「犬名河」は伊計より北西約一粁の処から更に急勾配の石段を百五十段も下りた崖下の海岸近くにあり、今から数百年も昔、農夫が畑仕事をしていると、犬がずぶぬれになって身震いしながら海岸から上がって来る。 不思議に思って從いて行くと犬が湧き出る泉で水浴びをしていたという。 犬名河(インナガー)の写真 『犬名河』へと続く石段。勾配がキツい上に結構長かったですね。。。 爾来「犬名河」と呼ばれ伊計島唯一の水源地として人々の生活を変えて来た。 しかし、からの道程が遠く百五十余の石段の上り下りは住民にとってかなりの労働だった。 伊計人の嫁や ない次しゃやあしが 犬名河の水の 汲みぬあぐで という当時の娘達の心情を吐露した名歌が残されている。 犬名河(インナガー)の写真 遊歩道途中から崖下を見たところ。ここもかなり勾配がキツかったですね。 この水汲みの労苦を救わんとして、伊計島の先人達は二ヶ年の才月と壱万弐千五百円の工費をかけて昭和十年十二月内に簡易水道を敷設して一気に水事情を緩和させた。 戦後米国沿岸警備隊の駐留に伴い場水機の増力、貯水タンクの造設、水源地の拡張等により「犬名河」の水事情は更に改善された。 時代は移り、昭和五十七年四月伊計大橋の開通と共に上水道が導入されることとなって「犬名河」の住民に対する生活用水としての使命は農業用水として更に新しい使命を担って伊計住民の生活と深く関り続けて行くことでありましょう。
最近では一番きつかった。今の私の状態では限界に近かった。
左手には泊ビ-チが見えていたが、それよりも気になった。
元気なら行きたかったが諦めた。
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