高齢者福祉情報

老人ホーム、特養ホーム、尊厳死、遠隔介護などなど、高齢者の福祉に関して、皆さんと情報を共有したいと思っております。

尊厳死

2004-11-06 03:04:01 | 高齢者福祉
ちょと、深刻になりますが。
今日は、尊厳死のことを書いてみたいと思います。

 何週間か前の朝日新聞に「日本尊厳死協会」の
専務理事をしておられる、松根敦子(71)さん、と
云う方の記事がでてました。

 尊厳死とは、一言で云えば、「本人の意思があれば
延命治療をしない」こと。

 病院で、「機械につながれ死ぬに死ねない患者」
を目撃した。
 「治る見込みのないなら自然に死にたい」と
と夫と協会に入ったとあります。

 後から書きますが、僕も、叔母ですが、見ました。
 なんとも、悲惨です。

 松根さんの一人住まいの自宅玄関に
プラカードが掲げられているそうです。

「気を失っていても絶対に、蘇生させないでください。
死にそこなうことは、死より何より、いやなのです」
と書いてあるそうです。

 僕を可愛がってくれた叔母のことですが。
 若いころは、元気過ぎるほどの、叔母でした。
 でも、最後は、悲惨でした。

 僕がみた、最後の叔母は、瀬戸内海の眼下に宮島の
見える景色のいい病院でしたが。

 叔母は、勿論、寝たきり、僕が行っても、わかっているのか
わかってないのか、それさい、定かではない状態でした。
 同行した、従妹は、「母が、喜んだ」と云ってましたが、
母娘は、一卵性双生児みたいなところが、ありますから、どうだか?

 ちょうど、食事時になりました。
 そこで、見たものは、ドロドロした液体を口からだったか、
鼻からだった流し込む」やつです。
 これで、いくらでも、栄養が取れて、延命できるしろものです。

 これは、元々は、ベトナム戦争で、傷ついた若い兵隊を
食事が全くとれない間だけ、これで、延命させ、回復を待つために
開発された方法と、聞いております。

 これが、回復不能な老人患者に転用され、おおはやり、
今は、これが、当たり前となってしまって、こう云う状態の
「死ぬに死ねない人」の大量生産につながっているようです。

 こんなこと、正しい医療なのでしょうかね?
 人間、手段を選ばず、ただ息だけさせれば、いいってものでは、
ないですよね。
 どうも、あれは、いただけません。

 長く、なりましたので、今日は、これくらいで、
この問題は、また、書いてみたいと、思います。