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‥公園の中で音楽を集おう!‥

今まで聴いてきたロックのアルバムの中で、気になっている作品をいろんな角度から検証してみませんか?

検証25 the mighty lemon drops WORLD WITHOUT END (Bプログラム)

2015-04-20 07:07:07 | 検証


・・・これが80年代とサヨナラする音かぁ!・・・




初めて1曲目を聴いた時は衝撃的だった。

今聴くと、当時より多少テンポが緩やかに感じる


1988年というと、23歳

就職してまだ日が浅く世間の厳しさを痛感しつつも

何だか底の知れない可能性があるんじゃないかと


これは、その無限の可能性って方

これが80年代とサヨナラする音かぁ!



80年代の余韻を残しつつ、来たるべき90年代を予感させつつ


実際は
ヴェルヴェッツを聴きまくってたせいか
とてもすんなり入ってきた
(最近聴いたコンピ「Uptight: The Early Recordings 」に
「There She Goes Again」のカヴァーが収録されてる)


初期のサウンドはドアーズのようでもあり、ヴェルヴェッツのような
フィードバックノイズもあり、で

ボーナストラックでカヴァーが収録されているストーンズも然り

ギターのカッティングはU2まんまだし


1.タイトルについて

んー
終焉なき世界、、、
ストーンズの邦題みたいだな

ヴィヴィアン・ウエストウッドのブティック店名「World's End 」(昔は「SEX」)を
揶揄したってのは考え過ぎ?


2.アートワーク

やっぱモノトーンっしょ


3.アルバム全体の雰囲気(曲順も含む)について。

当時は衝撃を受けた音も30年近く聴き込んでると
突出した目新しさが無い分、馴染みやすい音になってる

ほんと何回、いや何十回 いやいやそれ以上かも
飽きないんだよね いっくら聴き返しても

そして前後の作品は全く聴こうとせず
不思議なことに

これが1stだと思い込んでたのかも

日本盤はボーナストラックが5曲だったかな?
「Paint it Black」入ってて嬉しかった。


4.P.Vや当時のライブ映像について。

全く接触なし


5.関連商品について。

ボーナストラックが追加されたリマスターが2008年に、
初期音源のコンピ「Uptight: The Early Recordings 」は
去年チェリーレッドから出た。






これからも聴き続けるであろうこのアルバムは


検証24  Julian Lennon/Valotte  miffin

2015-03-27 21:49:23 | 検証


凡人であっても
あからさまに親に似てる部分を指摘されると
なんとも居心地の悪い気分になるものである。
それが全世界で知らない人がいないほどの有名人であったとしたら・・。
そりゃ、嫌だ、今すぐ逃げ出したくなる。


1.タイトルについて
ヴァロッテという響きから音楽用語のような気がしていたけど
実のところ、フランスにある地名だそうで。

2、アートワーク
当時「ベストヒットUSA」ではPVではなくいつもこのジャケットが映し出されていまして
そのせいなのか結構印象的ではありました。
ちょっとAORのアーティストぽいよね。

3.アルバム全体の雰囲気(曲順も含む)
アルバム自体を通して聴くのはこれが始めてで、シングルカットされた曲しか知らないまま、30年の時を経ての初体験。
とつかかりはValotteです、これはもう名曲すぎて今更何を言おう、言葉が出ません。
この曲に関しては個人的に父親のどの曲と比較しても、遜色がないどころか上を行っている
のではないかと思う。
これはビートルズ世代ではない私のような人間ががリアルタイムで聴いたから・・ということもあるのだろうな。

ファンクなギターやシンセの入ったナンバーはどうしても時代を感じさせてしまうのだけど、
それを差し引いてもメロディーの美しさには秀でてるなあと。
ヒットしたToo Late For Goodbyesなどは本当に何年ぶりに耳にしたかな?といった感じだったけど、ポップでいい曲だ。
全10曲全て似たような曲はなく、全く飽きることなく最後まで聴いては繰り返し。
良くできたアルバムってこういうものを言うんだろう。
でも、それが災いして後が続かなかったというのも80年代的ではありますね。

4.P.Vや当時のライブ映像について
そんなこんなで当時は流れなかったValotteのPVを見てみました。

Valotte - Julian Lennon (HQ Audio)


ごくシンプルなスタジオ風景だけど、ちゃっかりプロデューサーのフィル・ラモーンも3カットほど入ってくるのですね。
これを見るとジュリアンが親父に飼われてる犬のようにも見えてしまう、まだ21歳だったと考えればおかしくもないことだけど。

5.関連商品について
これについてはないということで。

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でも、今改めてジュリアンの姿を見ても
どちらかというと母親似のような気がするし
声に関しても似てはいるけど、これが全くの他人だったら
そこまで似てるとは言われなかったような。
逃げ出したい、でも近づきたい。
憎らしい、愛して欲しい。
ほんと血のつながりって厄介。


検証24   Julian Lennon / Valotte     Sukekyo

2015-03-26 21:57:50 | 検証




1.タイトルについて

ヴァロッテというのはフランスの町名だそうで。
この地に滞在して楽曲の数々を作ったそうです。
アルバムタイトルであり1曲めの表題作にある

Sitting on a pebble by the river playing guitar

にあるように、川沿いで作られたのかしら?
などと思ったりしますが、

ジュリアン・レノンの「ヴァロッテ(Valotte)」のValotteとは何のこと... - Yahoo!知恵袋

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1424923974
ここによると川のイメージは別にあるようですが。



2.アートワーク

1984年発表。椅子に座る青年ジュリアンのモノクロのポートレートです。
今、あらためてじっくりと眺めると「不安」を感じさせるデリケートな表情をされます。




3.アルバム全体の雰囲気(曲順も含む)

有名なプロデューサーのフィル・ラモーンによる楽曲の数々はTHE80年代という焼き印が捺してあるかのような時代性を感じる。
今やYouTubeや、そうじゃなくてもiTunesにより、ボーダイな数の楽曲をザッピングして聴き倒していると、この時代の楽曲の音像の特異さが浮かび上がってくるようですね。
とくに第2弾シングルとなった「Too Late for Goodbyes」ですね。
MTVテイストといいますか。深夜テレビで流れていた音です。




4.P.Vや当時のライブ映像について

Julian Lennon - Too Late for Goodbyes - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aQs1Ynq0rlk
もう、明日の天気予報が画面の下方に現れるかのような音です。
(歌詞は暗いのですが)




5.関連商品について

寡作ながら定期的にアルバムは発表されてるようです。
父親ジョンの、そして、ビートルズの影とともに、それを拒絶するでなく、受け入れておられます。

Julian Lennon - Lookin' 4 Luv - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OBmxJFGuTNk
2013年「Everything Changes」より。「ヴァロッテ」のころにあったナィーブな青年の面影はなくなりましたが、おれはこっちのジュリアンさんのほうが好ましいですね。

(検証24)  Julian Lennon / VALOTTE       メリベル

2015-03-22 23:58:00 | 検証




家族とは厄介なものです。
配偶者とは知り合うまでは全くの他人。血縁関係はありません。
それが結婚という結びつきによって、家族になるわけです。
そして生まれた子供とは、双方血縁関係が生じるわけです。
夫婦愛と親子愛。
どちらが強いのでしょう。


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1.タイトルについて
ジュリアン・レノンが本作に取り掛かるときに訪れたフランスの地方の名称らしい。



2.アートワーク
「僕がジュリアン・レノンだけど何かある?」みたいな堂々とした等身大の写真には何か当人しか分からない自信が感じられる。



3.アルバム全体の雰囲気(曲順も含む)について
凄く聴きやすいアルバム。一曲目に普遍的名曲のタイトルナンバーを持ってくることによって、圧倒的な存在感を植えつけている。
その後もメロディアスな曲とポップな曲の配分もちょうど良く、最後まで飽きることなくリスナーに聴かせてしまう。プロデューサーの手腕でしょう。というか、ソングライティングが素晴らしいのもあるけれど。
やっぱり音楽センスのよさは遺伝でしょう。



4.当時のP.Vやライブ映像
ジョン・レノンと凄くよく似ている、というのが音楽業界に飛び交った批評だけれど、私はジュリアンの方が骨太な感じがした。
彼は5歳のとき父親と別れたから、その後もよく会いに行き、そして、自分の義弟ショーンとは遊んだりして仲が良かったらしい。
この自然体な歌の上手さ、作曲能力、その後ももっと名声を残せたかもしれないけれど、やはり、ジュリアンもその後に様々な葛藤がうまれてきて、それは当然のことだとは思うが、音楽活動も順風満帆には行かなかった。
『自分の父親には、オノ・ヨーコの影響が大きすぎたのではないか』
とジュリアンは思ったかもしれない‥。



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夫婦も親子も、離婚・勘当という制度によって別れられます。
それ以外でも、子供が成人しやがて結婚すれば、実家から出て暮らすようになり、家族でなくなるケースもあります。
家族とは実に脆いものなのです。
人間が脆い生き物であるからなのでしょうか。


検証24 Valotte / Julian Lennon (Bプログラム)

2015-03-22 07:07:07 | 検証

 

・・・それが何か?・・・




華々しかったデビューからしばらくはアイドル扱いされている

帯には“いま21才・・・・・ジュリアン・レノン。”と
こちらの方が恥ずかしくなるようなキャッチが添えられ



じゃ何才だったらいいんだよ

って話になるよな普通


今現在は、この1stとっても不当な扱いをされている

1990年代後半と、2009年に再発されているけど、Rhinoにもかかわらず
ボーナストラックは皆無、すぐに廃盤状態
もちろん紙ジャケ化なんてのも無縁だ


置き去りにされたままな気がする



1.タイトルについて

本作は複数のスタジオで録音されたが、
Valotteというのはフランスに滞在した場所、らしい


2.アートワーク

特筆すべきものはなし


3.アルバム全体の雰囲気(曲順も含む)について。

タイトルナンバー「Valotte」大好きな曲でカラオケでも歌ってる

Mirrors of my mind というくだりには
やはり反応してしまう

「Say You're Wrong」には
ストーンズ「Let's Spend the Night Together」のリフが引用されてる

ファンクベースのホーンセクション、チープなシンセが色を添える

音の構成は例えばTime after Time、トンプソンツインズ、
デフ・レパードなんかと同じだ
1枚目(UKとUSでは順序が逆)のシングル「Too Late for Goodbyes」も
軽快なレゲエ調で、結構好き

本作品は、当たり前ではなるけれど紛れもなく80年代サウンド

レーベルがカリスマだということもあり
80年代のニューウェーブ系アーテイストとして
評価を受けたいという意図が見え見えだけど

あまりにも80年代のサウンドが際立ってるので
その後、あまり評価されなくなったのだろうか?
でもこの作品は80年代サウンドでありながら
“何か”が違う

では何が違うのか



だと思う

好むと好まざるに関わらず
生まれながらの声は天賦のものだから

その声に何を重ねようが聴き手の勝手だけど


ラストに相応しい「Let Me be」

ちょいとケヴィン・エアーズ入ってる
思わずあくびが出てくる

もう僕には構わないでほっといて

本音だろうね


4.P.Vや当時のライブ映像について。

「Valotte」のPVは全世界が固唾を飲んで見守ったはずだ。


5.関連商品について。

12インチ「Valotte」


アルバムテイクだけど音質が桁違い

カップリング「Bebop」はバリバリのファンクナンバー

ポスター付いてるんだけどアイドル扱いだった当時を偲ばせるもの


なんだよ木村一八みたいだな