VJ機材とソフト

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VJ機器の接続方式: 旧来の方式と次世代規格について

2013-08-30 19:41:39 | 日記

旧来の規格であるコンポジット映像信号とは、映像信号を構成する同期信号、輝度信号、色信号を合成して、1本のケーブルで扱えるようにしたアナログ映像信号のこと。 約60年前に策定された規格であり、伝送品質は標準画質映像(SD映像: 実質10万画素)までがサポートされており、HD映像にはコンポジット信号規格はない。 カラーモニタに表示する際には、コンポジット信号を赤緑青の三原色信号に、映像合成処理などを行う場合は輝度と色差のコンポーネント信号に変換する必要があるが、一度重畳した各成分を完全に分離することが難しく、残留成分がノイズとなってしまう欠点がある。また、コンポジット信号は、ビデオカメラやモニタ、デジタル特殊効果装置は元来デジタルコンポーネント信号で処理するために相互変換が必要になり、画質が低下する。 MPEG (MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4) などのデジタル映像へ圧縮(高効率符号化)を行う際にはコンポーネント信号に変換する必要があるため、コンポジット方式はデジタルビデオ機器とは相性が良くない。 尚、2014年以降の新機種では著作権が保護されたコンテンツはアナログ出力そのものができなくなる。 このため、次世代のデジタル規格へ早急に移行すべきである。

 

HDMIは今後の標準となるディスプレイや映像機器の接続規格である。 HDMIは映像のデジタルで伝送する。PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIを基に開発した物である。HDMIは非圧縮デジタル形式の音声と映像を伝達し、音質、画質とも無劣化で伝送できる。これがコンポジット信号とは大きく異なる。互換性問題が発生したDVIの反省を生かし、自社製品に「HDMI規格準拠」を謳う場合は接続確認テストに合格しなければならない。 2014年以降に発売の映像機器は、HD画質・SD画質問わず全ての従来型(D端子、S端子、コンポジット各)端子によるアナログ出力が全面禁止になる。加えて録画・再生は既に(接続・操作が簡単でAV信号の劣化がない)HDMI接続主体に完全移行しているため、今後発売されるモデルでは(薄型テレビおよびBD/DVDレコーダー、AVアンプなど)は(D端子と従来型AV入出力端子を撤去して)HDMI端子のみ搭載が標準となりつつある。 これは入力側のディスプレイやプロジェクターにも波及していくと思われるので、HDMIに対応しないVJ機材は接続できないと行った事態が出てくるであろう。ただしVJ用ミキサーはHDMIタイプでも内部でダウンコンバート処理されて画質劣化するので、間には挟まない方がいい。

シリアルデジタルインタフェース (SDI; Serial Digital Interface)とは、映像信号伝送規格。 デジタルで映像と音声をケーブル1本で伝送できる。主に業務用映像機器に採用される。 高画質で最長で100m程度信号を延長でき便利だが、コンバーターがちょっと高い。