瑞穂のラグビー好き

ラグビーをみんなで盛り上げましょう

ワールドカップまで50日

2007年07月19日 | ワールドカップ


 ワールドカップまであと50日です
 http://ewish.jp/member/rugbymusic/

 先週の中日スポーツの日曜版で珍しく
 ラグビーワールドカップが特集されてました
 その中で小林さんのコラムが興味深かった
 ので長文ですが引用します

 選手、観客に息づく「ノーサイド」の精神:小林 深緑郎

  15人ずつの敵・味方の激しいぶつかり合い。前に進みたいのに、パスする
 楕円球のボールは後ろにしか放れない。まるで自然の法則に逆らうかのよう
 なルールのせいで、前進するのは容易ではない。時に、キックを使う攻防を
 交えて、勝利のために得点を競うスポーツがラグビーだ。この複雑なスポーツ
 を一言で語るのは難しいが、ラグビーの要素と本質を鋭く切りとった言葉なら
 いくつも思い浮かぶ。

  たとえば、「オール・フォー・ワン、ワン・フォー・オール」あるいは「みんなは
 一人のために、一人はみんなのために」。これは、フランスの文豪アレクサン
 ドル・デュマの「三銃士」の英語訳文のなかの三銃士のモットーを指す言葉で
 ある。この一文と「ラグビーの精神」を結びつけたのは日本人の発明なのだが
 実にこのスポーツの本質を言い表している。つまり、自分が目立たずとも黙々
 とプレーをすれば、チームの力になれる。互いの信頼と、助け合いの気持ちの
 大切さを訴えてくれる言葉である。

  ラグビーが大切にしているものに「ノーサイドの精神」がある。試合終了
 (フルタイム)のことをラグビーでは、ノーサイドとも表現する。「サイド」とは
 敵側・味方側の「側(がわ)」の意味。レフリーの試合終了の笛は、それまで
 の敵味方の垣根を取り去り、ラグビーをプレーした者同士が、一つの仲間
 になったことを意味する。そして試合後にはラグビーの伝統的な習慣である
 アフター・ファンクションマッチが開かれる。それは、いわば和平の儀式で
 あり、両チームは一緒に飲食し、試合中の痛い思いを忘れ、歓談し、友情を
 深めるのである。

  実は、観客席にもノーサイドの精神が息づいている。ラグビー競技場の
 観客席には。異なるチームを応援する者同士を隔てる金網も仕切りもない。
 隣の席同士が別々のチームを応援するのは当たり前の光景であり、相手
 チームの好プレーにも拍手を送る。「世の中捨てたものじゃないな」、
 ラグビー場には、温かなぬくもりがまだまだ残っている。
                            (ラグビー・ジャーナリスト)

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