『ここに体を保存する』
エレガは魔術で空間を作り出すと同時に彼等は天空へと移動していた。
『ここが天空なの?』
確かに遠くに白い雲が見えるがアカネ達は地上と変わらぬ場所に立っていた。
『確かに何も変わらない様に見えるだろうが、ここは確かに天空の民ロトの地だ』
アカネは半信半疑だったが次第に息が苦しくなり地上とは違うと感じた。
その大地はどこまで行ってもただ平地が続いて果てが見えない。これで目的地に着けるのかと尋ねればエレガはアッサリ念じるのだと言う。
『先に言ってよ』と言うも『そうか』と返されるしまつ。
ミャーはこちらに来てから静かだ。
『こんにちは』
誰かが声をかけた、その姿にアカネは
『心さん?』と、疑問符を投げかけた。
心さんがいる筈がないと悟ったからだ。
『ネガだな。丁度良い話があって来た』
エレガの声に反応して心さんの姿は黒いローブ姿の男に変わったその顔は蛇の頭に似ていた。
『まず謝るのが先じゃないか』
蛇の目がエレガを睨みつける。
『済まない。そうだつた』
エレガは頭を下げた、長い間。
『ふん行くぞ』
その場から4人の姿は消えた。
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