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目が醒める。ベッドのデジタル時計は6時半を示していた。十一時間くらい寝たのだろう。おかげで昨日の疲れはかなり取れたといってもいい。昨日のネガティヴな感情もどこかに吹き飛んだらしい。
服を着替えたり、テレビをザッピングしたり、そうこうしているうちに時計は7時を少し過ぎていた。待ちに待った朝食の時間だ。僕は部屋を出て朝食会場の二階に行く。
会場にはすでにまあまあの人で賑わっていた。その多くがアジア系の外国人だ。彼らはお察しの通り賑やかで、朝食はビュッフェだったのだが料理をとるとき列はぐちゃくちゃだし、どこに並べばいいのかわからないし、そもそも並ぶということがここの場所において正しいことなのかそれすらわからなかったしそれらのカオスにはいささか閉口した。
しかしそれはそれ、これはこれで料理を揃えれて自分の席に座ればこっちのものだ。うるさいことなんて関係ない。すでに僕のテーブルには自分でセレクトした数々の美味しそうな料理で賑わっている。そして楽しみにしていたのが牛乳だ。以前札幌に泊まった時朝食で飲んだ牛乳があまりに美味しかったので次来た時も必ず飲むと意気込んでいた。藻岩牛乳さんです(もののけ命名)。一口飲む。味は全く変わらずあの時のように美味しくてさっぱりしていた。牛乳の嫌なところが全て抜け落ちている。すばらしい後味。
その後スープカレーやらなんやらを食べてーーいつものように食べ過ぎてーー大満足で朝食会場を後にした。
今回の旅行は特に予定を立てずにただ遠い場所からいろんなことを考えるのが目的だ。なのでもう特にすることもない。とりあえずしばらくホテルの部屋にこもってそこから街をぶらぶらすればいい。
僕はしばらく部屋でだらだらしてその後チェックアウトして街に出た。