３人の天使達

今日も凄まじい一日でした‥。
長文だから心してね(笑)

今日もまた女性物の下着や生理用品を届けにまた沿岸に行ってきました。
俺からの「ガソリン」が欲しい！という呼びかけに、あっという間に集めてくれました。
みんな本当にありがとう。



※即座に用意してくれた男前「マサ子の旦那様」
※大事なバイクから燃料引き抜いた「ビューエルのユー君」
※ＳＲから燃料を抜いて配達してくれた「シノブくん」



その行動力に早さに感謝だ。



真ん中は「放射能が怖いから」という理由で仙台を逃げ出してきた「ヘタレのＴＫC」(笑)

物資は凄い集まりました。




※数万円もの物資提供の「みっちゃん」
※わざわざ北上から来た「あんさん」
※下着を買ってくれたサムタイムの「ひっっとちゃん」
※米提供「ハトムギ君」


みんな本当にありがとう。


そして現地行きに名乗りをあげてくれた
みっちゃんに、ひっっとに、リトルミーありがとう。


ひっっとちゃんはおにぎりを作ってくれた！
ありがと～～～～～
太陽のようなひっっとちゃんはいつも最高の笑顔！！

みんなの行動力の早さに感激！

無事届ける事が出来ました！！　後は困ってる避難所のみんなに分配してくれることを祈ります！！




避難場所までは普通に舗装路で安全。
でも友人が「惨事をこの目で確かめておきたい」というので
少しだけ被災地に行きました。









これが現状です。
現場の邪魔になってはいけないので数分で退散。
長丁場になるとは思いますが、負けずに頑張ってもらいたい。
大惨事の後に街が急速な発展をとげることが多い。
東北の沿岸もそんな街になってもらいたいです。


後は帰るだけ！だったのだが‥　そうは問屋が‥

帰り道はもうすっかり雪になり路面は凍結。
トンネルに入ると、トンネル内でハザードを付けてる軽トラが。
その手前にはスエット上下と言う軽装でトンネル内の追突事故を避ける為に
交通整理をしてる巨体の若者。おそらく車の持ち主か同乗者なのか？？
心配になり車を停めて、様子を見に行くと、老夫婦がパンク修理をしていた。



しかもジャッキは変な場所に掛けてるし、ナットは逆に回してるし‥？？？


「どけー！　ちょっと代われやーー俺がやってやるわ～～！！」


と、工具を奪ってタイヤ交換してあげようとすると‥　なんと


前輪のシャフトが曲がってた！！


ぐっはー！これでは動かせない。



「おんずさん！これシャフト曲がってらがら走れねじゃー！　どこまで帰るのやー？？！」
と、聞くと、

「盛岡の息子のどごまでですー」と。

スエットの若者を指差し、「あの息子さん？親戚？の車に乗って一緒に行けばいいじゃん」
と言うと、
「いや、あの方は全然知らない方です。」と。

なんと全然身内でもなんでもないただの通りすがりの部屋着の青年が
事故った二人を見かねて、真冬のトンネル内でおばあちゃんの手を握り
スエット上下という薄着で後続の車の誘導をしてくれてたのだった！！

なんという男気満載な青年なのだろう‥(泣)　見るからに漁師さんってガタイだったなぁー。


彼等の車は家族で満員だったので、

「んだば俺らの車さ乗ってげじゃー」


と、軽トラを現地に置いてマーチ君で、おれ、みかちゃん、おんずさん、おんばさんの楽しいドライブ(笑)


話を聞くと、なんと


山田町の津波から
命からがら逃げて来た二人だった！


その話は凄まじいの一言だった。
第二波の地震が来た後に

潮が一気に引いて

これはヤバいと思い急いで軽トラに乗り込み逃げると

わずか５分で津波が到達したという

なんと彼等の地域は彼等以外全員亡くなって、生き残ったのは二人だけだったという‥。

波が去った後に「ばあちゃんのヘソクリ見つけて良かった」とか「ホヤの養殖の話」とかで
車の中は楽しくて自分的にかなり盛り上がった(笑)



「ところで波の高さはどれぐらいだったの？？」と尋ねると‥




「３０メートルはありました」　と！！！！！！





「実際の報道は間違ってます」とおじさんは言っていた。
生の声ってすげーな。
そして話を聞くと震災後から丸四日間何も食べてない、飲んでない、寝てもいない
というので、お茶やらおにぎりやら

「ほれ、これ飲んでけろ～　おにぎり食べてけろ～～」

と後部座席おんずさん、おんばさんに渡す。

会話も楽しく和気あいあいしながら無事に盛岡の息子さんと再会～～～～～～





なんとかミッションをやり遂げ、安堵感に満たされ、
彼等を降ろしてしばらくしてから後部座席に目をやると‥


「あっ！」


なんとそこにはきちんと畳んであるブランケットと

一口も手をつけずに置いてあるオニギリやお茶やパンが‥


それを見て思わず何だがポロポロとこぼれてくる

なんで食わないんだよ‥そんな大変な思いしてきたのになんで俺たちなんかに気を使うんだよ‥
生死の狭間でボロボロに疲れてるのに、なんでそんなに他人に気を使ってんだよ‥


と居ても経ってもいられない気持ちに。



１　おばあちゃんを必死で助けたおじいちゃん

２「津波以来いい人にしか会ってなくてありがたい～～」と言ってたおばあちゃん

３　トンネルの中でおばあちゃんと手を繋いで二人を守ってくれてた巨体の若者
　　

なんかこの３人の雰囲気が凄い似ていて、ものすごく位の高い方というか、精神レベルの凄い高い印象を受けたわけ。


それで家に帰ってハっと気付いた。

もしかしてあの３人は天使だったんじゃねーか？？！

と。(笑)　しかも本気で。

おれ別に頭もおかしくないし、薬もやってないし、宗教も入ってないからね(笑)
（頭は少しおかしいけど）


たまに旅先で自分をを助けてくれたり導いてくれる「天使達」に必ず出会う。
彼等３人もそんな心の「天使達」に見えたのっす。


なんだかもの凄いほっこり暖かいほんわかした気持ちにしてくれた彼等。
震災直後から頑張って走り続けた自分に神様がこんな形でご褒美をくれたのかなぁ～～　なんて思った。


なんか突然

おれ、そろそろ家族が欲しいなぁ～～～
って本気で思った(笑)　じーちゃんばーちゃんありがとー。
おめだぢみてーな夫婦になりてーじゃー。

と思った。一時的に(笑)




というわけでおばあちゃんにホヤバッグをプレゼントしました(笑)



壊滅激しい山田のある一区でたった一軒だけ流されずに残った家の佐々木さん。
夫婦仲良く明るい未来を手を取り合って生きて欲しい。


長文お付き合いありがとうございました。
やりきりました。
頑張って走り抜けた最後の日にいい体験させてもらいました。

たくさんのみんなのヘルプに感謝いたします。
こんなにみんながすぐ助けてくれるんだったら、
「おれ無敵だなー」と思った一日でした。本当にみんなありがとう。


これからも元気玉よろしく！！　みんなで伝説作って行きましょう！！