爺々ネタ?

等身大の私 と 不等身大の私?
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「短気 (慈13) 」(oji3のブログ58)

2020-06-17 05:21:16 | 日記
「そなたは面白い物を思いつかれたの。今も短気がござるか。
 あればここへ出さっしゃれ、直して進ぜよう。」 (盤珪)

 盤珪:江戸時代初頭の臨済宗系の禅僧。
 自らの修行遍歴の体験から、「不生の仏心」を説く「不生禅」を創始。

  「短気」や「絶望」などは、一時の感情である。
  物品のように表に出せるはずなどない。
  これらの感情は、その人自身でしか直せない。

  *さすれば問ふ、 「短気」は出されずとも、
    「短気(感情)を制御する術は如何に」 と。

(盤珪導師の言葉)
 ・「昔思えば夕べの夢じゃ、とかく思うは皆うそじゃ」  (盤珪)
 ・「今日生まれ変わったように始めて示しを聞くように聞けば、
  内に一物がないから法成就が早くなりまする。」  (盤珪)

 これが答えでしょう。
 これが感情を、その人自身で制御する術の一端なのでしょう。

閑話休題:「秋月竜珉(日本の仏教学者、倫理学者)」導師は
     日本の禅を次の三つに分けています。
        1.道元の日本曹洞宗
        2.白隠の日本臨済宗
  3.盤珪の不生禅
   1、2は基本的には中国禅の流れであるのに対し、
   3の不生禅は臨済系の禅から生まれていますが、
   極めて日本的な禅と言えるのでしょう。

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       2020.06.17 moai291