晴手帖

読書感想・日々雑記

雑記とお知らせなど

2009年01月21日 | お知らせ
またまた「つんどく」本が増えてきた今日このごろ・・・
今年はじめ、ついに本棚を購入して、本の整理をした。
本棚、すでにいっぱいいっぱい(涙)
うーん、今年中にもひとつ買うか、読み直しそうにない本を整理するか。
でも、今読むとくだらなくても昔大好きだった本って、
どうしても離れられないんだよなあ。

●「国家の罠」佐藤優
じわじわ読み進む。
いまのところ、感想は、

「本当に?」

である。

本当に?本当に、こんなに、

かっこいいヒトがいるのか!!?

まあ、ご本人がご本人の目線で書かれているノンフィクションなので、
「本当」がどうなんだかわかるはずもないけれど、
とにかくねえ、この主人公はかっこいいよ・・・
愚直に見えて計算高く、理詰めに見えて人情深い、
自分のプライドよりも何よりも国益を優先し、
周りからは「あんた格好つけすぎだよ、もっと自分の将来考えなよ」と言われ、
それでも
「自分が何を一番大事にしたいか、僕はちゃんと考えてるよ」と答える。
「誰がなんと言おうと」「誰がどう見ようと」自分はこうしたい。
こんなヒト、歴史小説の中にしかいないもんだと思ってた。

どんなに説明されても背景を理解しきれない自分のアタマに泣けてくるが、
あともう少しで読み終わる。

週刊誌やワイドショーで見るような、
みんなが理解出来る勧善懲悪のわかりやすいストーリーなんか、
本当はないのだと気づかされる。
多かれ少なかれ、情報はつくられたものだということ。
自分が知っていることなんて、本当はほんの僅かでしかないのに、
わかりやすい情報を与えられるとすぐに鵜呑みにして全体を知った気になってしまう。
そして自分が考えたことでもないのに、ベラベラ批評しちゃったりする。

はあ~ 気をつけよ!


●お知らせ

このブログにたまに更新していた、「創作ノート」と「おはなし」。
リアルな知人からは、
「なんかよくわからないけどがんばってるね!」とか、
「はるのドロドロワールドを垣間見ちゃって、正直どうしていいんだかわからない」とか、
(ドロドロしてますか?そんなつもりなかったけどなあ)
いろいろな感想をぽちぽちといただいたりしていました。
きっとなんにも言わないけど、
「こっそり小説書いてるヒトだったんだ・・・」と思った人もいるんだろうなあ。

書き始めてから8ヶ月経ちました。
その間、書いてなくても、書いていても、いろいろと考えていました。
そしてようやく、せっかくだから、ちゃんと賞へ応募してみたいと思えてきました。
応募するとなると、ド素人の書いたただの案とはいえブログで公開しっぱなし、というのは、
どうもあんまりよくないことのような気がしてきました。

そこで、今月中に「おはなし」関連の記事はブログ上からは削除し、
mixiへ移動・保存することにします。
コメントをいただいたみなさん、ありがとうございました。
コメントもそのまま保存させていただきます。

雑記

2009年01月16日 | 日々のこと
●読書「FBI心理分析官・異常殺人者たちの素顔の迫る衝撃の手記」
ロバート・K・レスラー、トム・シャットマン/著

mamaさんちで酔っ払っていたときに、mamaさんがすーっとこの本を差し出しました。
何にも言わずに差し出されて、何にも聞かずに借りて、文字通り貪るように読んでます。
1994年4月に発行されて、同年10月には既に66刷!
面白いわけだ。

「プロファイリング」。
テレビドラマや映画で見て、統計学的なものなのだろうと勝手に思い込んでいたけど、そうじゃなかった。

プロファイリングの技術は、もともとは厳しい徒弟関係の中で伝授されていくものだったとか。
ただデータが頭に入っていれば出来る、というものではなく、
人の心を「内側から」読むという高度なセンスが必要で、
それを手に入れるためには、やっぱり人から学ぶのが一番らしい。
(うーんなんだか、今のmamaさんとわたしのようだ!?)

そして、絶対に理解できっこない異常殺人を犯した人たちの心も、
「正常の延長線上にある」というのが、目からうろこだった。
愛情のない家庭環境で、無視され、あるいは虐げられて育った孤独な人間が、
だんだん狂っていって、ある日怒りを爆発させるのは、
ある意味正常な反応と結果でもある、ということ。

人って、一人じゃ人間になれないんだなあ・・・


●ちょっと昔の少女漫画的な

えーと、突然ですが、「バカ」と言われるのと「ブス」と言われるの、
どっちが傷つきますか?

わたしは確実に、「ブス」の方です。

「小さなお茶会」で、ぷりん奥さんが、
「もっときれいに生まれてきたかった・・・」と泣いたように、
どうにもならないことなんですが、だからこそ、いまだにちょっとだけ、
モヤモヤしてしまいます。

2009年年明け早々、こんなことがありました。

昔からの友人と話していたときに、彼女が、
今のバイト先のお店にいる女の子のことが最近とっても嫌いになった、
と言いだしました。
前にわたしがお店へ遊びに行ったときには、二人はかなり仲良さそうだったのに、なんで?と聞くと、
「やきもちがひどいんだよ」
と。
「この間はるちゃんをお店に連れて行った後から大変なんだ」
と。

わたしの友人は、友人であるというわたしの贔屓目を差し引いても、わりと美人なほうじゃないかと思う。
だいぶ個性的でもあるけど・・・
背が高くて、服装は全身黒や紫で、耳にはピアスがいっぱいで、
自分の意見をキッパリ言って、誰とも群れたりしない。(という風に見える。)

つまりまあ、「牛乳やのおばあさん(※)」に似ているわたしとは、
なんの接点もないように見えるヒトなのです。
一匹狼の自信家に見えるので、彼女の行く先々で、ファンのような人たちが発生します。
歴代のリストを作りたいぐらい、「発生」する。
そのバイト先の女の子も、どうやらそういうタイプの人のようでした。

そりゃあビックリしただろう。
誰とも群れないクールな一匹狼であるはずの友人が、ある日突然、
「牛乳やのおばあさん」を連れてきたんだから。

「なんなのあの子!」となったその女の子は、
それからことあるごとに、
「あの子とどうして仲がいいの?」とか、
「見た感じ全然タイプが違うみたいだけど」とか、
「ねえこの話、あの子は知ってるの?」とか、

とにかく「あんな子、アナタとはつりあわない子だわ!」アピールを繰り返していたらしいのです。
友人は、人の友達をよく知りもしないでどうのこうの言うなんて許せん!失礼だ!
と、怒り心頭なようでしたが、
わたしはひっそり、傷ついた・・・

そういうふうに見られてたのか・・・

なんにも知らずに、にこにこ挨拶して、オススメメニューまで聞いてしまった、
無防備な自分が悔やまれる。
思わず、ああもしも、わたしが誰もがひれ伏すような超絶美人で、
瞳の奥には冷たい光を宿していて、目が合うだけで相手に自信喪失させちゃうような人(美内すずえ・画)だったら・・・
と、かなりくだらない妄想をしてしまった。

容姿に関することは、わたしの精神年齢を中学生時代に戻す、ということを発見しました。
あの時の自分は、「こんなに悲しいのは少女のころ以来だわ・・・」と言って枕に顔を伏せて泣いていたぷりん奥さんそのものでした。

いつでも傷つくときは不意打ちで、くだらなーいことが原因で、
何に傷ついたんだかわからずに凹んでいることさえある。
一度「ぺしゃん」となると、いろんな理由をかき集めてきて自分で自分を説得してみても、または誰かに甘やかしてもらっても、一旦喉にひっかかった小骨がなかなか取れないような状態でしばらくはダメ。
「現実にどうであるか」とか、「誰が言ったか」なんて関係なし!
傷ついたからには、傷ついていたいんです。気が済むまで。
ある程度時間が経って、その体験がどこか奥へ奥へ追いやられるまで、
心の中で、じーっとして待つ。
そのうち、いつまでもそんなことを考えてるのに飽きてきて、だんだん恥ずかしくなってきて、他のことを考え出すまで、じーっと。

(※)「牛乳やのおばあさん」・・・ますむらひろし原案「銀河鉄道の夜」に出てくる、しましまマントのおばあさん。セリフが聞き取れない。

でも、実はわりと、好きなんだけどなあ、あのおばあさん・・・