宮城の作家希望

作品など

20、魔力生成

2020-10-13 11:41:00 | 小説
ここはグランデシア王城。
『まだ、魔力が保たれている』
ナーガ王妃は不思議そうに辺りを見つめなが
ら、魔力の最も強い場所に来ていた。
『王妃、何か御用でしょうか、、』
門の前に立っていた若い兵士が声をかけた。

そこは騎士団の入り口であった。
彼は、手元を見るなり『どうぞ』と招き入れた。それはもう何度も行われた事。
彼女の手には花が抱えられている。
『新しい花が欲しくてね』

騎士の中には園芸に興味を持つ者もいて独自に育てていた。
『少し貰うわね』
『少しと言わず全部お持ち下さい、姫の墓前を飾るのであれば異存はございません』
兵士は跪きそう言った、すると周りにいた全員が同じ様に跪いた。

するもフワリと魔力が生まれるのをナーガは感じた。
『ありがとう』
花を摘みながら鼻歌が漏れた。それを静かに聞いていた。

場所は変わりエレガ達一行。
『魔力が生成されている』
疫病が発生した地を離れようとした時エレガが呟いた。
『そうね、感謝の気持ちなのかしら大地が元気に成ってる』

『なってる』アカネの口真似をするミャーも何かを感じたのか静かに目を瞑り笑っている。


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