伊藤美菜子 ~ことのは~

詩創作の話、日常の出来事など

いちご

2011-12-30 23:54:38 | Weblog
年末になると、毎年、いちご農家の方からいちごを頂きます。
今年も届きました。



畑の半分を津波で流失したそうです。

残った半分の畑で出来たイチゴです。

ひとつぶひとつぶ、大事な実りです。

ねこ

2011-12-29 23:47:42 | Weblog
三越仙台店で、岩合光昭さんの写真展「ねこ」が開かれています。


日本では「野良猫」という言葉があるが、イタリアでは共存する猫として市民権が得られていると書かれていました。
ひとつひとつ岩合さんがかかれたキャプション・文章も味わいがあります。

ちょうど私が行った日、岩合さんが会場におられました。
とても気さくな方でした。

単に可愛い…というのではなく、岩合さんの写真には、猫をとおして、いのちそのもの、生きるということそのものが写し出されています。

どうぞ本物の大きな写真でご覧頂きたい写真展です。

8日まで開催されています。

欅伝説

2011-12-28 23:51:38 | Weblog
バンデス、今年最後の放送「一枚の楽譜」は『欅伝説』でした。

帰宅後、母から「今日のバンデス、欅伝説歌ってたよ…。とってもよかった…。」と言われ、録画していたものを遅くに見ました。

この歌が出来て、丸14年が過ぎました。
いろいろな場面で何度も聴いてきました。
今年を締めくくる今日の歌も、何かジンワリと沁みてくるものがありました。
普通字幕で出るのは、作詞者、作曲者の氏名のみです。でも、バンデスだけは、原案として私の名前を出してくださいます。その配慮に、いつもありがたいな…と思います。

今日のバンデスは、最後に、出演者それぞれが自分の言葉でコメントしていました。
バンデスらしくて、とっても良かった…です。
等身大、自然体の言葉って、きちんと届くのだと思います。

クリスマス

2011-12-25 23:12:28 | Weblog
クリスマス…市街地はかなりのにぎわいで、車も渋滞、お店に入ってもどこもたくさんの人で前に進むのが大変なほどでした。
でも、今年のクリスマスを迎えられたこと、クリスマスができることが、幸せなことなんだよね。

そんなクリスマスイブ。私は、ジュンク堂書店仙台店へ向かいました。
伊集院さんの小説「星月夜」刊行記念サイン会がありました。

伊集院さん覚えていてくださるかな? 日々かなりの数の人とお会いになっているのだから無理かな? と思いながら列に並びました。
私の顔を見ながら、「泉でのサイン会の時も遠くまで来てくださいましたよね…ありがとうございました…」とお声をかけてくださり…、「夏のイベントではお世話になりました」と申し上げたら、「あっ!そうだよね!そうそう!」と、イベントのお仕事で担当させていただいたことを思い出してくださいました。

いつものとおり、一人一人ときちんとお話をしながら、丁寧にサインしてくださいます。
その分並んで待つ時間は長くなるのですが、それぞれの人にあわせた話を投げかけてくださるので、参加した人たちにとっては、貴重な時間になっているような気がします。
その姿勢、まなざしに伊集院さんのお人柄が滲み出ていると、いつも思います。

オール読物に連載されていた作品の書籍化です

今回は推理小説。
これからじっくり読みます。

素敵なクリスマスプレゼントのひとときでした。

震災詩

2011-12-14 00:42:52 | 
震災後、多くの詩が生まれています。

私は…といえば…、言葉の欠片はメモしていますが、まとまった詩らしきものは、ずっと書けないまま、書かないまま、時だけが過ぎていました。

先週、10日(土)秋田県横手市で開催されたチャリティーコンサートのなかで、私の書き下ろしの詩二編を、アナウンサーの方に朗読していただきました。

そもそもは、何か震災の詩を紹介してほしい(私の詩ということではなく…)とのことでした。被災地に住む詩人として、他の人の詩を紹介することに、いささか複雑な気持ちがあったことはたしかです。でも、書いていないし、書けていない自分がいたことも事実でした。

数日間、震災詩や手記、エッセイなど、手当たり次第に読みあさりました。何時間も書店にこもり、夜中まで、集中して読みました。

詩人たちの詩は、実に様々でした。
被災した詩人たちは、現実を目の当たりにし高揚した気持ちをぶつけていました。
中央の詩人たちは、頭とテクニックで仕上げた詩が多かった…。
がんばれ…の上から目線で、途中で腹が立って読むのをやめた作品もありました。

結果、選べない…紹介などできない…ゴメンナサイと言おうと決めました。

集中して震災に関するものばかりと向き合う時間は、正直苦しかったけれど、そうする中で、前を向こうと口では言いながら、見ようとしていなかった自分自身を見つめた気がします。

ちょうど、ページェントの点灯の日、テレビ中継でその様子を見ながら、点灯の瞬間、ボロボロと涙がこぼれて、半ば号泣してしまいました。あの日亡くなった人たちを思いました。あの夜の満天の星空を思い出しました。
そして、私の内面で、何かあふれでてくるものがありました。
翌日、夕方、一気に詩を書き上げました。

私の詩を求められていたわけではなかったのかもしれません。でも、書き下ろした詩をお送りしたところ、朗読していただける…ということになりました。

横手のどこの会場、開演時間も知らないまま…。来場者、出演者、関係者の方々が、どのように私の詩を受け止めてくださったのか知る術もないままですが、朗読していただいたことは確かです。
そこにいらしたお一人でもいい、心に伝わるもの、響くものがある詩として届いていたら…と思います。

このほんの十日ぐらいの間に、私自身の中で何かがちょっとだけ動いた…そんな気がします。

今のところ、朗読のために書き下ろしたので活字でお読みいただく段階ではありませんが、いずれは、活字で読んでいただけるように…と思っています。

今回の機会を与えていただいたことに感謝…です。

評議会で…

2011-12-14 00:19:22 | Weblog
校歌を作詞させていただいたご縁で、青陵中の学校評議員をさせていただいています。
先月末、評議会があり、久しぶりに青陵中に伺ってきました。

震災の被害状況などの話を聞き、校内を見せていただきました。

そして3月11日の様子もお聞きしました。
校庭に避難し、雪が降ってきたので体育館へ移動。余震が続く中、落下物に注意するよう、子どもたちは自分たちで、揺れる天井のライトの真下に椅子を置くなどして、声を掛け合いながら注意し、協力し合ったそうです。
歩いて帰宅できる人は歩いて、家族が迎えに来た人は家族の人と帰路につき、それ以外の子どもたちは学校に一泊したとのこと。
学校の所在地は国見ケ丘、仙台の街が見渡せる場所です。夜、コンビナートが燃えているのを子供たちも見ていました…と校長先生がおっしゃっていました。

3月末、集まれる人だけ集まって終業式を行ったそうです。
体育館は、壁が落ち、危険ということで立ち入り禁止となり、各教室で、校内放送での式となったとのこと。
教頭先生は、子どもたちの顔が見たいとクラスをまわられたそうです。
終業式の最後、校歌斉唱の時、2年生のクラスである生徒が歌いながら泣き出し、ほかの子たちも泣き出し、隣のクラスに行っても同じような状況で、ほかの学年でもそうだったそうです。
教頭先生は、卒業式以外で、校歌を歌いながら泣く生徒を初めて見て、正直驚いたと話されていました。そして、私たちの学校の校歌は「いのち」について歌っている校歌なのだと、子どもたち一人一人が感じ、考えてくれたのだそうです。

この話をお聞きして、涙が出そうでした。
ありがたい思いがしました。
前を向いて進めていない自分自身が恥ずかしくさえ思い、子どもたちに教えられた気がしました。

おひさしぶりです…

2011-12-13 23:55:50 | Weblog
「書く」ということに前向きになれないままに、どれだけ時間が過ぎたでしょうか。
気がつけば師走。
いつまでも立ち止まってはいられないのかもしれません。

誰も見ていないなんて思っていても、見てくださっている人はいらっしゃるのですね…。
数人の方から、どうしたのか?とお声をかけていただきました。
ありがたいことです。

やめてしまうことは簡単ですが…、ひとまず復活してみようかな…と思います。