ショタータは宝石箱の執事服である（３）

例えば、そこに道があるとします。
道とは、道路のことですが、
果たしてその道はどういう経緯で、
どのようにして出来るのか？

草の茂った草原を。
靴裏にこびり付く粘土の塊を。
空気を。
大地を。

果たしてその道はどういう経緯で、
どのようにして出来るのか？

そこで、ショタータです。
ゴシックロリータの逆である、
ショタータという属性の光。

いくらでも進んでは壊れゆく蛍の、
その心もとない、雑踏の群れ。

ゴシックロリータの反対の、
ショタータも同じことかもしれません。

雑誌、ケラでは、
白黒の囲碁に似たファッションで、
誰しもの心に残る、様式美でした。

逆に、
執事服のショタータはどうでしょう。

たくさんの蛍の光と、
その明滅しそうな太陽の中、

九条シュウは、唐突にわかりました。

ショタータという様式美を、
インテューションで、
インスピレーションで、
道徳で、わかり始めたのです。

みなさんも、
執事服を一度くらいは見たことが、
あるはずかもしれませんが、

このショタータの執事服、
絶対に流行らせてしまおう、
後々、学校の学生服にしてしまおう、
これこそが、
九条シュウの最大の目的になります。

学生服に、執事服の様式美を！

完成された未完成の服装に、
蛍の光を、
そしてなによりも大切な宝石箱へと！