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試聴猫  【幻のプレミアムアニマルシリーズ】

2007-06-03 04:16:17 | 幻のプレミアムアニマル












● 分類  ネコ科


● 分布  東京都内のタワーレコードなど外資系CDショップ


●  形態  55cm


●  生態タワレコやHMVなど都内の外資系CDショップに出没。
朝から晩まで片っ端から試聴機を丁寧に聴いてまわる。
よくヘッドフォンしてるのを忘れたまま移動してバイ~ンとコードの中の線を切ってもうて片側からしか音の出ない状態にしてしまう。
しかも朝から晩までいて何も買わんと帰るのでお店の人には嫌われてるんです。
でも、本当はいい奴で例えば5アーチスト分のディスクが入った試聴機のNO.1のサンプルのET-KINGのアルバムのボタンを押したら中島美嘉のバラードが流れて来て、おかしいなと思ってNO.4のサンプルになってる中島美嘉のボタンを押すと「おまえとおったらおもろいわ~♪」とET-KINGが入っていて、これはお店の人が間違えてディスクをセットしてるやんか、お店の人に言おうかなぁ。でも、オレ猫やから言葉通じへんし、おまけにうざがられてるやろうしなぁ。
とためらうんですけど、もしも、中島美嘉もET-KINGも知らない人が初めてこの試聴機で耳にして「中島美嘉のバラードに感動してNO.4のアルバムだと思って買って帰って家で聴いたら「おまえとおったらおもろいわ~♪」って流れてきてガッカリやろうなぁ。ぜんぜんおもんないやろなぁ。
その場合返品とかできるんやろか?仮に交換可能としてもしその人が奄美大島とかから旅行とかで立ち寄って買って帰った場合、また、東京までこなあかんのやろか?
その場合の交通費はでるんやろか?いやいや、最寄のタワレコの支店ってことになるんやろうけどそれでもあったとしても鹿児島とか沖縄になるんやないやろか?
それでも結構な移動時間と交通費かかるで~。
とか妄想していって、あかんあかん、そんな交通費なんか出してくれるわけない。買った人の泣き寝入りや。という結論に至り、自分でもどうなるかは承知の上で我慢できずにお店の人にET-KINGと中島美嘉のディスクが間違って入れ替わっているということを伝えようとするんです。
「あ、奄美大島に住んでる人が家に帰って中島美嘉を聞いたらおもんなくって・・・」と自分の支離滅裂な妄想を口走ってしまうのですが、どちらにしろお店の人には「ニャアニャアニャンニャンニャニャ~」
みたいにしか聞えなくて結局つまみ出され、これで都心にあるタワレコの3軒目となる出入り禁止をくらってしまったわけです。

ダンシン熊  【幻のプレミアムアニマルシリーズ】

2007-06-02 02:14:42 | 幻のプレミアムアニマル



● 分類  クマ科


● 分布  東京都港区


●  形態  175cm85kg


●  生態熊の着ぐるみの中は人間と思いきや、実は中身も正真正銘の熊が入っているのである。
ダンサーであり売れっ子振付師が趣味のアウトドアで山奥に篭った時に神業のステップで踊る熊を目撃し、たまたま持ち合わせていたおもちゃの動物翻訳機バウリンガルを使ってみたところ通じて
「こんなとこに燻ぶってないでもっとビッグにならないか?」とスカウトし説得、森を出て東京へ。

デビューするにあたって「歌って踊れる熊ちゃん」として売り出すつもりだったんですけど熊としては「素で踊るんはイヤや。さらしもんやんか見せもんちゃうで。」と拒否。
いろいろ考えた挙句、「じゃあかぶりものとかはどう?」とウルトラマンとかプリごろ太のかぶりものを提案するんですけど「おれは熊であることを誇りに思ってる。そんなチャラチャラしたもんはかぶれねえ。」と一笑。
ダメもとで「じゃあ熊のかぶりものってのはどう?」と冗談めかして言ってみると「それそれ。おれがやりたかったんは。」と一発OKがでたんです。
すぐに熊の着ぐるみを着た無口キャラの天才ダンサーとしてデビュー。
振付師の目論見通り、一躍、世界中の人気者になるんです。
それから多忙な日々を送っていたダンシン熊なんですけど、ある日ステージの打ち上げで、ベロベロに酔っ払って六本木の公園で着ぐるみ脱ぎ捨てて泥酔しているところを通報されて保健所の車で連れて行かれるんです。
熊のわりにかなりスリムやったから犬に間違われたんでしょうな。
当然、彼は「おれや!ダンシン熊や!」「マネージャ呼べや!」と訴えるのですが翻訳機もなく素の姿の彼に保健所の職員の耳には吠えているようにしか見えないわけで、マイケルやベッカム並に超有名人で人気絶頂だった彼もその日を境に消息を絶ってしまうという悲しいお話なのです。
  

アヒルの窃盗団 【幻のプレミアムアニマルシリーズ】

2007-06-01 03:14:52 | 幻のプレミアムアニマル







● 分類  カモ科


● 分布  ニューヨーク市


●  形態  59cm(アヒル)他のカモ(8cm)


●  生態  右のアヒルと左の3匹のカモは親子とかじゃないんです。
ヒナ鳥に見られがちですが全くアヒルとは違う種類のカモで実際はアヒルは20そこそこの若手で小さい3匹は50代のおっさんなわけで親子に(子供の方に)間違えられることも含め若僧のアヒルに対して結構むかついてるわけです。
こいつらは4匹で組んで窃盗を重ねてるわけですが、メンバーを集めたのもアヒルやし、計画練るのも彼、直接手を出すのも彼、おまけに体もおっさんらの何倍もある。
そんなわけでおっさんらは頭上がらんしアヒルの兄ちゃんも調子に乗るわけです。「辞めるんやったら辞めてもええんやで。」
それが彼の口癖で、カモのおっさんらは仕事が終わって3匹で立ち飲みのスタンドでせいぜいアヒルに対しての愚痴を言うのが精一杯ってところです。
それでもおっさん達は労働組合を結成して仕事の「取り分」についてストライキをかけてアヒルの兄ちゃんと交渉したんです。
今まではアヒル:7のおっさん3匹で:3の「取り分」だったんですけどなんとか6:4にならんのか頑張ったんです。
「自分は知らんと思うけど、下見とか行ってねん。」「仕事スムースに行くように試金石打っとんねん。」「確定申告とか誰がしとると思とんねん?」「5年もやっとって7:3はないやろ~。」口下手な彼らだけど今回は結構頑張ってアヒルも渋々6.5:3.5で手を打ったんです。「なんとか粘った甲斐があったな。」「5年後には5:5でアヒルと平等なとこまで持って行きたいなぁ。」
とおっさんらはその夜、祝杯をあげるわけですが、平等に3等分すればいいものをその3.5の取り分からまたどんだけ自分が貢献したかおっさんらは少しでも自分の有利になるように自分の貢献度をアピールし議論して取り分を争ったりするわけでそこにも微妙な力関係やかけひきがあったりするのです。