谷崎潤一郎の記念館めぐり(2カ所だけど)。
いや、別に谷崎潤一郎が好きだというわけではない。
っていうか、谷崎潤一郎の作品なんて読んだことがない。


まぁね、一応国文出ですから、『刺青』や『春琴抄』がどんな話かとか、『細雪』は「ほそゆき」じゃなくて「ささめゆき」って読むとか(オイ)、映画になったことがあるとか(オイオイ)、そんなことぐらいは知ってますよ、ええ。
でも別に研究したかったワケじゃない。正確に言えば、知人につきあって神戸の空気を吸いたかっただけなのだ。わははのは。


でもね~、行ってよかったです




カメラを持っていくのを忘れたので(何せ空気を吸いに行っただけだから


一つ目は、神戸の住吉川沿い(六甲ライナー沿い)にある「倚松庵(いしょうあん)」。谷崎が神戸に住んでいたときの旧居が幸運にも残っていたのが保存されている。小綺麗な間があったり、懐かしい五右衛門風呂があったりする、谷崎が住んでいた70年前なら、かなりオシャレな、ちょっと洋風なところのある家だった

ここでは、毎月2回土曜日の午後に、大学の先生が無料で説明をしてくれるらしい。今日は女性の、小柄で可愛くてよく喋る先生があれこれとエピソードを交えながら話してくださった(のを、恥ずかしいので、ちょっと遠めで聴いた


いやいや、もちろん全部書けないけど、面白い話だったなぁ


ここは入場無料。神戸市が運営しているらしいが、これはいいね


二つ目が「芦屋市谷崎潤一郎記念館」。ここは入場料が要ります(300円)。神戸市と芦屋市の違いか

ここでは、谷崎の3人の妻の写真が見られる。2番目の丁未子って、むちゃカワイイ

この記念館は、写真が『細雪』、資料が源氏物語の訳本中心。写真が面白かったね

でも一番は、白玉ぜんざいがあること



「倚松庵」は『細雪』の舞台だし、記念館も『細雪』にだいぶスペースを割いてある。なんでも、『細雪』は谷崎の代表作というだけでなく、この作品が大当たりして谷崎は大儲けしたんだとか。そりゃ大事だわな。


結局一日かけて、神戸を楽しむことはできなかった。芦屋への移動も大変だったしね。
でも


谷崎潤一郎の作品を片っ端から読みたくなった私でありました。