吉原理恵子:原作 円陣闇丸:絵
「【11/23・特典CD付♪】深想心理 二重螺旋5」
ムービック
【キャスト】
篠宮尚人:緑川光
篠宮雅紀:三木眞一郎
篠宮裕太:阪口大助
篠宮沙也加:柚木涼香
桜坂一志:遊佐浩二
中野大輝:近藤隆
山下広夢:大畑伸太郎
加々美蓮司:浜田賢二
篠宮慶輔:鈴木琢磨
真山千里:幸田夏穂
篠宮拓也:村松康雄
篠宮秋穂:中根久美子
篠宮明仁:野中秀哲
篠宮智之:長嶝高士
市川:奥村翔
立花:佐藤晴男
加門の祖母:遠藤さやか
加持:佐藤美由希
柏木:大室佳奈
相田:嶋村侑
マスコミ:井上剛・粟津貴嗣・平野妹・栗原由紀子・藤波聡
囁かれる快楽の呪文――二重の禁忌を犯す、兄・雅紀×弟・尚人の大人気シリーズ!
借金返済のため、慶輔が篠宮家の暴露本を出版するらしい!? 実の父親の非道な行為に呆然とする尚人。けれど兄・雅紀は「俺が守るから、何も心配しなくていい」と断言する。その揺るがない言葉の強さに絶対の信頼を寄せつつも、人目に晒される兄の負担を思うと、尚人は不安を隠せない。そんな大反響の中、ついに本が緊急発売!! 周囲は一気に騒然とし、マスコミが学校や家にも押し寄せて!?
兄・雅紀×弟・尚人――背徳のディープ・エクスタシー待望のドラマCD第5弾が2枚組で登場!!
★封入特典: キャストサイン+一言コメント+写真付きブックレット
★外付け特典CD:おしゃべりCD(出演:緑川光・三木眞一郎)
ちょっと寝れない夜があったので(足が冷たくて寝られませんでした)割に早く聞き終わる事が出来ました(^^)
今回は5巻目を2枚組で。
えっと・・・原作の感想を書いていなかった?みたいなので、原作込みで。
内容は尚人達3兄弟の父親が、借金返済の為にとうとう子供たちを。家族を切り売りし始める。
篠宮家の暴露本ーーー
とうとう、ここまできちゃったか・・な尚人父の暴挙
それは誰も予想していなかった父親の行動。
あくまで自分は正しいと正当化する為の本。
それで誰が傷付こうと構わない。
自分の方が正しいと証明できるなら。
突然、愛人を作って家を捨てた事も
妻の死に何も感じなかった事も
無断で家の権利書を盗みに入った事も
全て悪くない。
逆に、今まで我慢していた自分を解放しただけ。
なのに、世間は全て自分が悪いと言う。
そして実の息子からの父親とも思っていないかのような酷い言葉の数々
だから、裕太にバットで殴られて骨折した時もなんで自分だけこんなに責められるのかわからない。
父の暴露本で少し沈静化していた篠宮家の周りが再び騒動の只中に放り込まれる。
それでも、篠宮3兄弟の心は1つ。
決して揺るがない。
マスコミは徹底的に無視
そして何かあった場合は全力で雅樹が守るーーー
しかし、弾かれた沙也加は・・・
とにかく、裕太の言葉じゃないですが、篠宮3兄弟は尚人中心。
決して尚人から見放されてはいけない。
尚人に気にかけて貰っている間は絶対に大丈夫
こんな図式がより一層濃く打ち出された回になりました。
とにかく尚人達が住んでいるこの家が家族の集まる場所であり、帰る場所であり、守ってくれる場所の象徴。
だから、ここから出ていった父親も沙也加も既に家族ではない。
今となってはこの家の長となった雅樹が本当に守りたいのは尚人だけ。
裕太はあくまでオマケ。
でも、尚人が大事にしているから一緒に守る。
これが雅樹のコンセプトであり最優先事項。
沙也加のショックはわからないでもない。
やはり母と、誰よりも好きな兄のHシーンを目の当たりにしたら逃げ出したくなるでしょう。
でも、ならばどうして大好きな雅樹と離れたのか?
その辺、沙也加の心の矛盾点を感じずにいられない点です。
好き過ぎて尚人を嫌悪しちゃうくらいなら、どれだけショックでもあの家を出てはダメだったんですよね。
彼女がそれに気付くのはいつの日か?
そして彼女の最大の欠点は、山の如く高いプライド。
そしてどうやら父親譲りらしい、勝手な思い込みと自己チューな性格。そして家族に対する思いやりの無さ。
自分の事は褒めて欲しい。愛して欲しい。守って欲しいと思うクセに、全く弟たちをどうこうしてやろうと思わず、ひたすら雅樹の愛情を独り占めしちゃってると逆恨み。
自分は正しい。尚人と裕太こそわからない!な世界。
そんな彼女が、一番やってはいけない事をしでかした。
尚人への平手打ち。
裕太の言葉通り、本当に自分のナイトになって欲しい勢いで。むしろ自分の眼中にあるのは雅樹だけのクセに、全く彼の本質をわかっていない不幸。
平手打ちしたらどんな報復が来るか全くわかっていない。
責められるかもしれないけど、それをきっかけに話す事が出来るとワクワクしてる感あり。
電話が来ないのは仕事が忙しくて尚人が殴られた事を知らないんじゃ?とまで考えるご都合主義。
だが実は、とっくに雅樹は裕太の報告で知っており、雅樹だけでなく、とうとう尚人にまで見放された事で雅樹は沙也加に何も言わない事に心を決めていて。
きっと知ったら一番ショックだろう事は、沙也加の携帯の電話番号を知らない事。そして全く興味が無い事。
裕太の質問に即答でしたからね(^^ゞ
そして裕太の口から(尚人が帰宅していないだろう時間を狙って電話をしてくる辺りも姑息で父親似かもしれない)尚人を平手打ちした事で、もう、自分を思ってくれる兄弟を全て失ってしまった事に気付かされます。
裕太は正直いろんな経験をさせられてしまったと思う。
大好きだった父の家出
母の自殺
姉が家を出ていき、母の葬式にも現れなかった
その母は実の息子である兄とHしていた
極めつけは雅樹の尚人への深い執着と、兄弟で男同士でHしている関係を見てしまった事と、平然と雅樹に肯定された事。
嫌なら出ていけ!とまで確か言われましたよね?
それでも、行く所も無く、自立できるだけの収入も無いただのガキ
だから不登校のまま家に居座った。
しかし、最終的にはそれが大正解☆
そうじゃなかったら、沙也加同様不快なマスコミに追いかけられまくってたでしょうね。
今回の暴露本の余波で沙也加が尚人の頬を平手打ちした事件で再確認するきっかけが出来ました。
そんな中で少しずつ成長を見せていく裕太
しかし、それもこれも父・慶輔が暴露本なんか出したから。
それを一緒になって手放しで喜んでる馬鹿パート2の真山千里
第二弾の話が出た際に、止めるどころか妹の無実を書いて欲しいと頼む始末。
50万部の売り上げが見込めると言われて、借金払っておつりがくるとはしゃいでるし。
やはり類は友を呼ぶじゃないですが、似たような性格がくっ付くんでしょうか?
そこに乗り込んできた慶輔の父と弟。
全く反省する様子を見せない我が子にとうとうキレて斬りかかっていく父。
そしてその父(尚人たちの祖父)が逆に倒れてヤバイ状態に。
とにかく一度回り出してしまったこの負の連鎖は回り続けるんでしょうか?
先は当然読んで知っているわけなんですが・・・
聞いていてゾッとしてしまったのは声優さんの力。
特に今回は出番の関係と存在感で
阪口さん。
村松さん。
柚木さん の、演技が本当に鬼気迫るというかとにかくものすごい演技で。
迫力満点。
篠宮父の村松さんは本当に頑固オヤジらしさも満点で迫力がありました。
もちろん、レギュラー陣全員上手かったんですが、この辺は安定感イッパイなので特に語る事も無いです
特に三木さんは今回も聞かせてくれたな~と。
しかし、一番最初の「二重螺旋」から9年経ったそうです。
途中、だいぶ間が開きましたね。
中の人は9年分年を経ってるのに、原作では翌日とかのように全く時間軸が動かない。
大変だっただろうな~と思うと共に、緑川さんと三木さんに拍手を送りたいです。
でも、フリトで何回となくお2人で仰ってたのが、『本来ストーリーはこういうのだ』という言葉。
BLでは主役2人がほとんどを喋っているのに対して、吉原作品は確かにいろんな人達のパートがあって、割に台詞が分散されていたと。
「楽だった」
これが今回のお2人の実感ですかね?
それにしても、吉原作品は良く言えば細かい描写。
悪く言えば遅々として進まない時間軸。
確かに負の連鎖的出来事は次々起るんですが、腐れ縁共々、そろそろ折り返しというかまとめに入らないですかね?
下手したら、この進まないお話に飽きちゃう人も出てきそうです。
(かく言う私めも若干飽き気味。早く話が動き出して欲しい!/苦笑)