むか〜し、むかし、
岩手県の手代森と言うところに一人の強烈なオヤンズがおりました。
見た目は恐ろしく、その目はいつもトロンとしていて、ラリってるのかと思いきや‥ラリってない。
人でも殺してるのかと思いきや、殺していない。
誰よりも速く
誰よりも楽しく
誰よりもタフで
誰よりも無邪気で
誰よりも俺の失敗談が大好きで
誰よりも激しかった小山さん
そして誰よりもアタクシに厳しかった小山さん(泣)
(褒められた事一度も無し！)
今の自分の生き方や生き様を形成してくれた
と言ってもいいぐらい多大な影響を与えてくれた人。
バイクとの付き合い方、バイクのスキル、
人への接し方(困った人は速攻で助けろ 等‥)
をとことんまで厳しく教えてくれた人。
常に上を目指してて、あまりにレベルが高過ぎて自分は全然追いつけなかったけどね。
その小山さんが亡くなってもう７年。
震災が起きる直前の3月6日に亡くなり、葬式が3月10日。
さんざん飲んで酔っぱらって河原から転げ落ちて田んぼで寝てた次の日に震災が起きた。
ご存知の通り次の日から支援で沿岸と内陸を走りまくる日々。
悲しみになんかに浸ってる時間なんて無かった。
小山さんが亡くなってから涙は一滴も流していない。
なぜなら彼は
いつも心の近い所に生きている。
いつもギラギラと輝いて、
いつもメラメラと燃えている。
強烈なエネルギーを発して褪せる事なく
ギラギラと眩しく光っている。
いつも楽しい事を考えて
いつもバカバカしい事を考えて
とことんアホでとことん人生を楽しんだ人。
同じ人には慣れないが、そのスピリットは受け継いで
自分はずっとずっと走り続けるのだろう。
アホだと言われようが、バカだと言われようが、危ないと言われようが、
無茶だと言われようが自分は走り続ける。
あの人が目指した頂きに少しでも近づく為に‥。
あの人に見えてた景色を少しでも眺めてみたいから。
そんなオヤンズが手代森には 居たんだとさ〜
どんとはれ〜
