こんにちは。
少し遅くなりましたが、3月に当会が開催しましたシンポジウムについてご報告です。
3月6日(日)午後2時~4時30分、武蔵野スイングホール11階レインボーサロンにて、
シンポジウム「街なかの森の鳥と虫~「独歩の森」をたのしむ~」を開催しました。
(主催:武蔵野の森を育てる会、共催:武蔵野市、後援:武蔵野市教育委員会)
127名の方々に参加していただき、活気のあるシンポジウムになりました。
小学生も何名か参加して下さり、次の世代を担う子どもたちと共に学べた事を
心強く感じました。
シンポジウムは、2名の講師のお話を中心に行われました。
講師の植田睦之さん(特定非営利活動法人バードリサーチ代表)は、都市における
野鳥の生態について、
①地域の緑被率
②雑木林の面積
③雑木林の内部構造によってどのような特色があるか
をデータに基づき写真を交えてわかりやすく説明していただきました。
また、戦後からの都市開発によって林が減少したことと樹木が大木化したこと、さらに
最近では外来種の野鳥が増えていることも指摘され、地域の生態系を守っていく
ためにはさまざまな条件を考慮していくことの必要性を学ぶことができました。
金本敦志さん(特定非営利活動法人NPO birth自然環境保全部レンジャー)は、
「独歩の森」(境山野緑地)における当会の調査結果のデータも紹介しながら、森林や
草地に棲んでいる昆虫の特色を挙げるとともに、萌芽更新によって「維持していく林」
となることで、昆虫の多様性が高まることも指摘していただきました。
境山野緑地の自然環境は、その区域を単体でとらえるのではなく、玉川上水を含む
エコロジカル・ネットワーク(生態系ネットワーク)の一環として位置づけることが重要と
話されました。
シンポジウム終了後のアンケート調査では、「満足」・「まあ満足」を答えて頂いた方が
合計97%と、とてもご好評を頂く事ができました。ご意見の中では、講師に対する
高評価を多く頂く事ができました。
当会としては、このシンポジウムで学んだことを活かし、市との協働及び多くの方々と
共に、「独歩の森」(境山野緑地)をよりよい状態で次世代に受け継いでいきたいと
考えています。
これからも、多くの方々が活動に参加されることをお待ちしています。
代表T
植田氏
金本氏
会場の様子