
※ネタバレ注意
今日は「パディントン2」を観て来ました。
昨年6月に原作者のマイケル・ボンドが91歳で亡くなりましたが、そのボンドのベストセラー児童小説の実写化第2弾。
監督は前作同様メ[ル・キング。
前作も大ヒットし、続編はあるだろうと思ってましたがかなり早いスパンでの続編となりました。
今回は悪役に何と“おヒュー様”ことヒュー・グラントが出演!
もうこれだけでも観なければ!
今回は遠く離れたルーシーおばさんに飛び出す絵本をプレゼントしようとしたことが発端となりドタバタ騒動となるストーリーなのですが、もう伏線の張り方が凄すぎてある意味感動。
パディントンがルーシーおばさんに手紙を書く時にブラウン一家の近況を報告するのですが、ただのキャラ紹介のためのシーン(前作を観てない人のために)かと思っていたら、ここで描かれた伏線がストーリー全部で回収されています!(ブラウンさんが出世出来なかったことでピラティスを始めた話やブラウン夫人が泳ぎの練習をしていたなど)
ギャグはどれもチャップリンやキートンなどのような“古典”ですが、こういう“古典”は大好きです。
欲をいえば落ち目の俳優ブキャナン(ヒュー・グラント)宅に忍び込んだブラウン夫婦。
あっさり見つかるのですが、ここはチャップリンお得意のシチュエーション・コメディとしてもう少しハラハラしながら観たかったかも…。(脱走のシーンは間違いなくチャップリンの「モダン・タイムス」へのオマージュ。)
で、やはり注目というか…今回パディントン以上に“裏主役”と思ったのがヒュー・グラントの存在。
おヒュー様の様々なコスプレも楽しめますが、ラスト・シーンはもう最高でした。
セットや小道具の色彩も可愛く、絵本的な雰囲気も素晴らしい。(刑務所のシーンは「グランド・プダペスト・ホテル」を彷彿とさせます。)
特にパディントンが赤い靴下と一緒に囚人服を洗濯してしまい、囚人服がピンクになるシーンはベタなんだけど、絵本のように鮮やか。
いつも強面役の多いのブレンダン・グリーソンも良い役でした。
パディントンのおかげで穏やかな生活をしていた街の人たちも、パディントンが居なくなった途端にみんなギスギスしていく様子なんかもよく作り込まれていました。
ラストはホロッと泣けます。
子供向け作品とあなどるなかれ!
前作以上の面白さでした!