余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィルハーモニー管弦楽団 第208回定期演奏会

2009年02月05日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.2.5(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第208回定期演奏会 [北欧の遺伝子]
指揮/藤岡幸夫
ピアノ/児玉 桃
曲目:
吉松 隆/鳥は静かに・・・op.72
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番変ロ長調op.23
ショパン/マズルカop.24-1(アンコール)
シベリウス/交響曲第1番ホ短調op.39

関フィルさんの09年シーズン開幕。結構な客入りで9割ぐらいはいるんじゃないすか。
プレトークは暑苦しいぐらいにシベ1の魅力を語る。

吉松。朱鷺に寄せる哀歌ほど耳に痛く無く聴ける。飽きるから何度も聴くものでもないが、たまにこうして聴いてみると非常に個性があって美しい作品しか書けない人だ。
チャイコフスキー。桃さんはフランス音楽だとかモーツァルトに妙味のある人、チャイコフスキーのように華麗だが力技の必要な作品だとタッチの軽さが耳につく。バレエ曲の一部のようなものに変わり果てていて、面白かったが人に薦める気にはなれない出来だった。

休憩挟んでシベリウス。
藤岡幸夫が関西フィルとともにシベ1を演奏するのは3回目。最初はライスターがクルーゼルのクラリネット協奏曲を吹きに来たついでに弟子の寺澤さん(急逝したが関フィルの首席だった)とともにシベ1まで参加してくれた。2回目はいずみで2年前にやった。これはイマイチだったがどうなりますか。
つい先ごろ大フィルさんで聴いたばかりの作品、大フィルと関フィル、技量はかなり差があるにもかかわらず、気心の知れた指揮者とオケが時間を掛けて何度も舞台に掛けることの素晴らしさを思い知らされる。オケは弱い、確かに弱いが作品に対する没入が段違い。冒頭のクラリネットからして深みに差がある。鮮烈な弦楽器の動き、峻厳で人を寄せ付けぬ金管の響き、第2楽章の可憐で清楚な木管、どこをとってもシベリウスの音がした。
素晴らしい。早くCD出ないかな。

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