熱帯魚工作箱

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熱帯スイレン ミヌタ

2012-10-17 23:58:33 | 育て方 (湿地植物など)

極小サイズの花が咲くという熱帯スイレンのニムファエア・ミヌタを昨年の春にいただいたのですが 育て方が分からず 一般的なスイレンの育て方で様子をみていました。 株は1cmぐらいの水中葉が3枚のみの実生苗でスイレンには見えない小苗でした。


育つとこんなふうになるはずなのですが…
草津市立水生植物公園みずの森で撮影(2011年6月撮影)






枯れはしないもののたまに新しい葉が出たと思ったら古い葉が1枚枯れ 葉の数が増えないまま秋になり小型水槽に鉢を沈めヒーターを入れて(26度キープ)蛍光灯下で管理をしたのですが ここでもほとんど変化は無いので根の様子を見がてら植え替え(土の入れ替え)をしてみました。ソイル(パウダー)に植わっていたので同じようにソイル(パウダー)に植え替え アクアフローラの「おこし」肥料を半分に割ったものを入れました。春になりやっと少し変化があり少し葉が大きくなってきたので屋外へ移動(2012年5月)




でも相変わらずたいして変化はなかったのですが 水中で新しい葉を次々と展開し始め ある日浮き葉が出ているのに気が付きました(2012年7月)




この直後 何故か鉢が倒れてソイルが流れ出て株が浮いていたのであわてて植え替え。用土を 他のスイレンに使って調子が良かった水稲育苗用の粒状培養土に変更 肥料も水稲用のセラコートR622を一つまみ施肥。
2年目になってやっとスイッチが入ったのか次々に浮き葉を展開しはじめました。ところがここでまたまた厄介なことが…
葉が食害に遭ってしまいました(2012年8月)




食べたのは…
オンブバッタ(たぶん) ですね。




カメラを近づけてもまだ食べてる!(2012年9月)



その後も毎日のように数匹が葉の上にとまっています。
他にもスイレンはあるのに ミヌタの葉がいちばん美味しいようでミヌタばかりが狙われます。

土と肥料がこのスイレンと合っているようで大きな葉が次々と展開するので結構な食害に遭っているにも関わらず 花芽が上がってきました(2012年9月)




花が咲くのを楽しみにしていたら 「なんか変!」 花がバッタにかじられたようで花弁が途中で切れてる!




それでも受粉はしたらしく水中で膨らんできました。(花は3日間ほど咲いた後 安全な?水中に潜ります)




こちらは開花後の2つ目の花(水面上に持ち上げて撮影) 少し膨らみ始めています 今度はかじられずに無事でした。




その後花が4つ咲きましたが 花は昼咲のようで 日曜日に咲いてくれないと花を見ることができません。




家族は見たようです 写真を撮ってくれていました。




熱帯スイレン最小クラスの花ということで確かに小さいのですが 大きさは5cmぐらいで 花の大きさでいうとヒツジグサと同じぐらいでしょうか。ヒツジグサは水面で花を咲かせますがミヌタは小さくても熱帯スイレンらしいしっかりした太めの花茎を水面より上に伸ばして咲きます。

今年は浮き葉で株もかなり成長していて鉢もひとまわり大きくしたので小型水槽では収まりきらず冬場の管理をどうしようか考えているところです。

 


ミヌタを育てるのに使用した用土と肥料について補足しておきます。

ソイル
水槽で水草を育てるのに使用する低床で肥料が含まれています。砂利ではなく粒状の土なので押さえると潰れます。今回は マスターソイル パウダー(粒が細かいタイプ)を使用。

育苗用培土
水稲の苗を育てるための用土で肥料が含まれています。こちらも粒状ですが上記のソイルと違い水を含むとちょっと押さえるだけで簡単に泥状になります。春ごろに郊外のホームセンターでも販売されていて 黒土系と赤土系があります。私の主観ですがスイレンには赤土系の培土の方が合うような気がします。 私が使用したのは三菱農機製「すくすく培土」で赤土系です。

セラコートR622
N:P:K=16:12:12 の水稲用肥料で被覆肥料がブレンドされていて1回の施肥で長期間効くように作られています。園芸用の緩効性肥料を使うより 水田用に作られている肥料だけに水中でも長期間しっかり効くんじゃないかと気になっていたので使ってみました。 入れすぎたら枯れるかも? と思いましたが55%が被覆肥料なので今までと同じぐらいの量の施肥でも大丈夫でした。肥料を追加していないのに4か月後でも大きな葉が出ています。私が使ったのはひのひかり用ですがセラコートRにはいろんなタイプがあります。 ただ…この肥料はホームセンターやネットショップでは販売されていないので一般的には入手しにくい肥料です。

 

 


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