阿波の水軍まつり

江戸時代から続くだんじり・関船の曳きまわしを紹介します。

水軍の要員・・浦加子

2008年06月04日 17時01分28秒 | Weblog
 江戸時代の船は風を受けて帆で走ります。風の無い時や港から海え出る時には櫓を漕いで進みます。阿波水軍の御座船である至徳丸は68挺仕立ての豪華船です。
 阿波藩には200艘を越す船がありました。これらの船を世話する人たちのことを加子または浦加子と呼ばれました。浦とは港のことで、阿波藩には68ケ所の浦があり、そこから大勢の加子が城下の水軍町へ集められました。徳島城下で働いていた加子たちは、ふるさとの浦へ帰ると、城下の珍しい出来事や藩主の乗られる御座船のことを自慢しました。そうしている内に、御座船とそっくりのだんじりを造り秋祭りの行事に曳き出すようになりました。
 豪華に飾り立てた船は村人たちが総出で曳きまわし、平成の現在まで受け継がれています。祭りが盛大であった時代には阿波には30台~50台の船だんじりがあったようですが、今は、曳きまわしの出来る船は15台と減ってしまいました。それにつれて、浦々は荒廃し活力を失ってしまいました。皆で活気を取り返そう。
◇◇◇写真は至徳丸の勇姿◇◇◇

最新の画像もっと見る