余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪シンフォニカー交響楽団 第137回定期演奏会「チェコからの手紙」-マルティヌー没後 50年-

2009年07月16日 | 大阪シンフォニカー交響楽団
09.7.16(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪シンフォニカー交響楽団 第137回定期演奏会「チェコからの手紙」-マルティヌー没後 50年-
指揮/ウラディーミル・ヴァーレック
ピアノ/奈良田朋子
ティンパニ/小谷康夫
コンマス/森下幸路
曲目:
マルティヌー/2つの弦楽合奏とピアノ・ティンパニのための二重協奏曲
マルティヌー/リディツェへの追悼
ドヴォルザーク/交響曲第6番ニ長調 op.63

16.July.2009 7:00p.m.The Symphony Hall
The Orchestra Osaka Symphoniker 137th SubscriptionConcert
Conductor/Vladimír Válek
Piano/Tomoko Narata
Timpani/Yasuo Kotani
Concertmaster/Koji MorishitaPrincipal solo Concertmaster of The Orchestra Osaka Symphoniker
Program:
B.Martinů/Concerto for Two String Orchestra, Piano and Timpani
B.Martinů/“Im Gedenken an Lidice”Symphonic Poem
A.Dvořák/Symphony No.6 in D major, Op.63

リディツェで満足して帰りたくなると予想。
前?首席客演指揮者のヴァーレックさん登場です。

マルティヌー没後50年ということで、マルティヌー2曲。
ヴァーレックさんはマルティヌーの交響曲全集録音もやってるぐらいなので思い入れもあるんでしょう。
二重協奏曲なのでオケも2群に分かれての演奏。しかしこの曲は渋い音色ばかりが際立っていて、特に協奏曲らしいところ無し。バロックの合奏協奏曲的なものをイメージしても・・・ちょっと駄作かも。コンロン盤とビエロフラーヴェク盤で予習したんだけどねえ。
リディツェ。ホロコーストが民族浄化ならリディツェは村落抹消。ホロコーストのほうが有名ですが、規模が小さいぶん徹底して行われたのがリディツェ村の悲劇です。なんせ村が一つ消えた。それを音楽化しようというのがこの作品で、忍び寄る不安と現実の恐怖、死の静寂から近づく希望の光へといたる。ヴァーレクさんははオネゲルの交響曲第3番に近い表現で、希望の部分が遠鳴りのような勝利の叫びになっていて、ちっとも救いにはならない。そこがなんとも切なく感じるか、単なる肩透かしに感じるか。聴衆の皆様の反応はあまり良くは無かったような。

休憩挟んでドヴォルザーク。
第7交響曲がブラームスの第3交響曲に似ているとすれば、この第6交響曲は第2交響曲に似ている。のどかで拡がりのある冒頭、緩徐楽章の優しい歌、第3楽章の鮮やかなリズム、それらを統合して朗らかに締めくくる終楽章と分かりやすく聴きやすい。ヴァーレックさんはこのドヴォルザークも全集録音を済ませている。演奏は温もりのある弦(バスが日ごろよりも奮闘していた)、フルートとオーボエがイマイチだったけどそこそこ聴けた木管で愉しめました。
5番6番あたりはもっと演奏されてもいいのにねえ。

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