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『江~姫たちの戦国~』の大坂夏の陣

2011-11-07 15:29:00 | 江戸時代初期、家康~秀忠~家光~家綱
秀忠はぎりぎりまで淀を秀頼を救おうとしていたが、結局、総攻撃を選んだ。
すると現代日本の平和主義は戦国時代からのもので、理念として反戦でも人間は実際の行動では戦争を選んでしまうということか。
そうなると大東亜戦争の指揮者も特攻隊員も反戦主義者でありながら、なぜか「平和を実現するには避けて通れぬ戦争だ」と判断したのだろうか。


『江~姫たちの戦国~』第42話「大坂冬の陣」

2011-10-30 20:04:00 | 江戸時代初期、家康~秀忠~家光~家綱
もし家康または淀が大坂夏の陣の前に他界していたら
『江~姫たちの戦国~』によると秀忠と秀頼は歩み寄りを考えていたが、家康と淀の対立が
豊臣を滅ぼした。

家康は冬の陣で和睦を考えていた。
秀頼はそれを聴いて、秀頼も和議を考えたが淀が和議を拒否。
淀は「戦が終わるのは家康が死ぬとき」。淀が和平を遠ざけた。

もし、家康が夏の陣の前に倒れていたら、淀と秀頼は関白の家として徳川将軍家を支え、豊臣と徳川が並び立っていただろう。

もし、淀が夏の陣の前に他界していたら、秀頼と長とする豊臣は一大名として江戸時代を生き延びただろう。

大野治長が秀頼出陣を願い出たが淀は拒否。
代わりに淀が鎧を着て豊臣軍を鼓舞。

確かに秀頼は大事な後杉だが、もし秀次、秀勝が生きていたらこの義兄(從兄)が出陣した。豊臣秀吉が秀勝を朝鮮に送り、秀次を切腹させたのは失敗であった。

相変わらずお福が豊臣を憎む台詞を吐き、江は「そなた…」と言うだけ。
ここで江は自分の父・浅井長政、母・市、養父・柴田勝家と伯父・信長がどういう運命になったかお福に言うべきであった。

本多正信(演:草刈正雄)が真田幸村について話している。

豊臣から追放された片桐且元(演:三田村邦彦)が家康に淀の居場所を教えてしまい、家康は大砲で攻める。

秀忠と正信が大坂城を訪れ淀と秀頼に城を出るよう勧めるが淀は拒否。
秀忠が秀頼とさしで話し合った。
秀頼は城が壊され、堀が埋められたのを観て考えが変わったらしい。徳川が憎くなって城を出る気がなくなったとのこと。

秀頼は秀忠に「これからは敵同士」。
しかしこれも家康の望んだことで、秀頼が徳川を憎むよう、家康は工作したのではないか。そのために砲撃と堀埋めではないか。

戻る秀忠が真田幸村と対面。緊迫の瞬間。幸村が「戦は戦場でつかまつりましょう」。

江戸に戻った秀忠が江に土下座して謝罪。

来週は「淀、散る」。
結果として浅井長政の長女・茶々が父の仇・豊臣の家を滅ぼした。

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『江~姫たちの戦国~』第42話(第42回)「大坂冬の陣」

『江~姫たちの戦国~』における茶々(淀)

2011-09-29 21:11:00 | 江戸時代初期、家康~秀忠~家光~家綱
小説『江』では家康が秀忠に将軍の座を譲ったとき、淀は激怒し、「われらに甘さがあったのやもしれぬ。やはり、武力でもって天下人の座を奪い返すほどの気構えでおらねばならなかったのじゃ」「お江……そなたに手立てはなかったものか……」と嘆いた。

しかし、淀が豊臣の妻として生きていたように、江も徳川の妻として生きていたわけで、江が関ヶ原や大坂夏の陣を防げなかったように、淀も朝鮮出兵や秀次への処分をふせぐことはできていない。
市ですら、信長が浅井に送りこんだスパイのような立場だったが、よく言われる「小豆の袋」すらも市は送っていない。嫁いだ先の家のために戦うのが戦国の姫であった。
戦国時代の女がいくら「戦は嫌」と言っても戦は起きたのだし、淀に至っては戦をしてでも天下を奪還しようとして自滅した。

小説『江』で淀は自害の際、「母上、申し訳ありませぬ、私は浅井の血脈を遺すことができませんでした、されどあとは必ずや、江が……」と心の中で市に詫びた。
では、淀は浅井の血脈を残すにはどうすればよかったのか。

何もしなければよかったのである。
家康が征夷大将軍になろうが、豊臣の石高が減ろうが、秀忠が第2代将軍になろうが、何も気にせず、秀頼や千姫と生活していればよかったのである。
そうすればいずれ秀頼と千姫の間に子供が生まれ、織田と豊臣と徳川という三傑の家の血が混ざりあい、豊臣家は江戸時代264年を外様大名として存続、あるいは紀伊徳川家との縁組もできて、現代まで豊臣と浅井の血は存続したはずである。

もともと豊臣の天下というのは、羽柴秀吉が織田家から暫定的に預かっていた政権を横取りした結果である。本能寺の変のあとの清洲会議で、秀吉は後継者として信長の孫・三法師を担ぎあげた。家康が秀頼の後見役を名乗りながら政権を奪ったのはその繰り返しである。
秀吉の失態は秀次と秀勝を死に追いやったことで、もし両名が生きていれば秀頼の後見人となって、淀にとっては家康より信頼できたはずだ。
浅井三姉妹は織田家の血も受け継いでいる。
もし淀と秀頼が徳川政権を承認して生き続けていれば、織田家の血を受け継いだ豊臣家が江戸の幕政に参加することも可能だったはずだ。

皮肉なことに明智光秀の明智家と織田信長の織田家、そして徳川家は今も存続している。
淀は結果として豊臣の存続でなく滅亡を選んだわけだが、それは結局、茶々が秀吉を親の仇として憎んでいたことに起因するのだろう。『江』第2話で秀吉との出会いの際に茶々が秀吉を「父・浅井長政の仇」と見なしたことから淀と秀吉の悲劇は始まっていた。

江が徳川の妻として浅井の血を残してくれることがわかった時点で、淀は(というよち茶々は)大坂城で豊臣家と心中することで浅井長政の仇を討ってしまったことになる。

なお、浅井の血脈は江の息女・豊臣完子の子孫・貞明皇后(大正天皇の皇后)を通じて今の皇室に受け継がれている。
江と徳川秀忠の血は家光から家継までで途絶え、江の子孫は前夫・秀勝との間に生まれた完によって受け継がれたというのも皮肉ではある。

完の父・秀勝は秀吉の姉の子なので、秀吉の直系ではないが、秀吉を生んだ木下家の血を受け継いでいる。江の子孫も信長の直系でないが信長の妹の血を受け継いでいる。今の皇室は織田と豊臣の血を継承しているわけだ。
近代になって徳川家と皇室の間で縁組があったかどうかわからないが、もしあれば三傑の血が混ざっている可能性がある。

家康と秀忠が秀頼と淀に挨拶したとき、淀が秀忠に「あの子(江)は気が強いように見えて傷つきやすいので、よろしく頼む」と言っていた。姉というより母親のような言い方になっていた。
千姫婚礼での3姉妹再会は、寸前までは豊臣、京極、徳川の立場での再会を前にした緊張があったが、3人が会ってみると、身重で走る江に淀が「走ってはならぬ」と注意するなど、互いに気を使う昔どおりの浅井3姉妹に戻っていた。

もし、関ヶ原のあと、秀頼と高台院と豊臣家臣が組んで淀を追放、監禁し、徳川の要求を受け入れていれば、夏の陣で豊臣が滅ぶこともなかった。『おんな太閤記』で豊臣が劣勢となったとき、淀は「みな北政所のせいじゃ。家康と組んで政所は豊臣を潰すおつもりか」と怒っていたが、結果として豊臣を滅ぼしたのは淀である。
豊臣と徳川はもともと織田の家臣同士である。秀頼は徳川の要求に応じる姿勢をたびたび見せたが淀が妨害し、豊臣を滅ぼすこととなった。豊臣家が淀を早いうちから「他者」として排除していれば豊臣も外様大名として明治維新まで存続できただろう。

一方の春日局も問題だ。江に向かって「徳川が豊臣を滅ぼしてくれることを信じている」と言っていた。しかし淀も江も秀吉を親の仇として憎んでいて、その後、豊臣の時代に嫌々ながら適応していった身である。江は秀吉の最期まで秀吉を恨む台詞を本人に言っていた。やたらおしゃべりな江がそれをお福に言わなかったのはまことに不可解だが、秀吉没後、江にとっての豊臣が姉・淀と甥・秀吉とむすめ・千のいる家になったこともあるだろう。それを考えずに平気で豊臣への恨み事を言うお福はさすがに江より年下の「子供」だが、上野樹里より17歳年上の富田靖子が演じているので、いっそう嫌味な女に見えた。

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2011年9月

関連語句
江~姫たちの戦国~ 淀

必殺シリーズの出演者が徳川家の武士を演じた例

2011-09-29 03:27:00 | 江戸時代初期、家康~秀忠~家光~家綱
緒形拳は足利貞氏、豊臣秀吉を演じた。

必殺シリーズの主演者が江戸時代の徳川家の将軍または藩主などを演じた例を挙げる。


○山村聰
●音羽屋半右衛門役(『必殺仕掛人』)…必殺シリーズ
保科正之(『服部半蔵 影の軍団』)…家光の弟

○藤田まこと
●中村主水(『必殺仕置人』)…必殺シリーズ
徳川家康(『大奥 第一章』)
徳川光圀(『徳川風雲録 八代将軍吉宗』)

○三田村邦彦
●かざり職の秀(『必殺仕事人』)…必殺シリーズ
徳川家光(『将軍家光忍び旅』)
徳川治貞(『殿さま風来坊隠れ旅』)
徳川慶喜(NHK大河『翔ぶが如く』)

○中条きよし
●三味線屋・勇次(『新必殺仕事人』)…必殺シリーズ
都築安房守兼次(『将軍家光忍び旅』)…家光の兄の設定

○中村雅俊
●惣太(『必殺渡し人』)…必殺シリーズ
徳川吉宗(『徳川風雲録 八代将軍吉宗』)

○京本政樹
●組紐屋の竜(『必殺仕事人V』)…必殺シリーズ
徳川家光(『将軍家家光の乱心・激突!』)

○津川雅彦
●柳次(『必殺橋掛人』)…必殺シリーズ
徳川家康(NHK大河『独眼竜政宗』『葵 徳川三代』)

○西岡徳馬
●太田玄蕃頭(『必殺!5黄金の血』)…必殺シリーズ
徳川宗睦(『殿さま風来坊隠れ旅』)
徳川宗春(『暴れん坊将軍』第9部最終回)

○目黒祐樹
●同心・成川(『必殺仕事人・激突!』)…必殺シリーズ
松平聖二郎(『必殺仕事人』第6話)…将軍の弟

○滝田栄
●山田朝右衛門(『必殺仕事人・激突!』)…必殺シリーズ
徳川家康(NHK大河『徳川家康』)

○細川ふみえ
●徳川家定(『必殺!主水死す』)…必殺シリーズ


藤田まことが演じた家康は三河武士ながら尾張名古屋の方言を話していた。
『水戸黄門』第43部第11話でも三河の知立の人が名古屋風の方言を話していた。
『1リットルの涙』を見ると木藤亜也氏(1962~1988)の育った愛知県東部の豊橋では三河方言が使われ、本人は知立の病院に入院したことがあるようだが、江戸時代には知立ではすでに名古屋方言の影響を受けていたのだろうか。
東野英治郎は必殺シリーズの『春日野局』で葛飾北斎を演じたことがある。
必殺シリーズでは『必殺仕事人』第6話「主水は葵の紋を斬れるか?」で将軍の弟が、『必殺仕事人V旋風編』第6話 「主水バースになる」で名称不明の将軍が、『風雲竜虎編』第2話「将軍の初恋騒動!」で大御所・家斉が登場する。
『必殺!主水死す』では細川ふみえが家定を演じている。
『葵 徳川三代』では山田五十鈴が於大を演じたようだ(草笛光子は秀吉の正室・高台院を演じている)。
中条きよしは『将軍家光忍び旅』で家光の兄を演じた。家光の兄には長丸がいて、夭折したとされるが、中条きよしが演じた家光の兄がその長丸の「実は生きていた姿」なのか、別人なのかは不明。

藤田まことと津川雅彦が共に家康を、三田村邦彦と京本政樹が共に家光を演じている。
村上弘明はNHKの時代劇で柳生十兵衛を演じている。
山村聰が『影の軍団II』で演じた平賀源内は、『殿さま風来坊隠れ旅』では火野正平が演じた役になっている。

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