二次元体験

学生時代、良きライバルとして
鎬を削り合った友人がいる。

…と書くと、格好良いケド、
実際のトコは、彼の成績が断然上で、
私が勝手にライバル視してただけ
なんだけどね。

そんなんでも卒業課題製作時は
『学校から貰った製作予算
　5000円じゃ全然足りんよなぁ？』
と、チームを組んで困難な課題を
成し遂げた。


先日、そんな友人と久しぶりに会った。
何年振りだろう？

何処か様子がオカシイ。
男子学生ヨロシク、私とエロについて
語り合った彼の面影は？
洋楽漬けな私に、モーニング娘の魅力を
熱く説いた彼の面影は？
学生時代から、出来る技術屋の風格を
漂わせていた彼の面影は？


在学当時、一緒にロボット作りながら
『男子校で彼女はどうしたら
　出来るんだろうねぇ？』
『路上でナンパ？』
『あ～、無理無理無理!!』
『共学に入れば良かったねぇ。。』
『女子がいる所でバイトすっか♪』
な～んて話していたのに…


車の後部座席には萌え萌えジャケットの
CDがズラリと並び、
部屋には萌え萌えポスターが
壁一面にズラリ。
携帯の待受もやはり萌え萌えだ。


…これは？
二次元の世界って奴ですか？
部屋一面に萌え萌えポスターって、
末期症状ですな。。


『こいつは末期症状だね♪』
と言うと、なにやら嬉しそうだ。
…どうやら褒め言葉らしい。。


男だけの社会になりがちな技術職、
エンジニア屋という世界。
一人、内に篭りがちな職業でもある。

そんな職業故か、萌えキャラを
溺愛する人は少なくない。
逆に、そういう職業だから
そういう人が集まるのかな？

現に、私の先輩のPCのデスクトップは
堂々とそんな感じだ。
上司が何も言わないって事は
上司も嫌いじゃないのかもしれない。
まぁ、可愛いとは思うケドね。。

しかし、彼がまさかそんな。。
一体、彼に何が？