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湊七雄のブログ

ベルギー政府給費留学

2007-03-03 | Weblog
ヨーロッパにいた頃から留学についての相談を受ける機会が多々ありました。つい最近もある方から問い合わせがあったので、今日は、ベルギー政府の給費留学制度をご紹介します。

私は、2度目のチャレンジでやっと合格し奨学生に選ばれました。準備する書類も沢山あってそれなりに大変なのですが、とても魅力的な奨学制度なのでお薦めです。毎年2月上旬に願書が締め切られるようです。

留学を希望するにあたり、まず師事したい教授にコンタクトをとり、受入内諾書を出して貰います。そして、周到に準備した出願書類一式と併せて提出し、書類審査の結果を待ちます。
1次審査に合格すると、筆記・面接試験のインビテーションが送られてきます。(私の時はメールでも連絡がありました)

2次審査は、オランダ語(分野によっては英語)の筆記試験(作文)と面接です。フランス語圏に留学を希望する場合はフランス語で受験することになります。この試験の紳士的な雰囲気は強く印象に残っています。

数日後結果が届くのですが、合格であってもすぐには喜べません。これは「あなたを奨学生として相応しい人物であることをベルギー政府に推薦します」という意味であって、その後の求められる要件を満たす必要があります。
ここがややこしいのですが、ベルギーの場合、奨学金を得るのは通過点の一つに過ぎず、希望する大学の入学試験に合格し、証明書を入手した上で、滞在許可書を貰わなければ合法的に滞在できない(=奨学金も受け取れない)ことになっています。

あと、一部の高等教育機関(美術大学や音楽大学など)では近年授業料が高騰していて、支給限度額を超える場合があるので、確認が必要です。

この奨学金についての詳しい情報は、独立法人日本学生支援機構のホームページ、およびベルギー大使館のホームページに掲載されていますので、参考にしてください。