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余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

演奏力高め関西の顔へ 関西フィル設立40周年

2010年04月28日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
演奏力高め関西の顔へ 関西フィル設立40周年 - 大阪日日新聞
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/100427/20100427037.html

 関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪市港区弁天1丁目、井上礼之理事長)が設立から40周年を迎えた。現在でも年間100回を越える演奏会を実施。2008年には世界的なバイオリニストで指揮者のオーギュスタン・デュメイ氏を首席客演指揮者に迎えるなど、節目の年を越え、さらなるレベルアップを図っている。(中略)
西濱事務局長は「40周年はあくまでも通過点にすぎない。僕らはチャレンジャー。演奏力とともにブランドとしての価値も高め、大阪だけでなく関西の顔となるよう、力を入れていきたい」と話している。


夢は大きく。

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第218回定期演奏会(3月11日)払い戻し等について

2010年04月02日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団



こんなんきた。
払い戻しなんかせんでもええのに。
おっ、いずみホールシリーズに振り替えられるやんか。よし、じゃこれで。
と言いたかったがすでに通し券で購入済みなので(笑)

C.払い戻し・招待を辞退希望 に○つけて送り返しました。
払い戻しに加えて振り替えまでやろうという関フィルさんの決断はさすがですが(定期の客をなにげにいずみに誘導するとは・・・ただでは転ばぬ)、金が無いのはこちらも重々承知しておりますから。
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関西フィル 大阪市中央公会堂 特別演奏会 ~古典の神髄~

2010年03月20日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
10.3.20(土)15:00 大阪市中央公会堂
関西フィル 大阪市中央公会堂 特別演奏会 ~古典の神髄~
指揮/藤岡幸夫
ヴァイオリン/瀧村依里
曲目:
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77
シューマン/交響曲第1番変ロ長調op.38「春」
ブラームス/ハンガリー舞曲第1番ト短調(アンコール)

暖かすぎるだろ。いきなり20度越えってどういうことだ。
というわけで恒例中央公会堂特別演奏会は春が勃発する中で春を聴こうという趣向。
完売かどうかは定かで無いが8割9割は売れてるみたい。
プレトークは素敵なホールを褒め、シューマンの熱さを語り。

ブラームス。
2008年第77回日本音楽コンクールの優勝者の瀧村さんと関西フィルはは8年前のみどりの日コンサート(幸夫の幻想が悪魔的な出来で痛快だった)で共演からの仲、あの時は中三か高一かでしたが若くてのびのび演奏してるというだけでしたが、今回は若いけどもほんのり艶かしい節回し。情熱的というほどの勢いは感じなかった。

協奏曲の直後にすぐさまインタビューというこの公演ならではのスタイル。
また関西フィルと共演することがあればまたブラームスしたいという。この曲を良く表現できるようになりたいのだそう。日本音楽コンクール第1位といえばコンマスの岩谷君ですけども、とさほど意味も無く振られて会釈。
そうね、この受賞暦で何故ってぐらいに1位受賞者が増えてるのよね。悩むよね。

休憩挟んでシューマン。
ホールのデッドな音響もあってか硬い演奏、柔らかな楽章さえもちとキツめに響いた。第4楽章のホルンの咆哮は凄まじく、春を聴きに来たのに春の祭典を聴かされたような気分(笑)
かなり激しく突進するような演奏だったので終曲寸前にフライングで拍手が起きた。
アンコールは定番。相変わらず尋常ならざるノリで歌いまくる関フィルさんでした。

楽しかった。
協賛のNTT西日本さまありがとうございました。
我が家はフレッツ光プレミアムで快適インターネット生活です。
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関西フィルハーモニー管弦楽団 第218回定期演奏会 [古典の王道]

2010年03月11日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
10.3.11(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第218回定期演奏会 [古典の王道]
指揮・ヴァイオリン/オーギュスタン・デュメイ
コンマス/岩谷祐之
曲目:
メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」op.26
シューベルト/交響曲第5番D.485
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.61

11.March.2010 19:00p.m.The Symphony Hall
Kansai Philharmonic Orchestra 218th SubscriptionConcert
Conductor&Violin/Augustin Dumay Principal guest conductor of Kansai Philharmonic Orchestra
Concertmaster/IWATANI Sukeyuki Concertmaster of Kansai Philharmonic Orchestra
Program:
F.Mendelssohn/Overture"Die Hebriden"op.26
F.Schubert/Symphony No.5 B-flat major D.485
L.V.Beethoven/Violin Concerto D major op.61

首席客演指揮者オーギュスタン・デュメイ。すでに関西フィルハーモニー管弦楽団の次期音楽監督就任が発表されている。
今季は関西フィル創立40周年記念の東京公演も彼による弾き振りでやるということで、オケと聴衆の期待は高い。
やや地味な曲目ながら客入りは8割。常任と首席の両名が大規模作品で未知への挑戦を担当する代わりに、首席客演の彼は古典派を中心としたプログラミング。基本をみっちりと作り上げていこうという思惑と、指揮者としての彼の力量との兼ね合いですかね。

コンサート直前になって公式HP上では曲順の変更がアナウンスされた。ベートーヴェンを冒頭に持ってくるパターンになると。
会場で渡されたプログラムにも「デュメイ氏の強い要望により、当初発表より曲順が変更となりました」と書かれて、その順番で解説も書かれていた。
開演前は集中したいので出てこないデュメイに成り代わって西濱さん一人のプレトークではなんと曲順を当初発表に戻すという。どういうことやねん。
来るデュメイ指揮の東京公演ではホセ・ヴァン・ダムを迎えてのアリアとデュメイによるモーツァルト弾き振り、メインはベートーヴェンの8番。
デュメイ招聘は金銭的にもえらいことなので阪急電鉄株式会社様の温かい支援に感謝している。デュメイのホテルも阪急が用意してくれてるんだと。

というわけでフィンガル。
長身のデュメイがぎこちないボクシングスタイルで指揮。
ビフォーアフターかっちゅうぐらい別のオケを聴いている感がする。弦楽器全体の艶かしいざわめき。
一つ一つの音の実在感が凄い。風景画的な表出はあまり無かったけれど、こういう音が出せるオケだと思っていなかっただけに衝撃だった。

シューベルト。
上質な室内オケがセンチュリー以外に関西にあったんだねえ・・・。気づかなかったねえ・・・。
清冽で麗々しくて、青く燃えるように激しいリズムに揺れて。凄いねえ。いつぞやの田園はちょっと突飛なところもあったけれど、このシューベルトは正統派の仕上がり。
関フィルの暴れん坊なヴァイオリンの皆様が一人一人デュメイに生まれ変わったかのような弾きこなしで感動です。

すっかり打ちのめされて、これでベートーヴェンってどんなことになるんだろうと席も立たずじっとしてた。
休憩時間を表す時計が点灯しなくなっても楽員の誰も舞台に出てこない。
ちょっと気を持たせすぎなんじゃないか、と客が焦れたころに西濱さんがやおら登場。

「えーこの後、ベートーヴェンを皆様にお届けするはずでしたが、実はデュメイさんが体調を崩されまして・・・元々来日直後から体調が思わしく無かったのですが、今日もメインのコンチェルトを先にしようか、それとも他の作品をやって体に気合を入れようかと悩んでの演奏だったのですが、立つこともままならない状態で、やむなくドクターストップということで病院のほうに向かっておられます」
「せっかく楽しみに来てくださった皆様に申し訳ないと伝えて欲しいとのことでした、必ず再び演奏したいと」
「つきましては本日の演奏会はここで打ち切りとさせていただきたいと思います、払い戻しをさせていただきますのでチケットをお買い求めの方法に応じて対応をさせていただきますのでよろしくお願いいたします」
おおおお。こんなことが。
やる前から中止はあるが途中でアウトってのはなかなかないぞ。デュメイも本来ならキャンセルするところを次期音楽監督になるオケだからとあえて挑戦したな、これは。

未来の姿が一瞬垣間見えたので良し。

後日、公式HPにデュメイが回復して帰国した旨が報告された。関西フィルのためだけに滞在1週間のスケジュールを組んだのが無茶だったようだ。ともあれ大事に至らず良かった。

阪急電鉄株式会社様、ありがとうございます。
京響定期は阪急で通います。
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デュメイは倒れ

2010年03月11日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
関西フィルの定期だった。
色々書き溜めているのを残しているのが気になるのだがとりあえず。

残念ながら首席客演指揮者にして次期音楽監督オーギュスタン・デュメイは今宵の演奏会の途中で倒れられた。
楽員にそれとなく聞いたところでは、開演前から体調は良くなかった。プログラムの曲順で二転三転したが前半をオケ曲にして体に気合を入れる心積もりだったようだ。

ここ数日、寒暖の差が激しかったのも良くないとオレは思う。
前半、克明な弦楽器の息遣いがさながらヴェーグ/カメラータ・ザルツブルグのようで震え上がった。悔しくもあった。センチュリーさんこそがこういう演奏をバンバンやるはずなのだ。
ぶっちゃけこの前半だけで十分ありがたいものを聞いた。この上ベートーヴェンの協奏曲までやろうというのでどうなることかと聴く前から感激の心持で待っていたぐらいだ。

払い戻しするというし、友の会会員についてはそれぞれ連絡するというが、会員というのはこういう時に文句一つ言わず運命を共にする覚悟のある連中の集まりでありたい。金はいらん。むしろまた喜んで金を払うのでベートーヴェンの協奏曲を聴かせてください。

ともあれデュメイさんが回復されることを祈るばかり。
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関西フィルハーモニー管弦楽団 第217回定期演奏会 [理想郷への復活]

2010年02月19日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
10.2.19(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第217回定期演奏会 [理想郷への復活]
指揮/飯守泰次郎
ソプラノ/垣花洋子
アルト/福原寿美枝
合唱/大阪アカデミー合唱団
合唱/関西二期会合唱団
合唱指導/川端清
コンマス/岩谷祐之、ゲオルギ・バブアゼ
曲目:マーラー/交響曲第2番ハ短調「復活」

19.February.2010 19:00p.m.The Symphony Hall
Kansai Philharmonic Orchestra 217th SubscriptionConcert
Conductor/IIMORI taijiroRegular permanent Conductor of Kansai Philharmonic Orchestra
Soprano/KAKIHANA Yoko
Mezzo Soprano/FUKUHARA Sumie
Chorus/Osaka Academy Chorus
Chorus/Kansai Nikikai Chorus
Chorus Master/KAWABATA Kiyoshi
Concertmaster/IWATANI Sukeyuki,George Babadze Concertmaster of Kansai Philharmonic Orchestra
Program:
G.Mahler/Symphony No.2 C minor"Auferstehung"

40周年!
長い道のりでしたがここまで来た。
マーラーイヤーとはいえ復活を関フィルの規模でやるのはどうなんだと。そもそも今季は毎回無茶しすぎてないかと。身の丈に合わせたことしたほうが良いのではないかと。
そういうご意見もあるでしょう。だって今日のメンバー表見たらエキストラが半分を占めている。もうこれは関フィルとは呼べないのではないか。
そんなこんなでプレトーク。飯守先生はこのまま振り始めるんじゃなかろうかという興奮ぶり。
創立40周年記念年最初は何をしましょうか、というオケの相談に先生から「復活を」とリクエスト。欧州では今や第9に並ぶ勢いで大事な瞬間をこの作品で迎えようという機運があって、関フィルでもやろうと。復活から新たな旅立ちへと向かうヴィジョンが先生には見えるらしい。事務局長の西濱さんは「無茶やで」と思いはしたが「こういう時はもう何も考えない」という極意で望むことにした。関西フィルだけではなく、日頃共に演奏を支え合う関西二期会や大阪アカデミー合唱団や関西在住のエキストラメンバー、全員で40周年を祝い、更なる飛躍を誓うものにしようじゃないか。
 物は言い様だよな。そう言われたら「そうかこれが関西力か」と客席で感じ入りながら涙するしかないじゃない。

というわけで超満員のお客様、関フィル定期史上最大編成で復活。

新交響楽団|2001年4月演奏会パンフレットより 飯守泰次郎氏にきく
http://www.shinkyo.com/concerts/p173-1.html
マーラーのあの作品世界に入っていく勇気があるか、そして一生の間にあれだけたくさんの音符と内容を消化する時間があるか、ということですね。
指揮者の現実的な立場からいえば、マーラーと、同じく音符の多いワーグナー/ブルックナーとを両方やると、ひとりの指揮者の一生では時間が足りないのです。


第1楽章の天地ことごとく震動する冒頭から演者全員気合入りすぎ。どや!うちのホルンもその気になったら出来るコやろ!年々安定感の出てきたTP首席、新顔加入でパワーアップしたトロンボーン、マーラーでは大事な歌いどころを任される木管、どれも皆最高や。
合唱も知った顔が多い。一応プロの歌い手が3割ほど混ざってるだけに臨時とはいえ大フィル合唱団よりは圧倒的にええ声してます。
先生は始終唸りまくり歌いまくり没入しまくりで、どこがひとりの指揮者の一生では時間が足りないのか分からん(笑)。

見事や。終楽章は泣きっぱなしでステージが見えなかった。
こればかりは聴いた人間以外には分かりようもない。
この演奏会で関西フィルの始まりの終わりがようやく来たと感じる。
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関西フィル いずみホールシリーズ Vol.18 [ロシアの雄渾]

2010年02月06日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
10.2.6(土)18:00 いずみホール
関西フィル いずみホールシリーズ Vol.18 [ロシアの雄渾]
指揮/飯守泰次郎
ヴァイオリン/大谷玲子
曲目:
チャイコフスキー/歌劇「エウゲニ・オネーギン」op.24よりポロネーズ
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調op.64

なんだかんだ言いつつ9割埋まってる。
冬にチャイコフスキーって鬼に金棒なんだな。
プレトークはスラブ民族の憂愁について熱く語る。

ポロネーズ。
幸夫とやるときよりも一層重心が低い音が出る。その分、先生の唸り声も大きいけど。

協奏曲。
関西ではお馴染みの大谷さん。素敵なドレス、一度ぷにぷにさせてもらいたい二の腕。
火花散るというよりも先生と共に作品と転げまわる勢いの演奏で楽しかった。
このホールで聴く第2楽章は耳の悦楽や。

休憩挟んで5番。
5番はあの第2楽章のホルンソロがあるし、終楽章のフライング拍手もドキドキするし、おぢさんは生で聴くのが年々苦手になってきてる。今回、第1楽章ですこぶる良い音を出しまくっていた首席、調子が良すぎて怖かったが第2楽章は期待通りやらかしたのである意味ホッとした(笑)。まあ大失敗でもないし、そのあと盛り返してた。
関フィルさんは団子になって突進していくような音楽は昔から大好物でそれが売りでもあったわけですが、クラシックというのは渾然としつつも整理された響きを成さなければならないのであって、団子になっててはいけないのです。飯守先生が着任して以来、そこのところが良く出来るようになったなあ、変わったなあと思いつつ、ドイツ系のどっしりしたチャイコフスキーを楽しんだのでした。

しかしこのシリーズ全体を包む幸福感は半端無い。
来季は飯守先生の運命とブラ2にデームス&舘野泉、スコダの弾き振りで古典の名曲を楽しんでもらおうという趣向ですので、是非皆様もご参加ください。

今回の協賛はブラザー工業株式会社様でした。いつもありがとうございます。
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関西フィルハーモニー管弦楽団2010年「定期・特別演奏会」シリーズ他について

2010年02月01日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団

常任指揮者/飯守泰次郎
首席指揮者/藤岡幸夫
首席客演指揮者・次期音楽監督/オーギュスタン・デュメイ
主催:特定非営利活動法人 関西フィルハーモニー管弦楽団
特別協賛:ダイキン工業株式会社
後援:朝日新聞社・朝日放送・朝日友の会・毎日放送・ドイツ文化センター

2010年「定期・特別演奏会」シリーズ
Evolutionism 2010-Prelude 時を越える 感動の地平線

10.2.19(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第217回定期演奏会 [理想郷への復活]
指揮/飯守泰次郎 ソプラノ/垣花洋子 アルト/福原寿美枝
合唱/大阪アカデミー合唱団,関西二期会合唱団
曲目:マーラー/交響曲第2番ハ短調「復活」

10.3.11(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第218回定期演奏会 [古典の王道]
指揮&ヴァイオリン/オーギュスタン・デュメイ
曲目:メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」op.26 シューベルト/交響曲第5番D.485 ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.61

10.4.29(木・祝)15:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第219回定期演奏会 [未来への絆]
指揮/藤岡幸夫 チェロ/伊東 裕
曲目:チャイコフスキー/ロココの主題による変奏曲イ長調op.33 マーラー/交響曲第5番嬰ハ短調

10.5.27(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第220回定期演奏会 [高貴なる熱情]
指揮/尾高忠明 ピアノ/仲道郁代
曲目:ワーグナー/歌劇「リエンツィ」序曲 シューマン/ピアノ協奏曲イ短調op.54 ウォルトン/交響曲第1番変ロ短調

10.6.11(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第221回定期演奏会 [秘められた野生]
指揮/大友直人 ヴァイオリン/岩谷祐之(関西フィルコンサートマスター)
曲目:芥川也寸志/交響管弦楽のための音楽 伊福部 昭/ヴァイオリン協奏曲第2番 バルトーク/管弦楽のための協奏曲 Sz.116

10.7.30(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第222回定期演奏会 [愛の神髄]
指揮/飯守泰次郎 テノール/竹田昌弘 ソプラノ/畑田弘美 バリトン/木川田 澄 アルト/福原寿美枝
曲目:ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲 「トリスタンとイゾルデ」第2幕 [演奏会形式] (原語上演・字幕付き)

10.9.10(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第223回定期演奏会 [古典至上主義]
指揮&ヴァイオリン/オーギュスタン・デュメイ バス/ホセ・ヴァン・ダム
曲目:~創立40周年記念ガラ・コンサート~

10.10.8(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第224回定期演奏会 [灼熱のマエストロ]
指揮/小林研一郎 ピアノ/田村響
曲目:芥川也寸志/弦楽のためのトリプティーク ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11 サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調 op.78「オルガン付」

10.11.19(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第225回定期演奏会 [感情の交錯]
指揮/藤岡幸夫 ピアノ/山下洋輔
曲目:一柳 慧/ピアノ協奏曲「Jazz」(関西初演) ブラームス/交響曲第3番ヘ長調 op.90ほか

10.12.12(日)15:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団「第九」特別定期演奏会 [尊さへの象徴]
指揮/飯守泰次郎 独唱/未定 合唱/田辺第九合唱団
曲目:ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調 op.125「合唱付き」ほか

2010年 いずみホールシリーズ

10.2.6(土)18:00 いずみホール
Vol.18 [ロシアの雄渾]
指揮/飯守泰次郎 ヴァイオリン/大谷玲子
曲目:(17:40より飯守泰次郎によるプレトーク)チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調op.64

10.5.12(水)いずみホール
関西フィル いずみホールシリーズ Vol.19
指揮/飯守泰次郎 ピアノ/イェルク・デームス
曲目:デームス/「オルガニストのテーマによる変奏曲」op.57 (1990)~フランク没後100周年に寄せて~ モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調 op.67「運命」

10.8.5(木)いずみホール
関西フィル いずみホールシリーズ Vol.20
指揮/飯守泰次郎 ピアノ/舘野 泉
曲目:武満 徹/弦楽のためのレクイエム ブリテン/ディヴァージョンズ(左手ピアノとオーケストラための主題と変奏) ブラームス/交響曲第2番 ニ長調op.73

10.11.3(水・祝)いずみホール
関西フィル いずみホールシリーズ Vol.21
指揮・ピアノ/パウル・パドゥラ=スコダ
曲目:モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491 ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番op.72b ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58

2010年 Meet the Classic

10.1.15(金)19:00 いずみホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 Meet the Classic vol.20 ~華麗なるニュー・イヤーコンサート~
指揮/藤岡幸夫 ピアノ/松永貴志
曲目:アンダーソン/舞踏会の美女 ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
J.シュトラウスⅡ/「ジプシー男爵」序曲、アンネン・ポルカ、南国のばら、ヨゼフ・シュトラウス/憂いもなく J.シュトラウスⅡ/ハンガリー万歳、美しく青きドナウ

10.9.5 (日)いずみホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 Meet the Classic vol.21
指揮/藤岡幸夫 ヴァイオリン/オーギュスタン・デュメイ
曲目:未定

Meet the Classic in KOBE

10.3.14(日)15:00 神戸新聞松方ホール
Meet the Classic in KOBE vol.11
指揮/小松長生 ピアノ/小山実稚恵
曲目:ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11 ショパン/ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op.21

大阪市中央公会堂 特別演奏会

10.3.20(土)15:00 大阪市中央公会堂
大阪市中央公会堂 特別演奏会
指揮/藤岡幸夫 ヴァイオリン/瀧村依里
曲目:ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.77 シューマン/交響曲第1番変ロ長調op.38「春」

関西フィル創立40周年のメモリアルイヤーにして、デュメイの音楽監督就任前夜となる一年。
 第217回はマーラー生誕150年記念、関西フィルの大挑戦となる復活。声楽入りの大曲を纏める力量では日本でも指折りの常任指揮者・飯守泰次郎のタクトが冴えるか。第218回は首席客演指揮者デュメイならではの弾き振りによるベートーヴェンを聞き逃す手は無い。清楚で美しいシューベルトをデュメイがどう振るかも見もの。第219回は首席指揮者藤岡幸夫によるマーラー5番。3年前の興奮再来。第220回は再び登場、名匠尾高忠明によるウォルトン。かつて大フィル定期でも披露した20世紀英国の傑作をどう料理してくるか。仲道郁代の可憐なシューマンも楽しみたい。第221回は定期には久々登場の大友直人(第9定期には出てた)。伊福部&バルトークという民族的な2作品を彼ならではのスマートな美学で聴かせてくれるだろう。
 第222回は飯守泰次郎の代名詞でもあるワーグナー。今年はトリスタン第2幕。関西オペラ界の名歌手も大いに参加して頑張ると思う。たぶん。第223回は詳細不明ながらデュメイによる創立40周年記念ガラ・コンサート。現在判明しているのは歌手がホセ・ヴァン・ダム。これは東京でもやる。第224回はかつての首席客演指揮者、炎のコバケンの登場。得意曲オルガン付きで「オルガンの音よりもあんたの唸り声のほうが大きいがな」と言わせてください。人気急上昇中、田村響のショパンも是非。第225回は昨年神奈川フィルと共に山下&藤岡が初演してほれ込んだ一柳作品を関フィルに披露。秋に映えるブラームスの3番にも期待大。12月恒例の第9特別は飯守先生による磐石の名演で。

Meet the Classicの1月公演は去年同様ニュー・イヤーコンサートになった。大フィルやセンチュリーとも共演してきた松永貴志は先年に梅芸で関西フィルとも初共演。関フィル三本柱の一柱、幸夫と新年早々無駄に熱い夜になる。地球が熱いと事件になるけど人が音楽で熱くなるのはエコで済む。
9月公演は昨年の飯守先生&デュメイを受ける形で、ついに幸夫VSデュメイ。フル活用にもほどがあるだろ。双方の固定客をクロスさせようという戦略にすがすがしく腹が立つね(笑)!一年半ぶりのMeet the Classic in KOBEはまさか神戸でやるとは、のショパン企画。

デームス82歳、舘野泉74歳、バドゥラ=スコダ83歳ということで飯守先生が一番若い有様になった、いずみシリーズは上手くいけば奇跡の連鎖が起きるが、下手したら「ひびの入った骨董品」フェアにならないかな。伸るか反るか結構楽しみ。関フィル定期の弾き振りで伝説の名演を生み出したバドゥラ=スコダに期待したい。
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関西フィルMeet the Classic vol.20~華麗なるニュー・イヤーコンサート~

2010年01月15日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
10.1.15(金)19:00 いずみホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 Meet the Classic vol.20 ~華麗なるニュー・イヤーコンサート~
指揮/藤岡幸夫
ピアノ/松永貴志
司会/西濱秀樹
曲目:
アンダーソン/舞踏会の美女
松永貴志/無機質(オーケストラ版)ベース/坂崎拓也 ドラム/淵雅隆
ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
松永貴志/神戸(アンコール)
J.シュトラウスⅡ世/オペレッタ「ジプシー男爵」序曲
J.シュトラウスⅡ世/アンネン・ポルカop.117
J.シュトラウスⅡ世/ワルツ「南国のばら」op.388
ヨゼフ・シュトラウス/ポルカ「憂いもなく」op.271
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ「ハンガリー万歳」op.322
J.シュトラウスⅡ世/ワルツ「美しく青きドナウ」op.314
J.シュトラウスⅠ世/ラデツキー行進曲op.228(アンコール)

恒例にするのかね、このニューイヤー。自主公演でニューイヤーやるのは大フィル京響ですから関フィルさんも乗り出すのか。
ほぼ満員。

いつもながらトークを挟んで和気藹々です。
まだまだ若い松永くんは自作のオケ版とガーシュウィンをビシッと演奏。リズムが激しい分、歌が少ない傾向の演奏をしてたのでイマイチ楽しめず。小曽根さんぐらいでちょうどいい気がする。
アンコール曲は自作で神戸。そうね、あれから15年だからね。

「作曲家ってのは人生やそのときの境遇が作品に反映されるタイプとそうでないタイプがいるの。シュトラウスは反映されるタイプだった。彼は物凄く愛した年上の奥さんが居たわけ、でその奥さんが病気で亡くなっちゃう」
「あらま」
「すっごく悲しんだわけよ、で寂しくて若い奥さんを貰うけどこれがうまくいかなくて」
「藤岡さんは奥様一人ですもんね」
「そう、俺は一人だけでそれが自慢なんだけどって・・・俺の事はいいんだよ(苦笑)。この南国のバラは前の奥さんが生きてた頃に書いた喜歌劇の旋律を使いつつ、懐かしむようなぼやーっとしたところから始まるのでそこを聴いてください」

「あの、あの、毎回言ってるんだけどこれだけは言わせて」
「またですか」
「いいじゃんか、言いたいんだよ。美しく青きドナウっていうけど、実際のドナウは美しくも青くもないの。黒くて美しくないの。でも川辺で愛し合う恋人たちから見れば美しくも青くもあると」

新年一発目には丁度良い演奏会だ。本当に続ける価値有りだと思う。

協賛は高砂熱学工業株式会社様でした。いつもありがとうございます。
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関西フィルハーモニー管弦楽団「第九」特別演奏会 [人間ベートーヴェン、その努力と苦悩]

2009年12月12日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.12.12(土)18:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団「第九」特別演奏会 [人間ベートーヴェン、その努力と苦悩]
指揮/飯守泰次郎
ソプラノ/並河寿美
アルト/福原寿美枝
テノール/小餅谷哲男(松本薫平 急病のため)
バリトン/田中 勉
コンマス/ゲオルギ・バブアゼ
合唱/田辺第九合唱団
曲目:(17:40より飯守泰次郎によるプレトークあり)
ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲第3番op.72b
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調op.125

12.December.2009 18:00p.m.The Symphony Hall
Kansai Philharmonic Orchestra Beethoven's No.9 Special Concert
Conductor/Iimori taijiro Regular permanent Conductor of Kansai Philharmonic Orchestra
Soprano/Namikawa Hisami
Alto/Fukuhara Sumie
Tenor/Komochiya Tetsuo (Matsumoto Kumpei canceled due to sudden illness)
Baritone/Tanaka Tsutomu
Concertmaster/George Babadze Concertmaster of Kansai Philharmonic Orchestra
Program:
L.V.Beethoven/Leonore Overture No.3 op.72b
L.V.Beethoven/Symphony No.9 in D minor op.125“Choral”

関フィルさん2009年最後の主催公演は恒例の第9特別演奏会です。
ほぼ満員のお客さま。
プレトーク。
いつもどおり微妙な大きさの拍手で出てくる西濱さん。続いて大きな拍手に包まれて出てくる飯守先生が「演奏はまだですのに、演奏が終わったかのような大きな拍手ありがとうございます!」と珍しく笑いを取りに。場内大ウケ。「飯守さんも関西の水に合ってきましたね・・・先生の口からそんな言葉が出るなんてと驚いてますけども」
2009年通じての関西フィルへの応援・支援について飯守先生から謝辞。司会の西濱さんが聞いたという某指揮者の「第9を振るとベートーヴェンに叱られている様な気がする」という意見について、飯守先生自ら書いた楽曲解説を踏まえて「第9はこれまでの自らの音楽を反省し批判して、交響曲史上初めてとなる合唱の導入までも行って、内容も新しく、今後自らが書いてゆくべき音楽を探ったもの。ベートーヴェンが己自身を叱咤している、その声が我々にも聞こえるのでしょう」
事業仕分けについてはそれ用にチラシを作り、プログラムにも西濱さんの書いた記事も入れてあったが、一応触れる。「何よりも音楽を愛してくださる皆様あってです」
何故かここでブルガリの大阪梅田直営店の女性が登場。綺麗なシルバーのネックレス。「おいくら、などとはここでは申しません。お求め易いお値段に」って明石家電視台の松尾伴内やないねんから(笑)
ホワイエでも場違いなくらいに展開していたが、セーブ・ザ・チルドレンのブルガリ・プロジェクトに関係しているとのこと。この演奏会の収益の一部もセーブ・ザ・チルドレンに寄付されるらしい。「寄付してる場合か、とのお声もあるかとは思いますがそれはそれとして」

レオノーレ。
ベートーヴェンにおける交響曲の最大作品が第9、宗教曲の最高傑作がミサ・ソレムニスなら劇音楽の最高傑作はフィデリオ。上演が不首尾に終わるごとに改訂し、なぜかその都度序曲も作り変えたので4つの序曲がある。作曲順は2-3-1-フィデリオの順。レオノーレ、というのはフィデリオ初演時の名称(現在の研究では当初からフィデリオだったと言われている)で、不首尾に終わった序曲には初演時の名称を与えて呼んでいたらしい。この3番は4曲中で最も音楽的な充実度が高いが、逆にその完成度の高さと印象の強さがオペラ本体の内容を薄めかねないというので使われなくなった。
関フィルさんは先ごろ関西二期会定期公演のフィデリオでご披露されたばかりとあって、充実の演奏でした。
個人的には山本直純フォーエヴァー~歴史的パロディー・コンサートを聴いたばかりだったので、バンダのトランペットが東京オリンピック開会式ファンファーレに何時変わるのかと待っている自分がいた。

休憩挟まずに第9。
翌日13日に真野ちゃんのプレミアムライブがあるでしょう。当たったでしょう。
そこで気が付いたんだけど真野ちゃんの新曲、Love&Peace=パラダイス聴いてない ←
慌てて前日からLove&Peace=パラダイスとそのカップリングの18歳の季節だけを聴き続け。Love&Peace=パラダイスを聴きながら職場へ向かい、18歳の季節を聴きながら待ち合わせに向かったわけ。

Love&Peace=パラダイス

18歳の季節

レオノーレ序曲第3番

交響曲第9番

Love&Peace=パラダイス

18歳の季節

いわば一日のセットリストがこうだもの。
そら第9が胸に沁みるよ。いや真野ちゃんの歌がどうとかいうことではなく、耳が一方向に向きすぎた状態だったから。
毎度の事ながら飯守先生が振る声楽曲は安心。先日の小泉さんがベートーヴェンの鼓動を追う様な演奏をしていたとしたら、飯守先生は民衆の躍動と共にあるような演奏。御馴染み田辺第九合唱団もヤングと元気なシルバーで構成されたはつらつとした歌声。見た目には壮年世代が少し足りない(生活で追われてるからかね)のが今の日本を表しているとも言えて面白いんじゃないですかね。

来季はマーラーの復活から関フィル定期はスタートです。
それどころじゃないかも知れないのが切ない。
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頑張ってるよ!

2009年12月05日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団


お仕事頑張ってます。
マンボというよりも天神祭の地車囃子っぽくて萌える。
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関西フィルハーモニー管弦楽団 第216回定期演奏会 [伝説の刻印]

2009年11月27日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.11.27(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第216回定期演奏会 [伝説の刻印]
指揮/藤岡幸夫
ピアノ/シュー・ツォン
コンマス/ゲオルギ・バブアゼ
曲目:
吉松 隆/鳥たちの時代op.25
サン=サーンス/ピアノ協奏曲第2番ト短調op.22
ドビュッシー/前奏曲集第1巻より第2曲「帆(ヴェール)」(アンコール)
ルトスワフスキ/管弦楽のための協奏曲

27.November.2009 19:00p.m.The Symphony Hall
Kansai Philharmonic Orchestra 215th SubscriptionConcert
Conductor/FUJIOKA sachio Principal Conductor of Kansai Philharmonic Orchestra
Piano/Xu Zhong
Concertmaster/George Babadze Concertmaster of Kansai Philharmonic Orchestra
Program:
T.Yoshimatsu/The Age of Birds,op.25
C.Saint-Saëns/Piano Concerto No.2 in G minor,op.22
W.Lutosławski/Concerto for Orchestra

というわけで行ってきた。やはり曲が曲だけに8割ぐらい?のお客様。昔なら6割でも御の字だったですから、ありがたいことです。
幸夫ゆかりの現代作曲家2人の間に、幸夫初挑戦の協奏曲を挟んだプログラムということで気合が漲る。鳥たちの時代は吉松隆の初期の傑作、現代音楽的な部分もあるが美しいものを書きたい作曲者の叫びがところどころに現れていて素晴らしい作品。シュー・ツォンは物凄くエネルギッシュ。サン=サーンスは彼からのリクエストで(幸夫は)初めてやる作品。有名な作品だけどあまりやりたがる人がいない。なぜなら強烈に難しいから。今回勉強してて面白いなとは思ったが、とにかく楽章ごとの雰囲気が違うので大変だけど頑張る。ルトスワフスキは学生時代の思い出の曲。1992年にマンチェスターでルトスワフスキ・フェスティバルが行われたときに学生オケを振ってやった。ハレ管弦楽団を振るためにルトスワフスキ自身も来ていたので、アドバイスを貰いに行ったらマネージャーに追い返された。気分が悪かったが精一杯本番は頑張って成功した・・・と思う。ルトスワフスキが聴きに来ていて会ってくれた。何故事前に会ってくれなかったのか?と訊くと「私はルトスワフスキですから」と言われた。演奏前に作曲家がアドバイスしてしまうとそれは絶対になってしまう、それは演奏家には良くないでしょという意味だった。演奏は終わったので今なら色々教えますよと言ってくれた。第2楽章に猛烈な速度指定があってそれを守ることがどうしても出来なかったことを謝ったら、「あれは速すぎます」と返ってきた。この曲は私も指揮しますが、あれは速すぎますよ。どうしてあんなことを書いたんでしょうね?みたいなニュアンスだった。拍子抜けで作曲家ってそんなものなのかな、と思った。今読み返してみると、若い頃のギラギラしたルトスワフスキは書かずにはいられなかったようにも思える。関西フィルはその部分をかなりのところまでやってくれてるので頑張りたい。

吉松。
出世作のドーリアンと朱鷺によせる哀歌がそれぞれ1980年と81年の作品。その後数年オーケストラ作品から離れていた作曲者が手がけたのがあの素晴らしいギター協奏曲「天馬効果」(1984年)と、今日演奏される鳥たちの時代(1986年)。どちらもスコアを見ると演奏家に細部を任せる「偶然性の音楽」が盛り込まれている。後で演奏されるルトスワフスキはこれの大家でadlibばっかの曲が・・・。
ヴァイオリン群のハーモニクスが醸し出す大気のかすかなざわめき、うねるバスと轟然と鳴り響く金管が作り出すコンクリートの森、その隙間を次々と飛んでゆく木管の鳥たち。ねえ人間はどこ?どこにいるの?もうね、この第1楽章で泣ける。第3楽章のピアノが入る瞬間は号泣。23年前に書いて良い曲ではなかったなー。吉松隆の司徒である藤岡幸夫の指揮は万全のものがあった。
シベリウスとチャイコフスキーを愛してやまない慎重な作曲者はこの後4年してカムイチカプ交響曲(交響曲第1番)をようやく書くがまだ括弧付きのまま、さらに1年を経て交響曲第2番「地球にて」が完成する。だけどこの鳥たちの時代は交響曲第0番と言って差し支えないんじゃないですかね。素晴らしい作品です。

サン=サーンス。
達磨大師か西郷隆盛みたいなおっさんが出てきた。なんやこいつ、と思ったらこれが上海の龍だった。戦車のように全てをなぎ倒す勢いの最強音もびっくりしたが、弱音で弾いているときもどこか強すぎる芯のようなものがあって小さく感じない。幸夫も負けじとオケから相当な迫力を引き出して対抗したが勝てないねえ。
プレトークで言っていたが、関フィル全体のメインスポンサーであるダイキン工業の会長様が藤岡・西濱の両氏に「上海を見ておいで」とシュー・ツォン氏の活動の現場である上海視察に出してくれたらしい(大阪市は上海の姉妹都市だし、ダイキンも上海に進出済)。行政首都の北京に対する経済首都の上海ってところですからなあ。彼はすでにオケを2つほど創設して上海音楽界の首領的な立場らしい。上海の人口は1300万から1800万程度、京阪神都市圏よりわずかに少ないぐらい。万博を控えてかつての大阪のような活況を呈しております。
着手から初演まで3週間で書かれたというサン=サーンスの作品自体はバロックからモーツァルト~ベートーヴェンからキャバレーのバカ騒ぎまでが駆け足で通り過ぎてゆくもの。サン=サーンスのピアノ協奏曲ではこれが一番面白いやね。

休憩挟んでルトスワフスキ。
ウリ・マイヤー時代の定期でも取り上げたこの曲。あれから12年ほどですか、マイヤーが来たときもそこそこ関フィルさんは成長を遂げたわけですが、残念なことに財政的にも士気的にも底の時代でもあった。12年、隔世の感があるなあ。幸夫は熱い上に暑苦しく曲を盛り上げた。民族的なものを強調したかったようだが、これはそういうところを換骨奪胎したところに面白さがある作品なのであまり良い行き方とは思わなかった。しかしそうじゃないね、これは1992年にまだ音大生だった遅咲きの日本人青年へ贈る凱歌だったね。最後のコラール風のところなんて「頑張れ、あの時の俺」みたいな声が聴こえそうで胸が苦しくなる。
金管が俄然良かった。我が祖国みたいなこともあるので気は抜けないけども。

プレトークの最後は、事業仕分けでオーケストラ関係の補助金に関する縮減が打ち出されたことに対して、文部科学省へメールなど意見を出してほしいとの呼びかけ。OEKやシンフォニカーの現場でも同様の呼びかけが行われたらしい。
シュー・ツォンの演奏を聴きながら「かつて西洋人は中国から多くを学びました。今は中国が全てを学ぶ番です。中国人は西洋音楽も上手く学ぶでしょう、あなたがた日本人がやってきたようにです。中国人は西洋人よりも西洋音楽を上手くやれます。中国の音楽?それはこれまでどおり中国人が上手くやり続けるわけです」と中共幹部の子息の音楽家にサラリと言われたことを思い出しました。明治以降の日本がそうであったように、貧しくも強い国はとにかく全部呑むってことです。合わないものは豪快に吐いてる気もしますがね。

スポット協賛はNTTドコモ様でした。
おぢさんのドコモ歴も10年を超え、基本使用料は最大の25%OFFに達しています。
関西フィルは大丈夫ですよ、潰れませんよ、と西濱さんが言っていましたが、それが強がりにならないで済んでいるのは、こうしたスポンサー様のご協力があればこそです。ありがとうございました。
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関西フィル いずみホールシリーズ Vol.17 [1930’S 輝けるフランス]

2009年11月03日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.11.3(火・祝)15:00 いずみホール
関西フィル いずみホールシリーズ Vol.17 [1930’S 輝けるフランス]
指揮/飯守泰次郎
ピアノ/迫 昭嘉
曲目:
デュカス/交響的スケルツォ「魔法使いの弟子」
大澤壽人/ピアノ協奏曲第2番
オネゲル/パシフィック231
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル/ボレロ

前回はデュメイのお陰で満員だったが、意外やこのプログラムでも9割近いお客様。文化の日やからね。
解説(片山さん)も飯守先生のプレトークも大澤を中心にしたフランス作品集だと力説。まあその大澤が苦手なんやけどね・・・。

デュカス。
言わずと知れたフランス管弦楽法の大家で自己批判の厳しい寡作の作曲家。大澤の直接の先生にあたるらしい。フランスの管弦楽作品の小品というとやはりこの魔法使いの弟子が出る。プレトークでは交響詩的な内容に触れて、そういう演奏をやるかのように語っていた先生だったけども、地金が出たというべきか結構がっちりとした演奏になった。

大澤。
第2楽章の出だしは良かった。この雰囲気が長く続けば佳作なんだがなあ・・・。あとはいつも同様、細切れになったフレーズがパラパラ出てくるばかりで苦しい時間帯だった。迫教授は頑張ってたのに。飯守先生もオケも頑張ってたのに。今回も俺はダメだった。
しかしこれらの大澤作品がフランスでは激賞されたということだ。よしんばリップサービスであったとしても、当時の世界の最先端から1.5列目ぐらいの水準を有した作品・作曲家として認めるに足るものがあったと。

休憩挟んでオネゲル。
オネゲルの出世作。機関車が走り出してから最高速に達して停止してゆくまでを描写したもの。オネゲルはこれが機関車の描写だとされることは好まなかったようだが。プレトークでこの曲を飯守先生が全身で表現してしまったのでお客様も食いつきやすかった。金管がド迫力の頑張り。トロンボーンの人が変わったらしい。

パヴァーヌ。
これはソロ・ホルンがやり切ってくれたらそれで満足なんです。そこがイマイチだと他がどれだけ良かろうが、悲しくなります。関フィルのホルンですから期待しなかったが、期待を裏切る良さだった。あの人は調子が良いときの音色は本当にステキ。

ボレロ。
関フィルのボレロで大きな傷のない演奏に当たったことがなかったのがおぢさんの逆自慢だったわけですが、今日でそれも終わりでした。エリックの小太鼓から始まった重量感満点の愉しい演奏で良かった。

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関西フィル、2011年よりオーギュスタン・デュメイの音楽監督就任を発表

2009年11月01日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
オーギュスタン・デュメイの音楽監督就任(2011年~)を発表 (関西フィル公式ホームページ)

ヴァイオリニスト、指揮者として活躍するオーギュスタン・デュメイ氏に音楽監督に就任いただくことを発表致しました。
楽団の質的向上とブランド力強化のために「音楽監督」というポストを新設しお迎え致します。任期は2011年1月より5年間となります。
デュメイ氏とは2000年に初めて当楽団に客演していただいて以来、定期的に共演を重ね、昨年9月には首席客演指揮者に就任していただいております。
今後は主に古典作品を中心に取り上げ、指揮&独奏、指揮のみ、独奏のみでの共演に加え、オーケストラメンバーとのアンサンブル活動や演奏指導などを通じての総合的な質的向上を目指して参ります。
今後とも当楽団へのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


関西フィルの音楽監督にデュメイが就任(WEBぶらあぼ)

関西フィルハーモニー管弦楽団はヴァイオリニストで指揮者のオーギュスタン・デュメイ(現・同楽団首席客演指揮者)を2011年1月1日より音楽監督として迎えることを発表した。
任期は5年間。
関西フィルとの過去6回にわたる共演が高く評価され、音楽監督への就任に繋がった。
アルテュール・グリュミオーの薫陶を受けたデュメイ(1949年パリ生)は、フランコ・ベルギー派の流れを汲む世界的な奏者だが、近年は指揮者としての活動にも力を注いでおり、13年までベルギーのワロニー王立室内管弦楽団の首席指揮者のポストに就くことが決定している。
デュメイ(指揮)関西フィルの今後の演奏は、10年の3月と9月(関西フィル創立40周年記念ガラコンサート)の定期演奏会が予定されているほか、東京サントリーホールでの公演など、全部で4回以上の共演が行われる。


名匠デュメイ氏を音楽監督に招く 西濱秀樹さん (大阪ブランド情報局|多士彩才)


首席客演指揮者だけでもよう引き受けてくれたな、と呆れ・・・いや、感激していたところに、音楽監督まで受けてしまった。何があったかは分からんが、指揮者とオケってのは恋愛みたいなもの。出会い頭からこういうことが定まっていたんだと思おう。
しかしあれだな、古典作品を主に取り上げってのをもしセンチュリーさんあたりで小泉さんが言ったとしたら、バカも休み休み言え、そんなものは別にシリーズでも立ててやれと言われかねんよな。関フィルさんと言えどいまさら飯守先生&幸夫で古典を定期でみっちりやろうと言っても客は増えないでしょう。デュメイが古典をやると言ってるんだということであれば仕方が無いな、ついていくか、となるわけ。2年目までぐらいならダマされとこう。5年?任期5年なの?・・・3年で良かったんじゃないか?(笑)そうなると首席客演含めるとポスト捧げて7年半ぐらいの仲になるわけだ。他の指揮者陣の年齢も考慮にいれると、本当に大きく舵を切りましたな、西濱さん。
音楽監督という名称に相応の音楽的内容をデュメイが出すところまではさすがに想像出来ないが、彼と共に在る時間のうちに関西・日本から少しばかりハミ出たスケールの大きな活動をやれるといいですね。

一番下の記事を是非読んでください。これをモチーフに映画のひとつも作れかねん。
写真にはなに調子乗っとんねんとツッコミましたが。
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関西フィルハーモニー管弦楽団 第215回定期演奏会 [夢の饗宴]

2009年10月08日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.10.8(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第215回定期演奏会 [夢の饗宴]
指揮(マルタンをのぞく)&オーボエ/ハンスイェルク・シェレンベルガー
指揮(マルタンのみ)&オーボエ/モーリス・ブルグ
ハープ/マルギット=アナ・シュース
コンマス/ゲオルギ・バブアゼ
曲目:
ハイドン/交響曲第94番ト長調 Hob.I-94「驚愕」
ルトスワフスキ/ハープ,オーボエ,室内オーケストラのための二重協奏曲
マルタン/オーボエ,ハープ,弦楽五重奏と弦楽合奏のための「3つの舞曲」
シューベルト/交響曲第7(8)番ロ短調D.759「未完成」

8.October.2009 19:00p.m.The Symphony Hall
Kansai Philharmonic Orchestra 215th SubscriptionConcert
Conductor&Oboe/Hansjörg Schellenberger
Conductor(Martin)&Oboe/Mourice Bourgue
Harp/Margit-Anna Süss
Concertmaster/George Babadze Concertmaster of Kansai Philharmonic Orchestra
Program:
J.Haydn/Symphony No.94 G major Hob.I-94 "The Surprise"
W.Lutoslawski/Double Concerto for Oboe,Harp,and chamber orchestra
F.Martin/"Trois Danses"for Oboe,Harp,String Quintet and Strings orchestra
F.Schubert/Symphony No.7(8)B minor D.759 "Unfinished"

7年で4回も関フィル定期に出ちゃうシェレ様登場。

関西フィルは音楽に対する情熱を持ったオケで、前のめりになって私に応えてくれるので嬉しい。子育ても終わったので優秀なハーピストである嫁を再び世に出すべく競演を重ねている。「未完成」はオケマンとしてカラヤンやベームら大指揮者と共演してきた、もちろん私は私の「未完成」を演奏するがそこにはこれまでの経験も現れてくるだろう。ハイドンでは皆さんを驚かせますよ。
というような内容を西濱さんの通訳で話した。通訳というか事前に打ち合わせた内容をそのまましゃべってた。シェレ様はところどころ打ち合わせ以外の内容を挟んでしゃべるらしく、西濱さんは困っていたが。
シェレ様の年齢から考えると「子育ても終わって」というのは遅くないかと思ったら、シェレ様バツイチなんすね。

ハイドン。あまり耳慣れないが素晴らしく効果的で目覚しいボウイングの妙味が見れた。ゴギさんのアイデアかしら。野趣に富んでいて最後まで飽きない。有名なびっくりの部分は、音量変化よりも絶妙なタイミングのずれ、さあくるぞと前のめりになっていた人には少し遅く、そろそろかなとおっとり待っていた人には少し早く
聴こえるポイントに見事にハマった。

ルトスワフスキ。ブルグさんは言うまでも無くパリ管弦楽団の首席を長らく勤めたフレンチ・オーボエの巨匠。京響定期でオネゲルの二重協奏曲(おぢさんイチオシの名品)でコーラングレを吹いて下さったのが懐かしい。随分お年を召されました。
ルトスワフスキが尖がってた頃の作品で、オケが層を成す響きを出したりアドリブがあったりと見ると面白い。ブルグさんは高音がつらそうだったが第2楽章はこの上なくエロかった。なんでしょうねあの色気は。シェレ様の奥方は美人。驚くほど多彩な音色とリズム感の持ち主で、曲に乗れないのでそちらのほうを楽しむ。

休憩挟んでマルタン。この曲だけブルグさんが指揮。マルタンの娘が優秀なフラメンコの踊り手だったそうで、フラメンコのリズム面の面白さ(だけ)に着目して民族色ゼロで抽象的に書いたのがこの作品。そういう作品ですからシェレ様の素直で品のある、時として無表情な音色の傾向にピッタリ。奥方が添える彩りとの対比でとても面白かった。ルトスワフスキもマルタンもザッハーの依頼で書いた作品、初演はハインツ&ウルズラのホリガー夫妻でしたので、シェレ様夫妻の演奏ってのも興味深く楽しんだ人もいたのではないでしょうか。

未完成。シューベルトの作品のいくつかにあるように、ハンガリー風の主題やリズムを取り入れていたシューベルトですが、この作品も実際そういうところがあるらしい。細かくは知りませんが。シェレ様の未完成はハイドン同様、ボウイングに独特の癖がある。極端な激しさと沈潜が交互に現れては苦悶しつつ、うっすら浄化されて消えてゆく、なかなかの演奏になりました。

楽しかった。でも長かった。9時半過ぎてた(笑)。

協賛の阪急電鉄株式会社様、今回もありがとうございました。
西宮ガーデンズに母が何度も阪急に乗って押し寄せています。
秋の行楽、初詣は阪急に乗ろう。
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