ダメージカー (スキマ産業計画書)
コンセプト 新品のジーンズの色を落としたり、傷つけたり、穴を開けたり、ほころばせたりして、それが付加価値になってダメージジーンズとか呼んでプレミアムをつけて売っている。
日本人は(外国の事情はよくわからないが)他の家電製品と違って異常に車に対しての傷などのダメージに対して神経質すぎるのではないか?
傷がつくと価値が下がる。
修理しないとかっこ悪いなどの理由からぶつけられて傷やへこみができるとすぐに修理する。
事故の時の修理代の負担比率がどうのこうのと揉めたり結構めんどくさくはないか?
いっそジーンズのようにダメージというのを逆に付加価値にしていけばもっとわたしもあなたも、ごっきげんなカーライフが送れるのではないか?
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ホンダのPUYO
今年の東京モーターショーでホンダからPUYOという車が出展されていて、
この車のボディーの素材がシリコンを使っていて、弾力性があって、
ぶつかった方は衝撃が和らぐらしい。
TVのニュースや新聞のカラー写真でしか見たことがないのだが、
外見は色つきの合皮っぽい感じで、
全面がシリコン?それとも皮の部分が他の素材で中がシリコン?とか考えたりした。
鉄にない柔らかいイメージや感触などメリットもあるけど、
でも、皮があるとそこを傷つけるとどんどん破れていって、
最後には皮がベローンってならないかな?
じゃあ、皮を省略した場合だけどやっぱりシリコンでも従来の物なら、
傷が深くなっていくとジュクジュクしたりボロボロと欠け落ちたり、
傷口からの汚れって落とせなくって汚くならない?
そこらへんの問題はどうなんだ?って疑問が湧いてきた。
新品の状態はいいけど、使っていって数年後、どうゆう状態になるのか?
こんな珍しい素材の車が出回ると、駐車して離れてる間なんかにはいろんな人にぺたぺたと触られまくられるだろう。
ぺたぺたなら、まだいいほうで爪で蚊に刺された後のポッチリを潰すように愛車のボディーに爪を立てられたら敵わない。
そんな風に想像してコンセプトとしてはおもしろいけど、実用としては普及しないだろうなぁ、というのが最初に見た感想だった。
でも、後になって考えてみて、ダメージジーンズってものがあってなんでダメージカーはだめなんだろう?と思った。
ダメージも良い意味での味として車の価値を上げていくことができれば日本人の病的なまでの車の傷への潔癖症も緩和されるのではないか?
なんて考えて、このシリコン素材を中で使って、皮の部分をデニム素材にして、
しかも最初からダメージジーンズの様に色を落とし、傷をつけたり、穴をあけたり、綻びや縫い付けたりして、ダメージカーとして販売するのだ。
そうして、もしそれもアリだということになって、定着してきたらシリコン素材でなく普通の鉄の車も、
ダメージこそが味という価値観に業界全体でしていって、わざわざダメージ加工を施して付加価値として高値で販売していく。
人々も車の傷に対しての過剰に反応する人は減って、ちょっとした、車同士がこするような事故は穏便に駆け引きすることなく話し合いが行われ、
駅前の狭い道にお行儀悪く止められた自転車なんかをベンツでなぎ倒していく風景もみられるだろう。
そんな実現不可能な妄想を書き留めてみた。
でも、もしも現実になったら事故が増えるだろうなぁ・・・。(汗)