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森の里ホームズのブログ

コロナワクチン接種直後に椎骨動脈解離性動脈瘤(VADA)の破裂

ワクチン接種直後に椎骨動脈解離性動脈瘤(VADA)の破裂した事例も岩手医科大学から報告されています。

Rupture of Vertebral Artery Dissecting Aneurysm after mRNA Anti-COVID-19 Vaccination: A Report of Two Cases
Kohei CHIDA,, Kuniaki OGASAWARA(岩手医科大学)

【抗COVID-19ワクチン接種直後に椎骨動脈解離性動脈瘤(VADA)の破裂をきたした2例を報告する.症例1では,60歳女性がModerna mRNA-1273 COVID-19ワクチン初回接種の3週間前に突然の頭痛を経験した。磁気共鳴画像で右椎骨動脈(VA)の拡張を認めたが,頭蓋内出血はなかった.ワクチン接種の翌日,右VADA破裂により肺水腫を伴うクモ膜下出血を発症した.全身麻酔下で血管内捕捉術および親動脈閉塞術を施行した.症例2は,動脈解離による左VA閉塞の既往がある72歳女性で,Pfizer-BioNTech BNT162b2 COVID-19 mRNAワクチン初回投与7日後に右VADA破裂によるくも膜下出血を発症し,全身麻酔下にステント補助コイル塞栓術を施行した.この2症例の術後経過は問題なかった。COVID-19 mRNAワクチン接種と頭蓋内解離性動脈瘤破裂の関係を明らかにするためには,さらなる症例の集積と研究が必要であると考えられた.

(A)ワクチン接種7日後の頭部CTで後頭蓋窩に大量のクモ膜下出血を認める.(B) 同日実施された三次元CT血管造影(3DCTA)では、右椎骨動脈(VA)にbleb様の突出を伴う解離性動脈瘤を認める。 (C) 1年前に実施された磁気共鳴血管撮影(MRA)では、右VAの口径変化を後方視的に認め、慢性動脈解離が示唆される。】

コロナワクチンによる被害は調べればいくらでもでてきますね。

今回の椎骨動脈解離ですが、ワクチン接種後に激しい頭痛が起こったときには注意してくださいね。

椎骨動脈とは首から脳へ血液を送るための血管です。椎骨動脈の血管が裂ける事を椎骨動脈解離と言います。解離すると激しい頭痛を認め、血管が狭くなると脳梗塞を発症し、血管が破けると脳出血やくも膜下出血を起こします。程度によっては致命的になることがあり緊急で治療を要します。

椎骨動脈が解離すると突然の激しい頭痛を起こします。このときに適切な治療を受け、血管の裂ける程度が軽症で頭痛の症状のみでとどまるならば、おおむね重大な問題は起こりません。しかし、血管の裂ける場所や程度によっては、裂けた血管が詰まって脳に血液を送れなくなったり、解離した場所から血栓と呼ばれる血の固まりが血管の中を移動して末梢血管を閉塞したりして、脳梗塞を起こします。その結果、運動麻痺や言語障害や嚥下障害などが出現します。また、血管の壁が外側まで裂けて、血管外に血液が漏れ出ると、くも膜下出血を起こし、激しい頭痛や意識障害が出現して致命傷になることもあります。脳梗塞やくも膜下出血を起こすと、状態によっては緊急に手術治療が必要になる場合があります。


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