『えらぶお産』
大葉ナナコ
ものすごく「今更…」な感じですが(もう妊娠9ヶ月…そして出産方法を選んでしまった後なんだもの)、近々、大葉ナナコさんの講座(マタニティ前期クラス/マタニティ後期カップルクラス)を受講予定ということもあって、読んでみました。
感想を一言で言うとすると・・・「もっと早く読んでおけば良かった!」という感じ。妊娠前に、いや、もう、月経が始まった段階で読んでおくべきでした(そんな昔にはこの本なかったけど・汗)。
第1章では女性の体の仕組みについて書かれているのですが、これが実に、自分の体が愛おしくてたまらなくなるような内容なのです(小学校のときに保健体育の授業でやるような、単なる仕組みの説明ではなく…ね)。加えて、月経の血で健康状態が分かるとか、毎月の月経がちょっと楽しみになるような情報も。これを知っていれば「あーもう、また生理きたよ…」とブルーにならずに過ごせていたのに・・・と後悔。そして、これまでの何十回という月経をブルーな気持ちで迎えてしまっていたことにも後悔。楽しんで迎える、とまでは言わないけれど、もっと大事に考えていたらよかったのになあ。
第2章は妊娠の仕組みと産み場所・出産方法について。これも、保健体育の授業みたいに「精子と卵子が出会って云々・・・」ということだけじゃなくて、もっと深い内容。妊娠って、すごい奇跡なんだなあって。今、自分のお腹にいるちびたが、ものすごく奇跡のように思えてしまいました。
それから、卵子にも個性があって、また、得意な(=妊娠しやすい)季節・苦手な(=妊娠しにくい)季節なんかもあること、妊娠しやすい体を作るにはどうしたらよいか・・・など、妊娠を望んでいる人にとっても役立つ情報が書かれていました。
そして、これから出産場所を決める人に役立ちそうなのは、産み場所・出産方法についての特徴などが書かれている部分。私が読んだ本の中でもこれは、すべての場所・方法についてひいき目なくちゃんと書かれていると思いました(例えば、助産院推奨派の本だと病院の、大病院推奨派の本では助産院の悪口が、暗に書かれていたりすることも少なくないのですが・笑)。
私は特に病院の産科について書かれている部分で、はっとするところがありました。私は、病院の医師や助産師が自分の赤ちゃんに対して冷たい、というか、モノを扱うように扱っているように感じてそれを不満に思っていたのですが、それは不満に感じてはいけなかった、と反省。当たり前だけど病院というところは、必ずしも赤ちゃんを産むだけの場所ではない。医師は中絶手術も担当するし、中期中絶で取り出したまだ元気に生きている赤ちゃんを助産師が看取ったりもする…。そんな大変な労働状況にあって、おめでたいことと悲しいことにいちいち感情移入をしていたら、心が壊れちゃいますよね。そんな中で、日々妊産婦と赤ちゃんの命を救おうと頑張ってくれている病院の医師・助産師の方々がいてくださるから、私は安心して自宅出産を選ぶこともできたのだなあと、これまでの自分の考えの至らなさを恥じると共に、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
第3章は「産む?産みたい?産みたくない?」というタイトルで、心の整理方法などが書かれていました。以前私は「できちゃえば産めるのに、積極的に妊娠する決心がつかない」と思っていたのだけど、そういう状態の時にこれを読んでいれば、もっとすんなりと心の整理ができていたかもしれない。
この本を読み終えて、大葉ナナコさんの講座はおもしろそうだ、と思えました。前期・後期の講座をカップルで受けるとかなりのお値段になるので躊躇してましたが、さらに安産仕上げクラスも受けちゃってもいいんじゃないの!?とまで思ったり(笑 さすがに前期・後期を受けてから再検討しますが。
もし我が子が女の子だったとしたら、月経になったら真っ先に(お赤飯を炊くより先に)この本を贈りたい。そんな気にさえなりました。これを読んでくれたら、月経も、自分の体のことも、妊娠・出産も、すべて愛おしくて楽しいと思って、女性であることを楽しんで生きてくれる気がします。
大葉ナナコ
ものすごく「今更…」な感じですが(もう妊娠9ヶ月…そして出産方法を選んでしまった後なんだもの)、近々、大葉ナナコさんの講座(マタニティ前期クラス/マタニティ後期カップルクラス)を受講予定ということもあって、読んでみました。
感想を一言で言うとすると・・・「もっと早く読んでおけば良かった!」という感じ。妊娠前に、いや、もう、月経が始まった段階で読んでおくべきでした(そんな昔にはこの本なかったけど・汗)。
第1章では女性の体の仕組みについて書かれているのですが、これが実に、自分の体が愛おしくてたまらなくなるような内容なのです(小学校のときに保健体育の授業でやるような、単なる仕組みの説明ではなく…ね)。加えて、月経の血で健康状態が分かるとか、毎月の月経がちょっと楽しみになるような情報も。これを知っていれば「あーもう、また生理きたよ…」とブルーにならずに過ごせていたのに・・・と後悔。そして、これまでの何十回という月経をブルーな気持ちで迎えてしまっていたことにも後悔。楽しんで迎える、とまでは言わないけれど、もっと大事に考えていたらよかったのになあ。
第2章は妊娠の仕組みと産み場所・出産方法について。これも、保健体育の授業みたいに「精子と卵子が出会って云々・・・」ということだけじゃなくて、もっと深い内容。妊娠って、すごい奇跡なんだなあって。今、自分のお腹にいるちびたが、ものすごく奇跡のように思えてしまいました。
それから、卵子にも個性があって、また、得意な(=妊娠しやすい)季節・苦手な(=妊娠しにくい)季節なんかもあること、妊娠しやすい体を作るにはどうしたらよいか・・・など、妊娠を望んでいる人にとっても役立つ情報が書かれていました。
そして、これから出産場所を決める人に役立ちそうなのは、産み場所・出産方法についての特徴などが書かれている部分。私が読んだ本の中でもこれは、すべての場所・方法についてひいき目なくちゃんと書かれていると思いました(例えば、助産院推奨派の本だと病院の、大病院推奨派の本では助産院の悪口が、暗に書かれていたりすることも少なくないのですが・笑)。
私は特に病院の産科について書かれている部分で、はっとするところがありました。私は、病院の医師や助産師が自分の赤ちゃんに対して冷たい、というか、モノを扱うように扱っているように感じてそれを不満に思っていたのですが、それは不満に感じてはいけなかった、と反省。当たり前だけど病院というところは、必ずしも赤ちゃんを産むだけの場所ではない。医師は中絶手術も担当するし、中期中絶で取り出したまだ元気に生きている赤ちゃんを助産師が看取ったりもする…。そんな大変な労働状況にあって、おめでたいことと悲しいことにいちいち感情移入をしていたら、心が壊れちゃいますよね。そんな中で、日々妊産婦と赤ちゃんの命を救おうと頑張ってくれている病院の医師・助産師の方々がいてくださるから、私は安心して自宅出産を選ぶこともできたのだなあと、これまでの自分の考えの至らなさを恥じると共に、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
第3章は「産む?産みたい?産みたくない?」というタイトルで、心の整理方法などが書かれていました。以前私は「できちゃえば産めるのに、積極的に妊娠する決心がつかない」と思っていたのだけど、そういう状態の時にこれを読んでいれば、もっとすんなりと心の整理ができていたかもしれない。
この本を読み終えて、大葉ナナコさんの講座はおもしろそうだ、と思えました。前期・後期の講座をカップルで受けるとかなりのお値段になるので躊躇してましたが、さらに安産仕上げクラスも受けちゃってもいいんじゃないの!?とまで思ったり(笑 さすがに前期・後期を受けてから再検討しますが。
もし我が子が女の子だったとしたら、月経になったら真っ先に(お赤飯を炊くより先に)この本を贈りたい。そんな気にさえなりました。これを読んでくれたら、月経も、自分の体のことも、妊娠・出産も、すべて愛おしくて楽しいと思って、女性であることを楽しんで生きてくれる気がします。