地理講義   

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12.百瀬川  天井川と雨

2010年11月06日 | 地理講義

水門
百瀬川扇状地の扇頂には、百瀬川本流に流す水量をコントロールする水門がある。
大量に流すと、下流まで水は流れるが、洪水被害の恐れもある。
水門で農業用水量と百瀬川への放水量が、配分される。


(2007年)



水無川の水
2007年6月29日、湖北山岳部は温帯低気圧の通過で大雨であった。
翌、6月30日、百瀬川はいつも伏流する扇央で、たっぷり水が流れていた。
農業用水として水田に流せば被害が生じるので、百瀬川への配水を増やした。
扇央はすでに伏流水が飽和状態であった。そのため、百瀬川本流への流量が多かった。


(2007年)



遊水池
百瀬川とは直接つながっていないから、貯まった水は、前日、遊水池に降った雨である。
百瀬川の洪水を引き受けて天井川の洪水を減らす、というところまで、工事は進んでいない。


(2007年)



落差工は完成
百瀬川の洪水を生来川に流す落差工本体は完成している。
しかし、落差工の切り取った堤防は遊水池の堤防であり、百瀬川の堤防ではない。
遊水池が百瀬川とつながっていないので、落差工には水が流れない。


(2007年)



トンネル
県道335号線は別名西近江線、トンネルで狭くなる。
トンネルを越えているのは、天井川としての百瀬川。左から右に流れる。
県道335号線を越えているのは、湖北バイパス(県道161号線)である。


(2007年)


天井川の水
百瀬川に流れた洪水は、2010年現在では、湖北バイパス直前、生来川に流れ落ちる。
鉄板の滝を流れ落ち、ヨシの中の生来川に合流する。




百瀬川から生来川へ(上図の望遠)
2007年6月30日。前日に野坂山地に大雨が降り、百瀬川に水が流された。
湖北バイバス手前で、百瀬川の水が、生来川へ落とされた。


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