風がヴギウギ

自由気ままな風の様に毎日を切り取っていく

親父の自作本・・・ 我が家・・・

2020年09月22日 | 自作本

この辺で 一区切りしたいので

最後に五年生の時の作文を一つ挙げて 締め括りにしておく

誠に下手な文章であるが 我が家の状況が述べられている

<綴り方:五年生> 我が家

僕の家は杖突峠の登り口にあります

表の方は ずっと黒い塀をめぐらしてあります

塀の内に石碑があります

それは 僕の家のひいおじい様に大勢のお弟子があって

ひいおじい様が亡くなった時 皆で其の碑をたてたんださうです

石碑の横の方には 紅葉・梅・つつじなど色々な木があります

又 大きな桂の木もあります

石垣に負えには いてふ・ばら・ぼたん・梅・いちご・すいぐり・なつめ等があります

(いてふ=銀杏の木・すいぐり=水栗?)

イチゴは毎年真っ赤な実をむすびます それを摘んで 家中で食べます

石垣の下には 花畠や梅・すいみつとう・かりん等の木があります

梅は いつもたいへん採れます

畠には なし・さくらんぼ・りんご・ぶだうがあります

ぶだうは黒いので大変酸っぱいのです

りんごはなりますが かたくてしぶいやうなのがなります

中庭のは 松・竹・梅・みねざう・つつじ等があります

所々に形のいい石がおいてあります

家の人はかんごふさんと僕とお父さんとお母さんと弟だけです

二階はお医者さんが使っています

お勝手は全部板の間です

茶の間には 電話・机・茶箪笥があります

家の人は皆茶の間にいて 客間には仏様があります

縁側には何時も日があたっています

離れには熊の皮が敷いてあります

それから 直ぐにお蔵があります

-続-

☆親父の五年生の作文を読むと

僕の頭の中では どこの話をしているのか

どんな目線・・・ どこから 何を見ているか わかります

家の作りは 一度改修をしていて

僕が育った家とは少し違うのと

離れは燃えてしまってなかった

 


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