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酒ログ(Twitter@Sake_Log)

その日飲んだ酒の記録。「酒Blog」ではなくて「酒Log」で飲んだお酒のログファイル。

秋鹿山廃純米生原酒山田錦70「もとしぼり」

2012-05-11 | 日本酒
大阪のお酒。米は山田錦の70%精米です。2007年3月上槽ですから、5年古酒ということになります。

「酛(もと)」というのは「酒母」ともいいますが、日本酒を仕込むときに一番最初に造る、酵母や乳酸菌を培養した発酵の「スターター」のようなもので、通常は、この「酛」に3回に分けて蒸し米と麹と水を加えていってお酒を仕込みます(これを「三段仕込み」と言います)。このお酒は、これをそのまま搾って瓶詰めにしたものです。(参考:「常きげん」の酒母造り工程

言わば「日本酒の原液」のようなものなので、味も独特で、非常に酸っぱくて甘い、乳酸菌飲料のような味がします。ただ、甘みは麹が米のデンプンを糖化したものですから、糖類で甘みを加えている市販の乳酸菌飲料よりは、ずっとあっさりしたきれいな甘味です。

さらに、このお酒は5年寝かせてあるので、カラメルや紹興酒のような風味もでていて、日本酒と聞かずに飲んだら、リキュールと間違うと思います。

とても美味しいお酒ですが、マニアックで面白いお酒で、日本酒としては上級者向けだと思います。

悦凱陣山廃純米酒無ろ過生KU16

2012-05-11 | 日本酒
香川県のお酒。米は、香川県特産の酒米「さぬきよいまい」100%の70%精米、酵母は熊本9号です。酵母が表示してあるので、これも山廃ですが生酛ではなく、酵母添加をおこなっていると思われます。

味は、酸が効いていてキリッと辛口ですが、かなり濃厚という力強いお酒です。精米歩合が70%と、研きを控えめにしているのも、しっかりとした味を出すのが目的だと思われます。

この蔵元は、讃岐のこんぴらさんの麓、琴平町にあります。社長さんが杜氏を兼任している小さな蔵です。去年の秋に、実際に蔵まで行ってお酒を買ってきました。

「さぬきよいまい」のお酒は初めて飲みましたが、なかなかいい酒米だと思います。

常きげん山廃純米無濾過生原酒

2012-05-11 | 日本酒
石川県のお酒。有名な農口杜氏監修のお酒です。米は、五百万石の65%精米です。酵母は不明ですが、自然の酵母を使った生酛造りではなく、酵母添加はしているようです。

確か、一昨年の造りまでは農口杜氏が自ら酒造りに携わってましたが、今は第一線を退かれていますので、ラベルには「杜氏 農口尚彦」ではなく、「農口流」と書いてあります。

味は濃厚かつ比較的酸が効いたもので、食中酒向きだと思います。