
グルメとペットの絵のブログの著者であるsakuranbo-doghotelさんのご友人が56歳という若さながら、胸腺癌という心筋の癌で亡くなったそうです。
胸腺癌(thymic cancer)とcovid-19 vaccineで検索したところ、多数の論文が出てきます。
群馬大学の高坂 貴行先生、調 憲先生らの論文
https://amj.amegroups.org/article/view/7108/html
Vanishing mediastinal mass associated with mRNA SARS-CoV-2 vaccination: a rare case report
【40歳代の女性が,mRNA-1273によるSARS-CoV-2ワクチン接種後,発熱が持続した.胸部CT検査で直径66mmの前縦隔腫瘤が認められた。前縦隔腫瘤の評価のため当院に紹介された。18F-フルオロデオキシグルコース陽電子放射断層撮影(FDG-PET)により、縦隔腫瘤に著明な取り込み増加が認められた。鑑別診断には、胸腺腫、胸腺癌、リンパ腫が含まれた。ワクチン接種25日後のCTスキャンでは、縦隔腫瘤は32mmに縮小していたが、病変はまだ存在しており、針生検が行われた。残念ながら、標本が小さかったため正確な病理検査はできなかった。次に、悪性腫瘍を除外するために、胸腔鏡アプローチによる外科的生検が計画された。しかし、ワクチン接種の2ヵ月後に行われた生検前のCT検査で、縦隔の腫瘤は完全に消失していることが判明した。外科的生検は中止された。6ヵ月後に残存病変がなかったことから、縦隔腫瘤はSARS-CoV-2ワクチン接種の副作用であり、胸腺の一過性過形成として現れたと結論した】
Ryogo Minamimoto先生の
Oncology and cardiology positron emission tomography/computed tomography faced with COVID-19: A review of available literature data
【米国疾病予防管理センター(CDC)は、プラセボ群(n=6)と比較して、ファイザー・バイオンテック社製COVID-19ワクチン接種後(n=64)のリンパ節腫脹の発生率が高かったことを公表した。この臨床試験では、リンパ節腫脹は要請されない有害事象として定義されたが、腕と頸部のリンパ節腫脹はワクチン接種後2~4日以内に確認され、リンパ節腫脹の平均持続期間は約10日であった(74)。18~64歳のコホートを対象としたModernaの臨床試験では、腋窩の腫脹または圧痛は、1回目の接種後に11.6%、2回目の接種後に16.0%の患者に発現した勧誘有害事象とみなされ、プラセボ投与時の発現率(それぞれ5.0%、4.3%)よりも高かった(74)。この反応は65歳以上の患者では少なく、2回目の接種後に8.4%にみられた(74, 75)。これら2つのmRNAワクチンは、従来のバイオテクノロジーに基づくワクチンよりも免疫活性を大きく刺激するようである(76)。上記の臨床試験の対象期間中、リンパ節腫脹の大きさと範囲により、触診および/または視診による同定が可能であった。実際、ワクチン接種後のLNの大きさは正常から中等度の増大まで様々で、皮質の肥厚や脂肪丘といった良性の特徴が見られる。しかし、ワクチン接種直後にLNが異常な大きさを示し、脂肪丘が消失することがあり、これは悪性腫瘍と誤解される可能性がある。】
図3. 左乳癌患者に対するCOVID-19ワクチン接種6週間後。(A)FDGPETのMIP像、(B)PET/CTのアキシャル像、(C)PET/CTのCT部分、(D)CT像(ワクチン接種2週間後)。小軸リンパ節と鎖骨下リンパ節に弱いFDGの取り込みが確認された。これらのリンパ節は病理学的に左乳癌のリンパ節転移と診断された。ワクチン接種2週後のCT画像では、軸索リンパ節がPET/CT画像よりやや大きく、ワクチン接種の影響と考えられた。
図4. 肺がんの再発が疑われた患者におけるCOVID-19ワクチン接種5日後。(A) FDG PETのMIP像、(B,C) PET/CTのアキシャル像、(D) PET/CTのサジタル像。左三角筋、左腋窩リンパ節、脾臓、骨髄にFDGの取り込み増加が認められ、いずれもワクチン接種と関連していた。
などいろいろな報告が出ています。
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