木造校舎を訪ねて

私が訪ね歩いた木造校舎を、写真と文章で紹介していきます。

№8鎌倉市立御成小学校

2009-10-25 21:48:33 | 旅行



木造校舎データ
校名:神奈川県鎌倉市立御成小学校
創立:昭和8年 校舎竣工:昭和8年・平成9年 部類:現役
現状:校舎として活用
所在地:神奈川県鎌倉市御成町19-1
撮影年月日:平成14年8月16日(金)

昭和8年、御用邸敷地跡に校舎を建設し開校。聖人へレン・ケラー女史が鎌倉に立ち寄った際、旧校舎の貴賓室でお茶を召し上がったという逸話も残る。平成に入ってから鉄筋三階建て校舎の建設計画が持ち上がり、校庭の測量をしていたところ、鎌倉時代の遺跡が見つかり一時中断。平成9年、旧校舎は取り壊され、新たに木造で復元した形で新校舎が竣工。旧校舎と同年に建てられた講堂は、その下に遺跡が未だに眠っているため、かろうじて残されている。だが新校舎竣工とともに、新たな多目的ホールが出来上がったため、今では旧講堂は倉庫として使われているようだ。



校舎は、まだ木肌が初々しい色合いをみせ、これから子供たちや先生方に大切に使われながら、味わい深いものになっていくのだろう。洒落た尖塔を二本載せた講堂は、歴史ある鎌倉の地に相応しい落ち着いた佇まいをみせる。