大阪市立大学は、既存医薬品で結核やハンセン病などの治療に使われてきた抗生物質「リファンピシン」にアミロイドβ(Aβ)、タウ、αシヌクレインのオリゴマー形成を抑える作用があることを発見し、アルツハイマー病などの記憶障害を改善する効果があることを確認したと発表。
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/29/213/
リファンピシン
・放線菌の一種 Streptomyces mediterranei が生産するリファマイシンから半合成される。
・細菌のRNAポリメラーゼに直接作用してRNA合成の開始反応を阻害することにより抗菌力を発揮する。
・薬物代謝酵素であるCYP3A4の誘導を行うため、薬物相互作用に対して注意を要する。(この酵素によって代謝される薬物の血中濃度を低下させるため、この酵素で代謝される薬が効きにくくなる。
・肝機能障害、血小板減少に注意。
以上、ウィキペディア参照。
結核の化学療法
あらゆる時代の、あらゆる人をむしばんできた結核を、薬で退治することは人類の長い間の夢でした。1944年、ワックスマンが放線菌から作り出したストレプトマイシンはその劇的な効果で、まさに「魔法の弾丸」と呼ばれるにふさわしいものでした。続いてパス(PAS)、イソニアジド(INH)などが登場し、「結核の治療は化学療法で」行うことが確立しました。以後も次々と開発され、現在「抗結核薬」として広く認められているものは10種類を越えます。
結核菌はしぶとい菌なので、ある程度の期間、薬で叩かないとぶり返します。またその間に薬に慣れて抵抗性(「耐性」といいます)ができるので、2種類以上の薬を一緒に使うのが鉄則です。最新の方式はリファンピシン、イソニアジドという2種類を軸に最初4剤、続いて2~3剤を合計6カ月間使う、というのが主流です。以上、公益財団法人結核予防会のホームページ参照
http://www.jatahq.org/about_tb/
アルツハイマー病は、
不可逆的な進行性の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。アルツハイマー病の主な特徴は、脳内のアミロイド斑と神経原線維変化、そして脳内の神経細胞(ニューロン)間の連結の消失です。蛋白の異常な沈着により、脳のいたるところにアミロイド斑とタウ蛋白からなる神経原線維変化が生じ、もともとは健康であったニューロンが、効率よく機能しなくなってきます。時間の経過とともに、ニューロンは、相互に機能して連絡し合う能力を失い、最終的には死滅します。
http://adinfo.tri-kobe.org/worldwide-alzheimers-information/alzheimers-basics.html
さて、リファンピシン治療歴のある方々はアルツハイマー病になっていない/なる率が少ないのかどうか。
いよいよ本日は2015年度末、平成27年度末です。特定健診と成人肺炎球菌予防接種の最終日です。
4月4日(月曜日)は臨時休診です、来週の月曜日です。