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熱帯スイレンの水槽での開花

2022-12-01 22:49:00 | 育て方 (湿地植物など)
熱帯スイレンを水槽で開花させようとすると 光量不足や肥料過多によるコケ(藻類)などの問題が色々出てきます。



越冬はしたものの春になっても休眠状態のままだった熱帯スイレンのムカゴ苗を 水草のストック水槽に入れていたら 夏を過ぎてから突然 休眠から目覚め 葉を展開して 花芽を出しはじめました。



これといって 特別な対応はしていません。
少し肥料を追加しただけですが その後 毎日 数輪の花が咲いています。
プラポットの隙間から根を底床の中に伸ばしているので もう動かせません。










水槽の環境は
外掛けフィルターとLED2灯で 水草が枯れずに育つ程度。
水温は26度前後で夏場は30度以上になります。
生体(小型魚 ヤマトヌマエビ 石巻貝)も入っています。
底床は ソイルではなく セラミック系です。
CO2は添加していません。
(カミハタおこしに似た園芸用肥料)
水生植物に使われる IB化成肥料などは使っていません。



1日目と2日目では微妙に咲き方が違います。





小さいながらも ムカゴ苗もとれました。



他にも 小さな芽が出始めた葉も。




以前 熱帯魚ルートで入手したスイレンが咲いたことがありますが 残念なことに 朝にはしぼんでしまっている 夜咲でした。
夜咲だというのは知っていましたが 寂しいものがあります。



水槽で熱帯スイレンを咲かそうとすると品種選択が重要です。

・小さな株が得られる ムカゴ種
・小型種で小さな鉢でも花付きが良い品種
・昼咲き

こういったところが条件でしょうか。

うちで咲いたのは


ミロク

ミロク
ムカゴ種で 育てやすさをコンセプトに作出された花付きのいい小型種。
屋外では11月でも花が咲いています。
小さく育てても いかにも熱帯スイレンらしい花が水面より高いところで咲きます。
大きな鉢で育てると 葉も花も大きくなります。
夏から秋にかけて 毎日のように数輪の花が咲き続けます。
梅雨時から初夏に 一部のホームセンターで『ミニミニミロク』という商品名で販売されています。
品種登録されているので 増やした株の販売や譲渡はできません。


後で考えてみると たまたまミロクだったから 苦労せず水槽で開花したと言えそうです。
水槽では鑑賞価値がある水中葉は浮葉が出始めるとやがて枯れます。



私は 水槽では試していませんが ミロクと同じような性質の『ドウベン』も水槽で育てられそうです。


ドウベン

ミロクと同様 ムカゴ種で 小さく育てても花付きがいい品種です。
こちらもホームセンターで『ミニミニドウベン』という商品名で 販売されています。

熱帯スイレンは ホームセンターや園芸店で 春に販売が始まる温帯スイレンよりも少し遅い梅雨頃に販売が始まります。

ミロク ドウベン とも大株も販売されていますが 水槽で育てるのには大きすぎて無理がありそうです。
大株は 屋外の睡蓮鉢などで元気に育てて できたムカゴ苗を使って水槽で育てるのがいいでしょう。


ミロクの入手方法
どこにでも売られているものではないうえ 販売期間 数量が限られているので 春にネットショップで予約購入するのが確実でしょう。
ミロクを扱っているショップは数軒あります。


ミロクを作出された方のサイトです。

ミロク ラボ | Miroku Waterlily Laboratory

Miroku Waterlily Laboratory | 育てやすいスイレンを目標に、育種・交配に取り組んでいます

ミロク ラボ | Miroku Waterlily Laboratory




☆ムカゴ苗の取り方。
熱帯スイレンのムカゴ種は葉の真ん中に小さな突起が出来ます。





この粒から芽や根が出て苗になり 殖やすことが出来ます。
真ん中に粒がある元気そうな葉を切り取って鉢の中に沈めておくと芽が出やすくなります。



水槽で花を咲かせてみたいのなら ミロクを選択するのが近道かもしれません。


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