果てしない空、照りつける太陽、母なる海・・・
アニキ(和田さん)と僕(剛)は、たたずんでいました
2007年、夏、2回目、前回よりもホットなビックウェーブを求めに・・・。
手始めに入念なストレッチ・・・。
「あれ
アニキ(和田さん)がいない
」
って言うかまた海に浮いてるし。。。
僕も海に入るやいなや・・・足場が、岩でボコボコ不安定、そんでもって、波の高さといい、速さといい、アバイ(危ないほどヤバイ)
しかも、ウニさんもいたりクラゲちゃんもいたりして、絶体絶命(ゲームオーバーか・・・)
その時、遠くに勇敢にもアノ、ビックウェーブに立ち向かう男が・・・
「ア、アニキ(アニキ=和田さん)
(こんなアバイ状況で)
「よしっ」
っと僕もビックウェーブに立ち向かう
しかし、流れが速すぎる・・・(俺のパドリングが通用しない)
波が高すぎる・・・(スタンディングできずプッシュ、クラッシュ、スプラッシュ)
「母なる海」が、怒ったかのように波が立ち、僕をあざ笑うかのように、転がされ
帰りの車の中で、放心状態(浮かれていた気持ち、余裕の言葉、不甲斐ない自分) すべてウニのように心に突き刺さる。。。
今回は、レンタカーして、和田さんが運転しながら、慰めの言葉をくれます
アニキ「そんなことより、7時までに車、返さなきゃ」
僕 「え
そうか、でも余裕に間に合いますよ(笑)」
(にしても道路は少しばかし渋滞)
バイクとは、違って、進みが全然違うな
永遠に続く車、ドミノのように列なります。。。
アニキ「全然、進まないな・・・」
僕 「・・・。」
(って言うかさっきから赤信号ばっかり・・・和田さんって、赤信号をよびよせちゃうのかしら、ん~ レッド和田)
少しでも早く目的地へとすかさず、ナビゲーターを使用。。。
ナビ 「その先200m右です・・・」
ん~。とても親切なのに何かムカツクのは、俺だけ
アニキ「え~。もう6時だよ」
僕 「・・・
」
(爆睡してたみたい・・・ごめんなさい)
アニキ「結構進んできた、間に合うかも・・・(優しい声)」
(ん~かなり微妙・・・サングラスの中の瞳は、きっと殺気立ってる)
アニキ「6時30分か・・・ガソリンも入れなきゃ」
僕 「ガ、ガソリン
」
(タイムロスもいいところっすよ・・・)
何となくピリピリした車中・・・。
アニキ「6時45分かぁ・・・」
僕 「行けますね・・・きっと行ける」
ココは、「環状8号線(通称環8)」 車の密着具合がハンパない
ゴール寸前、残りタイム12分、現在位置アノ魔の環8・・・海の波には乗れたが、時間という見えない波を乗りこなすことが出来るのか、さあ、男、和田
残り6分・・・レッド和田は、今も健在、赤信号
反対車線に見えた「ニッポンレンカー」・・・横断したいが交通違反
今思えば、「延長したらお金かかるよ」というくだらないコトから始まったタイムトライアルレース(僕は助手席で座ってるだけ)
ここまできたらお金ではない、「プライド」 そう、男のプライド
そして「ニッポンレンタカー」に、ピットイン
アニキ「タ、タイムは
」
僕 「7時01分・・・」
おっ~~と、ここで無常にも01分~~~
(ゲームオーバーかぁ・・・)
っと諦めかけた瞬間・・・。
脚本・演出・・・剛
主演・・・和田真一