●仕事の合間に神保町で開催されている「古本まつり」を見ながら歩く。僕に興味のあるものは特に無し。まつり以前から目をつけていた真鍋博イラスト満載の新書と昔のマンガ入門書を購入(もちろん廉価)。最近、昔(昭和30~50年代)のマンガ入門書を見つけたら買っているのだが、イラストの仕事では「マンガの王道」的な表現をした方がわかりやすいことが多いので、例えば身振り手振りの感情表現、あわてて走る、飛び退く、吹き出し、一般的なシチュエーションの構成など、非常に参考になるのだ。よく「生活Q&A」とかそういうパンフなんかで、マンガ的な挿絵がありますよね?そういう仕事は世の中に結構あるのだ。だけど、個性的な(アートっぽい)表現は意味がわかりにくいし、幅広いターゲットに図解的に見せなきゃいけないので、汎用的な古典マンガの表現は役に立つという訳だ。イラストレーターだって「やさしく(親切)」なければいけない。あくまでも伝える側(クライアント)と伝わる側(客)の間に入って共通言語(視覚)に翻訳するのが役目なのだ。って、おおげさな話になってきましたが。
そういう意味で、真鍋博氏(故人)は個性があるのに解りやすい、あの表現を築いたことに僕は(我々は)尊敬の念を抱くのである。いや~、ほんと難しいんですわ、そのバランスは。真鍋さんすごい。
そういう意味で、真鍋博氏(故人)は個性があるのに解りやすい、あの表現を築いたことに僕は(我々は)尊敬の念を抱くのである。いや~、ほんと難しいんですわ、そのバランスは。真鍋さんすごい。