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発酵式CO2発生装置横置きタイプ

2006-08-13 00:57:58 | 発酵式CO2発生装置横置きタイプ


ペットボトルを使った自作発酵式CO2発生装置とペットボトルの中身が水槽に流れ込む事故を防ぐキャッチタンクとのセットです。
横置きタイプなので水槽や蛍光灯の上にも置け、発酵に必要な温度を冬場でも確保することもできます。横置きといっても中身を高分子ポリマーで固めただけですが、ゼリーで固める方法のようにコンロを使う必要がないので短時間で準備をすることができます。
ベースはは重曹を使う方法ですが、高分子ポリマーで固めることによって、どうしても最初に勢いよく発酵してしまうという重曹式の欠点も補うことができます。

材料
500cc~1Lのペットボトル
砂糖
重曹(炭酸水素ナトリウム)
ドライイースト(顆粒状のもの)
高分子ポリマー
逆流防止弁、ジョイント、シリコン製エアホースなど

作り方
基本は重曹によって発酵を調整する方法です。 作り方はいろんなHPで紹介されているので詳しくは書きませんが 中身が液体なのでペットボトルが倒れると中身が水槽の中に流れ込む危険があります、 いっそのこと中身を固めて横に置けないかといろいろ考えてみました、 最初に頭に浮かんだのは「紙オムツ」ですね。 そこで高分子ポリマーを使った製品で使いやすくて安い「ペットシーツ」を買って来て 裏面の防水ビニールを剥がしハサミで紙ふぶき状に刻んでペットボトルに入れ発酵液を吸わせてみたところ、いい感じに固まるのですが殆ど発酵が進まないのです、重曹を入れずに砂糖水のみにすると丁度いい具合に発酵します。 ペットシートに含まれる「抗菌」成分が発酵に作用しているようです。
ただハサミで刻むのが面倒なうえホコリが結構出ます、発酵後の中身の処理もちょっと面倒です。
やっぱり高分子ポリマーを含む製品より高分子ポリマーそのものを使った方が良さそうなので、ホームセンターに園芸用(土に混ぜて使う保水剤として売られています)のものを探しに行ってみましたが見つけることが出来ませんでした。 ネットで検索してみると理科実験用のものと園芸用のものが手に入るようです。 ひとまず量の少ない実験用のものをネット通販で購入してみました。
砂糖水に重曹を入れたものをペットボトルに入れ、高分子ポリマーでぷるんぷるんに固めてから顆粒状のドライイーストをパラパラとふりかけるだけで10日から2週間発酵します。
透明のゼリー状の部分が発酵が進んでくるとだんだん濁ってくるので発酵の状態も見た目で分かります。
ちなみに現在のレシピは 1Lペットボトルに水600cc、砂糖120g、重曹6g、高分子ポリマー8g、ドライイースト2g で、自作CO2ミキサーととコンビで使うと45cm水槽でも十分な効果があります。
私はエアーストーン(CO2ミキサー)を使っているので四角いペットボトルを使用しています、CO2ストーンを使うと圧力が上がるので安全のため炭酸系飲料のペットボトルを使う必要がありますが、丸いので横にするところがってしまいます。 安定してボトルを横に置けるよう四角いタイプのものを使いたいのでCO2ストーンは使わず細かい泡の出るタイプのエアーストーンを使用して下さい。

発酵が進むと泡で中身が膨らんだり時間が経つと少しづつ液状に戻ってくるので入れる量の倍近い容量のペットボトルが必要になります。
そこで高圧用ホースを熱してL字型に曲げたものをキャップに取り付けシュノーケル状にして入れられる容量を増やします。



実際に使ってみるとこんな風になります

  
    
これでも発酵が急に進むと中身が流れ出ることが考えられるので、発酵用のボトルと水槽との間に流れ出た中身を溜める「キャッチタンク」をつなぎます。



小さめのペットボトルにジョイントを2つ取り付けてあるだけの構造ですが もし中身が流れ出してもこのボトルに溜まるので水槽に流れ込む事故を防ぐことができます。
画像では発酵用ペットボトルの交換や水槽の水替えの時にボトル内の圧力が下がるのを防ぐために一方コックと逆流防止弁を取り付けてあります。
ペットボトルの蓋の加工方法はこちらをご覧下さい。

製作する前に必ずこちらをお読みください


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