今だから書けるモキタスの時計一発話

2008年01月23日 17時20分15秒 | Weblog
モキタス的には完結したお話ですので、この業界の醍醐味を伝えるべく
興味深いお話を一つ。
なお今回の話はご質問や問い合わせには一切お応えできません。

一昨年の年末、モキタスは某競り場で国産の超マニアックでA級クラスな
時計を格安で入手することが出来ました。
その時計を仮にGとしておきましょう。
超アニアックで希少なものなので実家に置いている時、
電話で親父に

「大事にしろよ」とまで伝えていました。そして次に帰省した時に

「やっぱりこれは凄く迫力あるなあ」

と親父の一言で親父が手にしていた時計はただのロードマチックスペシャル
だったのです。
たまたまGと一緒に置いていたロードマチックスペシャルを親父はGに
気がつかず一生懸命磨いていたのです・・・・
それほどまでにオーラを感じないGだったのですが、マニア目線では超A級、
その噂をどこから聞いたのか国産時計の雄、BQさんにモキがGを持っている
事がバレてしまいまして・・・・BQさんがぜひ譲ってくれと。
BQさんにバレては仕方がない。しかしBQさんも国産時計にプライドを
持つ男、なんと自身が数十万円で仕入れた舶来時計と交換トレードして
欲しいというのです。
その時計を仮にG2としておきます。
モキタスの入手価格を知っててあえてG2を振ってくるBQさん、
舶来好きモキタスには雲上時計のG2、モキがGを入手した価格の100倍以上
のレートでトレード成立です。

しかも流石BQさん、モキから入手したGで利が出たらしい!!
しかしガラ師モキタスがG2を手にしたところで買ってくれるお客様は
皆無であります。
都内のショップでは80、90万円で取引成立したという話もチラホラ
聞いていましたが露店は露店、卸価格でも無理であろうと・・・・
去年の1月ボロ市に試し出しした事がありまして、気づいたお客様が一人、
露店に並んでいる事で目を丸くして驚いていましたが・・・

富岡にはそのG2をなるべく持って行かず、大きな催事や池袋でコソコソと
披露していました。
まあモキのお宝はこれくらい、別に売れなくても2度と入手することはない
時計だろうと・・・・

そしてなんと今年年明けの催事、この時計を欲しいというツワモノが・・・・・
やはりトレードして欲しいと。
商売的にトレードとは「売って買う」を同時に行う行為です。
そして1本対6本の強烈なトレードでお嫁に行ってしまいました・・・・
そのツワモノの彼、よほど大きな大きな勝負に出たからなのか、
全身を硬直させたまま去っていきましたが・・・・・・
先ほど電話があって安心です(笑)
実は少し心配していたのです。トレードのレートウンヌンではなく
そのG2一本を手にとって凝視したままずっと顔が強張ってましたから・・・・

で、トレードできたその6本がまたなかなか強力なんです。でも書けません。
書けないですけどそのうち露店に並べますからモキ追っかけには判ると思います。

あのG2一本を手放すのに1年以上かかりました。
6本のうち2本は更にまたトレードで手元にはもうありません。
トレードに出した2本がガラジャンク70個になった(笑)

最近在庫があると書いているのはこういう事です。
ガラ師はジャンクが数多く手元に無いと落ち着かないのです。

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