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ビーズ展

*タヒチでの言葉*

出発が差し迫ってから旅行会社に知らされた衝撃の事実、それは…

「ホテル常駐の日本人スタッフがバカンスで不在」

ということ。え~私たち、英語もできないけど、タヒチの公用語のタヒチ語もフランス語もできないんですけど…

他のホテルに変更するという選択肢もありましたが、言葉がわからないなりのコミュニケーションを楽しむことにしよう、と割り切り、100均で買ったフランス語会話の本と携帯の辞書機能だけを武器に携え、タヒチに向かいました(それしか持っていかない時点で、かなり開き直ってます)。

日本人以外と日本語以外で話した経験はほぼ皆無な私たちですが、その突破口を開いてくれたのはフランス人(多分)のおじさんでした。タヒチで国内線に乗る時、私たちを見つけて「そのレイ素敵だね、どうしたの?」から始まり、「どこから来たの?日本!?この本のムラカミハルキって作家知ってる?素晴らしい作家だと思わない?」とまあ、英語でやたら話しかけてきました「君たち英語以外に何語話せるの?」と言われたぐらい、しどろもどろな会話をしてしまったのですが、この出来事が、カタコト英語でもなんとか通じるという自信になり、度胸がつきました。

まじめに英語と向き合ったのは中学校時代ぐらい(高校では途方にくれて半ば放棄)。そんな遠い彼方の記憶だけれど、ホテルに着いて、スタッフのおじさんがホテルの施設を案内しながら部屋まで連れていってくれる時には英語スイッチがONになっていたようで、彼が言っていることは日本語で言われているかのように理解できました(英語は公用語ではありませんが、タヒチで接客業をしている人はたいてい話せるようです)。

それ以来、異国で母国語以外の言語で人とコミュニケーションするのがおもしろくなって、自分のどこに、こんなに人とコミュニケーションしようとする力があったのかと自分でも驚くほど、積極的にチャレンジしました。伝えるのに苦労したのは、「ホテル内にコインランドリーはありませんか」と「隣の部屋で水漏れしてます」、「スパは日本人半額サービスだったはずですが」の3回だけ。コインランドリーの話はたまたま隣にいた英語の達者な日本人客が通訳してくれたし、水漏れは絵を描いて説明したら通じたし、金額はちゃんと訂正して清算してもらえました。

身ぶり手ぶりのきかない電話でルームサービスを頼んだり、ルロットで私たちが何を食べているのか聞いてきたフランス人のおばさんにチャーハンを勧めたり、そんなことも楽しい旅行の思い出になりました。後から、「あ~あれ過去形にするべきだった!日本語に訳すと超変じゃん!」などと思うことも多々ありましたが、要は度胸と伝えたい気持ちなのだと思います

これからタヒチに行かれる方。タヒチ語の「ィヤオラナ~(こんにちは)」と「マルル~(ありがとう)」さえ覚えておけば、とりあえずコミュニケーションOKですあとは、「tane(タネ/男)」と「vahine(ヴァヒネ/女)」を覚えておかないと、私たちのように、トイレの前で困ります

(写真は、私たちの拙い英語を最もわかろうとしてくれたFREDさん(中央)と)

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