雪見の窓から

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韓国庶民のごちそう! サムギョプサル

2011-06-30 05:18:57 | 通販・買い物
 
 
暑い夏がやってきました。
暑さ対策のためにもスタミナをつけたいこの季節、ダイエットをお休みしても食べたいご馳走といえば、そう・・・「焼肉」ではないでしょうか。

日本では、焼肉の主役といえば牛カルビや牛ロースです。
しかし本場・韓国では、昔から焼肉は「牛より豚」が一般的なのをご存知ですか? 
日本でも近年、値段の安さは勿論、ビタミンB群の豊富さなどから「疲労回復や美容に効果あり」と栄養面もおおいに見直されていますよね。
今回は、韓国で一番人気の焼肉「サムギョプサル」をご紹介します。

「サムギョプサル=サム(三)・ギョプ(層)・サル(肉)」は、脂身と赤身がきれいに3層に分かれた三枚肉(バラ肉)の焼肉です。
Samu1

食べ方にも流儀があります。
まず、鉄板で肉とキムチ(熟成し酸味が出たもの)を焼く
Samu2
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→ 焼き上がったら、ハサミで肉を切る
→ 肉を塩味のゴマ油につけ、新鮮なサンチュやエゴマの葉にのせる
 
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→ さらにニンニク、白髪ネギ、キムチをのせる
→ サムジャン(サンチュ味噌※)をつけ、包んで食べる
→ 一口でガブッと豪快にいくのが韓国流。
  
お肉のカリカリした食感と香ばしい風味、キムチ、生野菜が口の中で一つになり、いくらでも食べられます。中にご飯を入れたり、サンチュの代わりにお餅で包む食べ方もあります。
 
野菜が消化を助け、体にも懐にも優しい(一人前約3千~8千ウォン)とあって、人気が高いのもうなずけます。
  
韓国料理店でサムギョプサルを頼むと、それ専用の縁が傾いた鉄板が出てきます。
焼いているうちに、無駄な脂も落ちていくというしくみは、ヘルシー志向の強い韓国ならではのアイデアではないでしょうか。
  
ところで韓国では、3月3日は「サムギョプサルの日」としてほぼ定着しています。午後3時から33分間、先着330人に豚肉100グラム330ウォンで販売する百貨店も登場。記念日商戦が盛んな韓国ならではですね。

また日本では、焼肉といえば「生ビール」ですが、韓国では「焼酎」が定番です。これは、焼酎が口の中の油を流す「口直し」の意味もあるのだとか。
 

韓国ドラマの中でも、大衆的なサムギョプサル店で、焼酎を楽しむ場面が多く見られます。

たとえばドラマ『冬のソナタ』では、マルシアンとポラリスの面々が、スキー場工事のおじさんたちとサムギョプサルで親睦を深めていました。

ドラマ『雪だるま』では、飲み会といえば必ずサムギョプサルでした。主人公ピルスン(チョ・ジェヒョン)は肉を焼く名人でしたが、サムギョプサルは、ピルスンの素朴で飾らない人柄を象徴しています。

ドラマ『ごめん、愛してる』では、帰国したばかりのムヒョク(ソ・ジソプ)が、隣のおじさん(シン・グ)に「サムギョプサル食うか? 韓国庶民の味を教えてやる」と誘われます。

ドラマ『バリでの出来事』のスジョン(ハ・ジウォン)は兄にご馳走し、ドラマ『パパ』のセヨン(イ・ヨンエ)は、会社の同僚たちとの会食で食べています。気の置けない仲間とワイワイ食べるのにぴったりなのが、サムギョプサルなのです。

ドラマ『屋根部屋のネコ』では、ギョンミン(キム・レウォン)の大好物です。おばあちゃんにたびたび食べさせてもらっています。また、ジョンウン(チョン・ダビン)が、野菜に巻いた肉を「ハイ、あーん」とギョンミンに食べさせていますが、日本なら「やりすぎでは?」と、少し戸惑うこの描写も、韓国ドラマでは頻繁に登場します。

ドラマ『ラブレター』では、ウナ(スエ)が教会を出る最後の晩餐がサムギョプサルですが、シスターがサンチュに巻いて、ウナの口の中に入れてあげています。
先述の『ごめ愛』でも、オ・ドゥリ(イ・ヘヨン)が、息子の恋人ミンジュ(ソ・ジヨン)にそうしていますし、「肉を口に運んであげる」行為は、親愛の情の表れのようですね。

韓国では、週末になれば、仕事を終えたサラリーマンが、仲間たちと一緒にサムギョプサル店で焼酎を味わいます。
日本でいえば、焼き鳥屋のような位置づけでしょうか。気取らずにざっくばらんに打ち解け語り合い、ストレスを吹き飛ばすにはもってこいの料理なのでしょう。

ですから皆様、くれぐれも、映画『四月の雪』のインス(ペ・ヨンジュン)のように、涙にむせびながら、一人寂しくサムギョプサルをお召し上がりにはなりませんように…。
 
Samugyo1
※サムジャン…サムギョプサルに欠かせない調味料で、ご飯にのせたり野菜スティックにつけることも。いわば韓国版もろみ味噌。
 
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*この記事は、まぐまぐ発行のメールマガジン「韓国エンタメ!KoreaKorea」で発表した内容を再編集して掲載しています。

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