熱帯魚工作箱

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自作 ブラインシュリンプ分離器

2009-03-07 22:31:14 | ブラインシュリンプ分離器

以前、ガラス製容器(台所用品)を使ったブラインシュリンプ孵化器(分離機能付)を作ったのですが この容器は孵化器として最適で 口が広いので洗いやすい 塩だれしない 倒れにくい パッキンがシリコン製なので安心してハイターが使える など… 結構満足していてずっと使い続けています。
ただ…ブラインシュリンプの分離を終えるまで当然ながら次の準備にとりかかることが出来ません。
分離器を別に用意すれば中身を分離器に移し替えてブラインシュリンプが沈むのを待っている間にさっさと孵化器の準備をすることができます。

そこで手元にあるもので分離器を作ってみました。
基本構造はいろんなサイトで紹介されているものと同様ですが この分離器はブラインシュリンプを吸い出すパイプが接着剤などで固定されていないので吸い込み口の高さを自由に調節することができます(蓋の加工方法はこちら)





位置が高すぎるとブラインシュリンプが残り 低すぎると底に溜まった卵も吸い出してしまいます。
まず洗いやすさを考えて炭酸飲料(500cc)のペットボトルで作ってみました。



使ってみると…上記の分離機能付の自作孵化器で分離するより卵がたくさん混ざって出てきます。吸い込み口の高さをいろいろ調節してみても妥協点が見つかりません。
私が使っている分離機能付孵化器の場合 エアーレーションを止め 卵が沈んでから容器を少し傾けて横から光を当ててブラインシュリンプを集めて吸い出しているのですがこの容器は底が平らで面積が広く少しぐらい傾けても卵は底に留まっているのでうまく卵と分離が出来ていたのです。
ペットボトルの場合は容器が漏斗状になっているので沈む卵はキャップ部分に集中するのですがその上の層の大量のブラインシュリンプが狭い場所で動き回るので卵がなかなか沈まずにブラインシュリンプと卵が混ざった状態の部分ができるのできれいに分離できなくなっています。孵化率の悪いブラインシュリンプエッグを使うほど沈む卵が多くなるのでたくさんの卵が混ざってしまうことになります。
底が広くてほんのちょっとだけ漏斗状に傾斜のついた容器が理想的なのですが そんな都合の良いものは見つかる訳もなく 汎用のボトル(500cc)を使って作ってみました。



底面は平らでペットボトル分離器よりは底面積が広いのはいいのですが透明ではないので中の状況は良く分かりません。
ボトルの底を切り取ってぶら下げて使います こうすると洗いにくい吸い込み口部分を外して掃除をすることができます。
少し面倒くさいですがちょっとでも容量を多く確保するためにハンドルを取り付ける「耳」部分を残して底を切り取り 耳の根元をバーナーであぶって柔らかくして耳を起こして穴をあけハンドルを取り付けました。



中蓋と蓋の中心に穴を開けて5mmプラパイプを差し込んだ6mmシリコンチューブを取り付けます。難接着材なので接着剤は使わず穴を小さめに開けてシリコンチューブの弾力で水漏れを防ぎます。



チューブの先に一方コックを取り付けて完成です。

使ってみると…今度は卵はあまり混ざらずにブラインシュリンプが出てきました。 中を覗いて見るとボトルと中蓋の隙間にもブラインシュリンプが溜まるので少し無駄になっています。 底面積ももうちょっとだけ狭い方が効率が良さそうです。
ボトルと中蓋の隙間を隠すのと底面積を狭くするためにスポンジゴムをボトルの口の内側に貼り付けてみました



使ってみると結構イイ感じです。

まあまあの出来なので 今はこの分離器を使っているのですが 置き場所は無くても吊り下げる場所は結構あるもので 空いている空間にぶら下げるので案外邪魔にはならないうえうっかり倒してしまうこともありません。


ペットボトルで作るなら お茶などの2Lの容器に蓋のサイズがひと回り大きいものがあるのでこの容器を利用して作ると多少底面積が広くなるのでちょっとは分離性能が上がるかと思います。

製作される前に必ずこちらをお読み下さい。


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