今日はスペインのバレンシアにいます。
ちょうど年に一番賑わう、火祭りに当たりました。
お祭りで着飾った女の子

このイベントめがけて何百万人という観光客が市内に出ている、
ということで、
帰りのタクシーが捕まるのか、最大の不安を抱えながら、
取り合えず市内まで出てみました。
す、すごい人です!
覚悟はしてたけど、想像以上です。
この火祭りは一年かけて作りあげた、
大きな山車の上の人形のコンテストを行い、
一位にならなかったものは全て燃やしてしまう、というもの。
昨日、この一位の作品が発表されたので、
これから見る素晴らしい作品はすべて明日には灰になります。

これも、
明日の夜には燃やされてしまう運命。
私の乗ったタクシーが市内に入ると
空車のランプはついていないのに
捕まえようと必死の人達に取り囲まれました!
こーれは、一度降りてしまったら、
帰りのタクシーを拾うのは至難の業。
もう、諦めよう。
「やっぱりホテルに向かって下さい」
不思議そうな顔してる運転手のお兄さん。
拙い言葉で理由を伝えると、
「OK!」と言ってUターン。
ところが。。
少し行った路肩で車は止まり、
私を振り返ると、
「ここなら10分だけなら、車止められるから、
降りて見ておいでよ!」
って、言ってくれたんです!!
考えつく限りのお礼の言葉を言って
カメラ片手に人ごみを掻き分け、掻き分けして撮れた景色がこれです!!!


素晴らしいイルミネーション!!
目に、カメラに、焼き付けて
待っていてくれてるタクシーに急いで戻ります。
すると、お兄さんのタクシー。
地図を持った観光客や、空車じゃないのか!と攻め立てる地元の人に囲まれて
大変なことに。
でも、よく考えたら。。
そんなことは決してしないけど、
そのまま私があそこで降りちゃって
戻ってこなかったら、、、っていう
リスクを冒してまで、写真を撮らせてくれたんだよね。
きっと地元の誇りに思っているお祭りを
この、次はいつ来れるか分からない観光客に見せてやらなくちゃ!って
思ってくれたんだよね。
その後もいくつか見所を回ってくれて無事にホテルへ。
33ユーロという料金メーターをちっちゃい声で
「30でいいよ」だって。
とーーんでもない!
こうした下心のない親切には本当にぐっとくる。
40ユーロ払いましたとも!笑
バレンシアの火祭り。
一番の思い出はこのタクシー運転手さんのエピソード。
そういうもんだよね。