鳥さん こんにちは

気ままに野鳥観察と撮影を楽しんでいます。
時たま県外へ出かけることもあり。

アカハシハジロ

2015-02-08 16:51:53 | 日記
 この個体が目に付いた時、変なのがいるなー、何かの雑種かなーと思った。とりあえず証拠写真をと20~30枚シャッターを切り、それから図鑑を開いてビックリ、雑種でなく、アカハシハジロの名前のカモが掲載されており、「まれな冬鳥として、沖縄と本州で記録がある。湖沼や入江にいて、潜って水草をたべる。」と記されていた。図鑑説明の通りよく潜って水草を食べているし、一緒にいるヒドリガモやヨシガモよりも大きいので間違いないと思ったが、これはK南さんに見てもらって同定するのが良いと考え連絡したところ所要で来られないとのことであった。K谷さんにも連絡したが、同じく所要で来られず、eメールで写真を二人に送り、K南さんからアカハシハジロで間違いなしの返事をもらった。
 その上、これは珍鳥で1998年に丸亀の田村池で観察例があり、県下では2例目になる、下手に情報を流すと大変なことになるだろうから、当分の間伏せて様子を見るのが良いだろうとのアドバイスをもらう。
 過去の珍鳥発見の事例から、公表すれば大勢の人達が押し寄せてくることが考えられる。小さな溜池であり、観察出来るスペースが少ないので大勢が押しかけてくればアカハシハジロや他のカモ達に良くないだろうし、地域住民の方に迷惑を与えるだろうことが考えられるので、多くの鳥仲間に見てもらいたいが慎重に情報を流すことにした。
 幸いにも、情報は徐々に広まり、地域住民の方達とのトラブルもなく2ケ月近く推移しホッとしている。
 日本野鳥の会香川県支部の会報誌「かいつぶり」2月号にこのアカハシハジロが掲載され、2月8日の栗林公園探鳥会でこの会報誌が配布されたのを機にブログに投稿することとした。

発見した日(2014/12/14)の画像。








正面から見て嘴のYの字模様が印象的。いろいろ調べると嘴に黒模様が出るのは若鳥で成鳥では模様は消えるとのこと。
尚、気になることとして、ネットに載っていた長崎県中山ダムのアカハシハジロ(2014年11月)の嘴にも同じY字模様があり、これが此方に渡ってきたのだろうかと疑問に思っている。


このアカハシハジロ、姿が見えなくなって今日で5日目なので抜けたのかもしれない。
日本の何処かで誰かに出会うことがあるだろうか?

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする