Mの実験室 -科学教育啓発活動記録-

科学教育啓発活動を展開中! 科学実験・工作教室の活動記録、予定を書き込んだ日誌です。関連話題も掲載しました。

オープンキャンパス

2008-07-27 | その他の実験
長岡技術科学大学 2008オープンキャンパス 公開研究室
高分子材料工学研究室
  狙いどおりに作り、狙いどおりか確かめるポリマーの最前線
日時: 2008年7月27日(日)


大学院生による説明


偏光フィルムを通してポリマーを観る


偏光顕微鏡によるポリマーの球晶観察


高分子合成実験にガラス細工が必要不可欠


蒸留実験中(演示)


ゴムを熱すると、「伸びる?、縮む?」









科学工作指導者講習会

2008-07-19 | 科学実験教室
初めての保育園での科学工作教室の依頼があった。易しく短時間での工作ということで、「虹色偏光スコープ」とした。題目は、「虹色スコープ」に変更。園児が相手の指導は私には無理と思われるので、保育士さん達に講習会を開き私は当日見守るだけとした。保育士さん達の反応はとても良かった。色変わりCDコマ他も紹介した。本番は、8月23日(土)開催である。

説明不要、驚き・不思議体験で良く、科学の芽を伸ばす。知り合いの保育士さんからの前々からの依頼。第1回目はこのテーマで実施。来年以降、何か別のテーマを探したい。


事前準備で必要な物品


準備偏)紙コップに穴あけを行う


ワイワイ工作中


完成品の映像


参加者8名








出前授業/大河津小学校

2008-07-14 | 科学実験教室
実験テーマ: 冷却パックを作ろう!
 硝酸アンモニウムと尿素を混ぜて冷却パックを手作りします。水に溶解させると、瞬間的に3℃位まで冷却されます。温度計、サーモグラフィーを使って確かめます。化学エネルギーが熱エネルギーに変換されることを体験する化学実験です。
(今年度の「おもしろ理科実験」では、化学カイロを紹介させて戴いていたが季節的に適当でないため本実験テーマとした)
化学カイロのデモ実験を紙コップで行った。スプーンでかき混ぜると。70℃位まで温度上昇した。化学反応は、温かくなるもの、冷たくなるもの両方があることを伝えた。
参加者: 5年生38名+教員1名
時間: 14:05~14:50(5限)

※講師派遣依頼状を戴き、公用車による出張で同僚の技術職員と2名で訪問した。
45分間で、冷却パック、化学カイロの両方の実施はとても厳しかったが、なんとか時間内で終了した。冷却パックは、予想以上に冷たくなったのが感動のようであった。


1人1個の冷却パックを手づくりしました.


チャック袋に硝酸アンモニウム、尿素を加えます。


全員一斉に水袋を逆さにして冷却開始、歓声がわきました。


紙コップで化学カイロを作り温度計で測定、70℃!


サーモグラフィーで温度を確認。紙コップが赤く映ってます。






乾電池教室 -本物の乾電池を作ろう-

2008-07-12 | 科学実験教室
主催: 見附市立名木野小学校5学年PTA
対象: 小学校5年生とその保護者
日時: 平成20年7月12日(土)9:00~11:45
参加者数: 135名
内容: 
 乾電池キットを使って、本物の単一乾電池を作ります。完成した乾電池の電圧測定および豆電球、プロペラモーター、2色発光ダイオード、電子メロディ、電子ブザーに接続し遊んでみます。2色発光ダイオードは2個直列つなぎで点灯、極性があるので、プラス・マイナスを逆にすると違う色で点灯します。完成した乾電池で簡単な単極モーターを作ります。
手づくり乾電池キット: 松下電池工業株式会社が斡旋している。500円/1個
感想: 学年行事で科学的なものを行ってもらうのは嬉しい限りだ。親子でものづくりしている姿は微笑ましい。こうした時期は僅かな期間なので、大事にしてもらいたい。2種の単極モーターを作ったり、「屋井先蔵」ビデオを観たり、盛り沢山の教室となった。役員さんからの手伝いがあり、スムーズに進行した。
乾電池に加えて、単極モーターで使ったフェライト磁石、ネオジム磁石とも日本人の発明であり、これらも紹介した。

日 程
 ①あいさつ                5分
 ②ビデオ上映(電池ものしり教室) 10分
 ③手づくり乾電池           60分
 ④乾電池であそぼう!        10分
   - 休憩 -
 ⑤モーターをつくろう!        15分
 ⑥「屋井先蔵」ビデオ上映     30分
(世界ではじめて乾電池を発明した「屋井先蔵」は、長岡の出身である。長岡から上京したひとりの少年が世界ではじめて乾電池を発明するまでの物語。)
 ⑦クイズ(10問)           10分
 ⑧点灯式(記念撮影)        10分


乾電池の発明者「屋井先蔵」ビデオ上映
 

2クラスに分かれての工作




親子での参加


親子での工作


単極モーターも作りました。良く廻りました。


参加者全員で記念撮影





工場見学「電気化学工業株式会社青海工場」

2008-07-09 | お知らせ、報告、日記
見学目的)
 高分子科学関連講座の配属学生を対象に、クロロプレンゴムの製造プラントの現場見学および企業の技術者・研究者との交流を実施することにより、将来のわが国の技術振興を支える人材を育てることを目的に、本工場見学を計画した。

参加者)
材料開発工学課程4学年  11名
材料開発工学専攻1,2学年 16名
材料工学専攻3年生    1名
引率教職員        5名 
3研究室合同で合計33名の大所帯での見学である。
越後交通の貸切バスで移動する。バスは運転手のみで、添乗員は私である。行きの車内では、デンカからお借りした90年史のDVDを上映し事前学習を行った。

電気化学工業株式会社は日本を代表する化学会社であり、青海工場は石油化学ではなく、石灰を原料としている。この青海には豊富な石灰石があり、1000年分を保有と推定されるという。
石灰石の採掘現場、電気炉で溶融されるカーバイド、クロロプレンの製造工程、有機材料研究センター等を3時間で見学した。
今回の工場見学は、大学の高分子関連3研究室33名が貸切バスにより訪問した。訪問先の会社から多大なご高配を賜り、所期の目的を十二分に達成することが出来た。参加学生からも多くの積極的な質問があり、大変好評であった。日程も予定通りであり、支障なく本工場見学を終えることが出来た。


70トン積トラックを改造した展望台




直径3.6mのタイヤの前で記念撮影


世界最大級の218トン積のダンプトラック。燃費100m/リットル、排気量68,000CC!
ちなみに、観光バスは3Km/リットル、15,000CC






シャボン玉教室

2008-07-06 | 科学実験教室
日時: 平成20年7月6日(日)9:30~11:30(8:30集合/準備)
会場: 越路児童交流会館
主催: 長岡市神谷子ども会
参加人数: 大人18名・子供27名・幼児1名 合計46名
日程:
挨拶・班分け説明
 ブース1    ブース2    ブース3
①低学年     中学年     高学年
②高学年     低学年     中学年
③中学年     高学年     低学年
まとめの会(クイズ)+記念撮影(30分)
※3ブースを準備する。20~25分×3ブース

【ブース1】大きな人が入れるジャンボシャボン玉。
      フラフープ液槽・・・(A液/4L)

【ブース2】針金ハンガーなどを使って、どれぐらい長~いシャボン玉になるか競います。色々な道具を使って、自由に遊ぶ。・・・たらい(A液/5L)
A, B液/紙コップで準備しておく。各5個
ストローで普通に吹いてみて、A液とB液で比べてみる。
(ストローは、八等分にハサミで切り広げる)

【ブース3】表面張力とシャボン玉の実験(解説)、
シャボン液の調整と弾むシャボン玉
  B液 トレー      1L×3枚(平面で三角形、四角形他)
  B液 ポリ製ジョッキ 1.5L×2個(立体、水膜構造実験器)
  C液 紙コップを使って、自分で調整する。(低学年は割愛)
    洗剤:水=1:35  吹いてみる、グリセリン1を追加してみて、その効果を体験。軍手を使って、弾むシャボン玉に挑戦する。ヒアルロン酸の紹介も行う。
  A液(50ml・紙コップ×5個)と比べてみる。ジャンボシャボン玉・たらいで使っているもので、グリセリン・洗濯のりがプラス。


ブース1. 子ども偏


ブース1. 大人偏


ブース2. 


ブース2. 


ブース3.


逆U字に挑戦、大成功!


どこまで、高く上げられるかに挑戦!


記念写真

シャボン液の調整

2008-07-02 | お知らせ、報告、日記

今週末開催の「シャボン玉教室」の準備を行った。
レシピ公開

A液/ジャンボシャボン玉液(加えた順番)
1.蒸留水   7040g(ml)
2.グリセリン  375ml
3.PVAせんたくのり(10%、ゴーセノール)5本(3,750ml)
4.チャーミー「泡のチカラ」(40%) 875ml
合計 約12L

洗剤(40%)1:PVAのり(10%)4.3:グリセリン0.43:蒸留水8.0 (体積比)

※合成洗剤は、これまでパワープラス「ジョイ」が良かったが新製品から泡の出来が悪くなった。「泡のチカラ」は、2007年新発売。合成洗剤はシャボン玉を作るのが目的では無いため、その時の洗剤選びが重要。また、界面活性剤の濃度も確認する必要がある。今回のレシピは、前回実施(2種類の濃度を試した)を参考に、濃度が42%から40%に変わったことを考慮して決めた。
※シャボン液は、寝かす必要がある。調整後、円形の輪を使ってシャボン玉の出来方を時間経過とともに確認した。最低2時間程度必要であった。2時間でようやく伸びのあるシャボン玉液となり、4時間半経過でようやく人が入れるシャボン玉液であるとの見通しがたった。

フラフープ液槽・・・(人が入るシャボン玉、4L)
たらいに入れる・・・(針金ハンガーなどで自由に遊ぶ、5L)
弾むシャボン玉・・・紙コップ 50ml×10個=0.5L


シャボン液調整に必要なもの


穴あきおたまで泡立てずにかき混ぜる


1時間半経過でこんな具合である


4時間経過で、このような伸びのあるシャボン玉液となった

※注意)
 引き上げる速度が重要。慎重にゆっくりは良くない。ある程度の速さが必要。
 本番でもこの速度は大事です。難しくはありません。
 試してみると、意外と簡単に適切な速度がみつかります。


B液/表面張力実験用液(現場で調整する)
 洗剤1:水8(体積比) 約6L調整予定(洗剤700ml:蒸留水5.6L)
 トレー      1L×3枚
 ポリ製ジョッキ 1.5L×2個


立方体の枠でシャボン玉の膜を張ると・・・