余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィルハーモニー管弦楽団 第217回定期演奏会 [理想郷への復活]

2010年02月19日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
10.2.19(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第217回定期演奏会 [理想郷への復活]
指揮/飯守泰次郎
ソプラノ/垣花洋子
アルト/福原寿美枝
合唱/大阪アカデミー合唱団
合唱/関西二期会合唱団
合唱指導/川端清
コンマス/岩谷祐之、ゲオルギ・バブアゼ
曲目:マーラー/交響曲第2番ハ短調「復活」

19.February.2010 19:00p.m.The Symphony Hall
Kansai Philharmonic Orchestra 217th SubscriptionConcert
Conductor/IIMORI taijiroRegular permanent Conductor of Kansai Philharmonic Orchestra
Soprano/KAKIHANA Yoko
Mezzo Soprano/FUKUHARA Sumie
Chorus/Osaka Academy Chorus
Chorus/Kansai Nikikai Chorus
Chorus Master/KAWABATA Kiyoshi
Concertmaster/IWATANI Sukeyuki,George Babadze Concertmaster of Kansai Philharmonic Orchestra
Program:
G.Mahler/Symphony No.2 C minor"Auferstehung"

40周年!
長い道のりでしたがここまで来た。
マーラーイヤーとはいえ復活を関フィルの規模でやるのはどうなんだと。そもそも今季は毎回無茶しすぎてないかと。身の丈に合わせたことしたほうが良いのではないかと。
そういうご意見もあるでしょう。だって今日のメンバー表見たらエキストラが半分を占めている。もうこれは関フィルとは呼べないのではないか。
そんなこんなでプレトーク。飯守先生はこのまま振り始めるんじゃなかろうかという興奮ぶり。
創立40周年記念年最初は何をしましょうか、というオケの相談に先生から「復活を」とリクエスト。欧州では今や第9に並ぶ勢いで大事な瞬間をこの作品で迎えようという機運があって、関フィルでもやろうと。復活から新たな旅立ちへと向かうヴィジョンが先生には見えるらしい。事務局長の西濱さんは「無茶やで」と思いはしたが「こういう時はもう何も考えない」という極意で望むことにした。関西フィルだけではなく、日頃共に演奏を支え合う関西二期会や大阪アカデミー合唱団や関西在住のエキストラメンバー、全員で40周年を祝い、更なる飛躍を誓うものにしようじゃないか。
 物は言い様だよな。そう言われたら「そうかこれが関西力か」と客席で感じ入りながら涙するしかないじゃない。

というわけで超満員のお客様、関フィル定期史上最大編成で復活。

新交響楽団|2001年4月演奏会パンフレットより 飯守泰次郎氏にきく
http://www.shinkyo.com/concerts/p173-1.html
マーラーのあの作品世界に入っていく勇気があるか、そして一生の間にあれだけたくさんの音符と内容を消化する時間があるか、ということですね。
指揮者の現実的な立場からいえば、マーラーと、同じく音符の多いワーグナー/ブルックナーとを両方やると、ひとりの指揮者の一生では時間が足りないのです。


第1楽章の天地ことごとく震動する冒頭から演者全員気合入りすぎ。どや!うちのホルンもその気になったら出来るコやろ!年々安定感の出てきたTP首席、新顔加入でパワーアップしたトロンボーン、マーラーでは大事な歌いどころを任される木管、どれも皆最高や。
合唱も知った顔が多い。一応プロの歌い手が3割ほど混ざってるだけに臨時とはいえ大フィル合唱団よりは圧倒的にええ声してます。
先生は始終唸りまくり歌いまくり没入しまくりで、どこがひとりの指揮者の一生では時間が足りないのか分からん(笑)。

見事や。終楽章は泣きっぱなしでステージが見えなかった。
こればかりは聴いた人間以外には分かりようもない。
この演奏会で関西フィルの始まりの終わりがようやく来たと感じる。

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