぐり・なつめ等があります
(いてふ=銀杏の木・すいぐり=水栗?)
イチゴは毎年真っ赤な実をむすびます それを摘んで 家中で食べます
石垣の下には 花畠や梅・すいみつとう・かりん等の木があります
梅は いつもたいへん採れます
畠には なし・さくらんぼ・りんご・ぶだうがあります
ぶだうは黒いので大変酸っぱいのです
りんごはなりますが かたくてしぶいやうなのがなります
中庭のは 松・竹・梅・みねざう・つつじ等があります
所々に形のいい石がおいてあります
家の人はかんごふさんと僕とお父さんとお母さんと弟だけです
二階はお医者さんが使っています
お勝手は全部板の間です
茶の間には 電話・机・茶箪笥があります
家の人は皆茶の間にいて 客間には仏様があります
縁側には何時も日があたっています
離れには熊の皮が敷いてあります
それから 直ぐにお蔵があります
-続-
☆親父の五年生の作文を読むと
僕の頭の中では どこの話をしているのか
どんな目線・・・ どこから 何を見ているか わかります
家の作りは 一度改修をしていて
僕が育った家とは少し違うのと
離れは燃えてしまってなかった
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