1997年 『身毒丸』ロンドン公演で 藤原竜也さんがデビューして10年。
だから、今年は11年目。
その年に『身毒丸 復活』で、再びこの舞台が再演されるのは
不思議なことだ。
藤原竜也ファンとして この原点ともいわれれう舞台を見たい
とは 思っていましたが、何せ2004年の大河からのファンだから
2002年のファイナルにも間に合わず、あきらめていました。
だから、ワシントンでこの舞台を見ることができて、言葉にならない感動でした。
ACTEUR (march 2008)にはその10年の軌跡が。
「少年期の終わり」という題で文章は木俣冬さん。
ず~~と竜也さんを見てきてくださった方らしく
10年という短い期間での成長が簡潔に書かれています。
身毒丸から 大正四谷怪談 近代能楽集 そして ハムレット オレステスと
考えてみるとすごい振幅です。
再びではなくて 三度の身毒丸
25歳の竜也さんが15歳のときに演じた少年の役を演じることは・・・
どうなんだろうと誰もが思っていのですが。
2000年1月上旬 スタジオにため息が漏れた。
『身毒丸 復活』の公演パンフレットの撮影のため、
<略>カメラの前に立った藤原は25歳とは思えないほど
少年になっていた。
雨の日の窓ガラスのような瞳、白いシャツをフワリとまとう薄い体
ナイフの刃のように滑らかに鋭い顎の線・・・・・
目の前にその光景が浮かんできそうです。
最後に木俣さんはこんな言葉で締めくくっています。
心配はない藤原竜也はもういないはずの少年(身毒丸)を、
演じることのできる俳優だから。
かって 少年藤原竜也は身毒丸になった。
そして25歳になった藤原竜也は身毒丸という少年を演じている。
このacteurにはもうひとつ素敵な言葉がありました。
竜也さんにインタビューされた親松尚子さんが
ダイヤモンドはダイヤモンドにしか磨けないと
人と出会うことは人生の財産。それを自分に取り込んでいる竜也さん。
この先を見届けたいな
木俣さんには素敵なブログもあります 「紙と波」