
ブランデーは果実もしくは果実および水を原料として醗酵させたアルコール含有物または果実酒を蒸留したもの。
フランス語のオー・ド・ヴィーは蒸留酒を指すことが一般的。オー・ド・ヴィーとは命の水の意味。
[原料による分類]
ブランデーにあたるものはワインを蒸留してつくるので、オー・ド・ヴィー・ド・ヴァン、果実酒かすを蒸留したものが、オー・ド・ヴィー・ド・マール(イタリアではグラッパ)、ブドウ以外のフルーツのブランデーがオー・ド・ヴィー・ド・フリュイ。
オー・ド・ヴィー・ド・フリュイは果実名をつけて呼ばれることもあり、たとえば、洋ナシの場合はオー・ド・ヴィー・ド・ポワール。サクランボの場合はオー・ド・ヴィー・ド・スリーズ(ドイツではキルシュワッサーと呼ばれる)ものがある。
[法規による分類]
ということで、コニャックから
[コニャック]
フランス語のオー・ド・ヴィーは蒸留酒を指すことが一般的。オー・ド・ヴィーとは命の水の意味。
[原料による分類]
ブランデーにあたるものはワインを蒸留してつくるので、オー・ド・ヴィー・ド・ヴァン、果実酒かすを蒸留したものが、オー・ド・ヴィー・ド・マール(イタリアではグラッパ)、ブドウ以外のフルーツのブランデーがオー・ド・ヴィー・ド・フリュイ。
オー・ド・ヴィー・ド・フリュイは果実名をつけて呼ばれることもあり、たとえば、洋ナシの場合はオー・ド・ヴィー・ド・ポワール。サクランボの場合はオー・ド・ヴィー・ド・スリーズ(ドイツではキルシュワッサーと呼ばれる)ものがある。
[法規による分類]
- Eaux-de-vie d'Appellation d'Origine Controlee
- ブランデーにAOCがある。これはコニャックとアルマニャックとカルヴァドスとシードルベースのアペリティフの4つのみ。ええ酒です。
- Eaux-de-vie reglementees(オー・ド・ヴィー・レグルマンテ)
- レグルマンテとは法規の意味。この中にはマール(伊のグラッパ)があるし、オー・ド・ヴィー・ド・ヴァンもある。
- Eaux-de-vie de Fruits
- ブドウ至上主義のフランス様ですから、ブドウとそれ以外は別物です。但し、リンゴのシードルだけはなぜかブドウと同じ扱いが許されている。
ということで、コニャックから
[コニャック]
- コニャック地方はボルドーとロワールに挟まれる位置
- ブドウ品種は厳しく規制されている
- ブドウ品種:ユニ・ブラン(サンテミリオン・デ・シャランテ)、フォル・ブラン、コロンバール、ジュランソン・ブラン、モンティル、セミヨン、メスリェール・サン・フランソワ
- 6つの地区と特徴
- Grande Champagne:石灰質土壌。最高品質
- Petit Champagne:石灰質土壌。香りが1.に及ばない。早熟
- Borderies:珪土を含む粘土質土壌。丸みがあり特にクパ―ジュ(混合)に使用。すみれの風味
- Fins Bois:粘土含む石灰質。熟成早い
- Bons Bois:砂質。軽く粗い。
- Bois Ordinaires:砂質。並質。
- 上の分類は1番がめっちゃええシャンパン級、2番がプチ・シャンパン級。3番がボルドー級、4番からは、Boisが森とかそういう意味で、Finsは英語のfine(素晴らしい)、Bonsは英語のgood(いい)、Ordinairesは英語のordinal(普通)だから、その順なのでわかりやすい。石灰質はChampagneがつく上2つのみ。
- Borderiesは粘土質ってことはメルロー系のポムロールとかあっちの方のイメージかな?
- 蒸留器は単式蒸留器:アランビック・ア・ルパス (アランビック・シャランテ) シャラント型蒸留器または(アランビック・コニャック) コニャック型蒸留器とも呼ばれる
- 蒸留工程は2回蒸留。アルコール度72度以内で蒸留。収穫翌年の3月31日までに蒸留が義務づけられている。
- すなわち、コニャックは単式蒸留器で2回蒸留
- 貯蔵:300リットルの木目の広いオーク樽(バリック)にて貯蔵。収穫翌年の4月1日から起算して最低2年間は販売できない。
- 販売:アルコール度40度以上での販売の義務
- 有名なコニャック:ヘネシー、レミー・マルタン、カミュ、マーテル。
- AOC
- Eaux-de-Vie des Charentes
- Eaux-de-Vie de Cognac
- Grand Fine Champagne
- Petite Fine Champagne
- Fine Champagne
- 50%以上のグラン・シャンパーニュと残りのプティ・シャンパーニュを混合
- Borderies
- Fins Bois
- Bons Bois
- Esprit de Cognac
- ヴァン・ムスーの調整にのみ使用する。
- 熟成表示
- 収穫翌年の4月1日から起算した期間がコント。コント2は2年、コント4は4年、コント6は6年の熟成
- コント2:V.S.(Very Special)、***(3 etoiles)など
- コント4:V.S.O.P.(Very Superior Old Pale)、Reserveなど
- コント6:Napoleon、X.O.、Hors d'ageなど
- この辺の名前の付け方はメーカーごとにばらばら
- ヘネシーだとV.S.O.P、X.O.の表記を使っている。
- 昔誰かにV.S.O.P.は25年ものでX.O.は50年ものって教えられたけど、メーカーによって違うから根拠はなし。法規では4年以上でV.S.O.P.、6年以上でX.O.ってことね。
- カミュなんかだと、V.S.O.P.もX.O.もナポレオンも使っている。
- ぶどう品種:Blanc dame(Clairette de Gascogne)、Ugni blanc(St-Emillion)、Folle blanche、Colombard、Jurancon、Mauzac、Mesliers Saint-Francois、Graisse、Baco 22-A
- アルマニャックは3つの地区がある
- Bas-Armagnac(バ・アルマニャック)
- 最高品質。砂のもっとも多い土壌。干しすももの香味。
- Armagnac-Tenareze(アルマニャック・テナレーズ)
- 1.の次の品質。粘土石灰質。干しすももとスミレの香り。
- Haut-Armagnac(オー・アルマニャック)
- 石灰質の多い土壌。
- 蒸留器:連続式蒸留器。アランビック・デュ・ティプ・アルマニャック(アルマニャック式蒸留器)。1972年より単式蒸留器の使用も認められている。
- 蒸留
- 連続式蒸留器は1回蒸留(アルコール度52~72度以内で蒸留)
- 単式蒸留器は2回蒸留(アルコール度52~72度以内で蒸留)
- 貯蔵:ガスコーニュ地方の木目の狭いオーク樽にて貯蔵(400リットル ピエス) Blanche Armagnacを除く4つのAOCは収穫の翌年から起算して1年以内は販売できない
- 販売:アルコール度40度以上で販売が義務
- AOC
- Armagnac
- Bas-Armagnac
- Armagnac-Tenareze
- Haut-Armagnac
- Blanche Armagnac
- 蒸留後最低3カ月、不活性の容器で熟成させ色がついていないこと
- 熟成年数の表示
- アッサンブラージュに使用されているもっとも若いオー・ド・ヴィーの熟成年数を表示する。
- Trois Etoiles:2年以上(3年って書いてあるのにね...多分収穫の年も入れてるからかな)
- V.S.O.P.:5年以上
- X.O.:6年以上
- Hors d'Ages:10年以上
- ヴィンテージ・アルマニャック
- アルマニャック独特のものでその年に収穫されたブドウのみで造られ、10年以上熟成させる。